詩的感覚の国境線。

いつもドイツ語がどうのばかり書いていたので、たまには大学で何をやっているのかについて書いてみたのですが…いつも以上にわけのわからないブログになってしまいました。読み返して、面白味のなさを反省してます。でもこのままアップします。面白味など、いつも大してないわけで。笑

 

まだ始まって2日ですが、通常モード全開で10時から19時までみっちり授業。週末もぎっしりプロジェクトです。1ヶ月ぶりの授業で、しかも生徒に大人気の先生。彼女はベルギー人のアーティスト。昨日も書いた通り彼女の授業での公用語は英語ですが、本人はオランダ語、フランス語、スペイン語、英語が話せます。

 

昨日から読み始めたテキスト。象徴主義を代表する作家のモーリス・メーテルリンクのLes aveuglesの英語翻訳版The Blind. これからプレミアを控えている脚本を読み込みました。

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Swing, Swimming.

今日からセカンドセメスターが始まりました。ERASMUSで短期留学していた子が帰ってきて、代わりに母校へ帰ってしまったり。EUの大学では1セメスターの短期留学が推進されています。卒業時には母国語+2ヶ国語話せるようになることが、望ましいとされているそうです。母国語、英語は大抵身についているので+第3国語ってことですね。EU発足の理念に近いものがこのERASMUSにもあります。文化の相互理解、もう戦争を繰り返さないために。国境が接している大陸においての平和を過去の過ちから学んでいるわけで、簡単に言えば、そういうことです。いや、教育レベルの向上とか、いろいろ書いてありましたが。すごく簡単に。

 

前セメスターでメキシコへ留学していた子が帰ってきました。授業の最後に「メキシコについて話して!」と先生に促された彼女は、非常に興味深い話をしてくれました。大学のこと、同じ専攻でもフォーカスの違い、メキシコ人のこと、南米のこと。そして彼女は留学中に地震を経験していました。そう、メキシコ中部地震。ヨーロッパ生まれの彼女にとっては初めての地震体験、しかもマグニチュード7.1。大学はもちろん1ヶ月休校になり、住んでいたアパートも倒壊の危険があることから引越しを余儀なくされたそうです。彼女の地震体験の中でとても興味深い表現がありました。

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エレガントな添削。

通算丸々1ヶ月かかったコンセプトエッセイがやっと終わりました!

前セメスターのMappe提出の条件の中で一番しんどかったコンセプトエッセイ。自宅で黙々と書くものの、正直日本語で書くとしたってひーひー言う内容。今回は英語で書いたのですが、ぎゃーぎゃー言ってました。リサーチの事実や、テーマへの切り込み方、表現方法をどう抽出していったのか。何を主題と捉えて、どんな意見を持って制作に反映することを試みたのか。

 

とんでもなくグチャグチャな文法と文章で、プレゼンをしたとはいえ、これで伝わるのか不安になった今日の午後。朝からアトリエで作業していたのですが、書き終わっても心配で悶々。そして勇気を出して、英語ネイティブの同級生に添削をお願いしてみました。もちろん!と赤ペンを持って笑顔で快諾してくれた彼。

 

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普通の毎日。

体感マイナス17℃。帽子と手袋がないと外に出られません!寒い!

 

今日は来週から始まる入試の準備に駆り出されてきました。2次試験はアトリエで選考試験があるので、彼らの為に作業スペースの確保です。寒すぎて顔を真っ赤にしながらやってきた私。両頬をぎゅっと手で挟まれて「ウィーンは寒いでしょ〜」と言われました。会えばハグをし、肩を撫でて励ます。私はこちらの生活のスキンシップが結構好きです。性別に関係なく、宗教的に失礼に当たらなければ近しい人とはぎゅーっとする。ぎゅーっとされると、この土地に受け入れられたような錯覚を覚えます。

単純なので、私。笑

 

カナダの語学学校で、イスラム教徒の女性がクラスメイトにいました。とても賢い女性で、サウジアラビアの出身でした。母国では女性が運転する機会がほとんどないため、カナダにきて「免許とりたいの!」と、それはアクティブな女性でした。ある日、彼女が里帰りでしばらくお休みすると言うと、語学学校の先生が私に言いました。

「僕の変わりに彼女にハグを!」

私は彼の代わりに彼女とハグをしました。元気でね、またね、と。

 

時々、無性に日本が恋しくなる時があります。でもここでの毎日だって幸せです。

普通のことを素通りせずにいれば、まだここで沢山楽しめるはず。

 

3月からルームメイトがやってきます。どんな人かな。家に帰ってもおしゃべりする人が出来ると思うと楽しみです!

デンマークのフォルケホイスコーレ。Den Skandinaviske Design Højskole

昨日アップしたポートフォリオ編の記事。

デンマークのホイスコーレでの授業がポートフォリオセオリー通りだったというのを書きましたが、ちょっと説明不足だなぁと思いました。どんな授業よ?と。

 

私にとってはデンマークの一番思い出深い場所。せっかくなのでシェアしたいと思います。ただ、2012年時の情報なので、最新版は他の日本人学生の方がシェアしているものであったり、学校のwebサイトを参照してください。

学校のWebサイトはこちら。

http://www.designhojskolen.dk/

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アート系大学留学準備。ポートフォリオ編2。

長々とたらたらしたポートフォリオ編1はこちら。

 

 

kiikiii.hatenablog.com

 

 

さて、Step2より追加制作が必要だと思った場合、じゃあどうするのか。

もちろん、自分で考えて、自分らしい作品を制作して追加するのが一番シンプルでいいと思います。アートだから自由でしょ!という方はもちろん、そうでしょう。

とはいえ、いろんなサイトで様々な人がアドバイスしているように、セオリーがあるならそれに頼ってもいいかもしれません。 個人的にどうしたらいいかわからない場合は、今ある作品を抱えてポートフォリオ準備クラスへ行ってはどうでしょうか?

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アート系大学留学準備。ポートフォリオ編1。

 ここのところグチャグチャだった生活時間も昨日から通常モード。朝起きてアトリエへ行く生活へ戻りました。もうすでにクラスの3分の1は出てきていて、セメスター初日にあるMappen提出の最後の仕上げをしていました。交換留学でErasmusへアプライする子達も別でMappeが必要とあり、昨日は「ねぇ、これどう思う?」と声をかけられることが多かったです。とはいえ交換留学組はだいたい5thセメスターあたり、私からすればたった2年ちょっとでこんなに!おお〜というのが第一声。それに対して

 

「正直に教えて!なんでもいいから!」

 

肩を掴まれて、目をそらさず。give me your opinion!! もう命令形です。笑

自分を棚に上げて、責任を持って、ごにょごょしてきました。

 

芸術関連の方には馴染みのあるMappe。英語にするとPortfolio。教授クラスになると作品集が出版されてたりしますが、プロでも持っているポートフォリオ。私のクラスでは講師の先生方のポートフォリを初回の授業で見る機会も多いです。入試時選考に関わらなかった先生には逆に初日はポートフォリを持ってくるよう言われることもあります。とりあえず話す前に作品見た方がコミュニケーションが円滑ってことのようです。

私たちにはずっとついて回るこのポートフォリオ制作。きっと最初に作るのは入学試験の時じゃないかと思います。まさに受験シーズンの今、そんなことについて書いてみようと思います。長くなりそうなので今回は2つに分けてみようと思います。

 

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