夏仕様なウィーン。Wiener Festwochen 2018

毎日とても暑いです。いつも行くカフェにもアトリエにもクーラーは無いのでもっぱら窓を開けて風を感じるしかありません。それでも辛い時はアトリエにあるシャワーで水浴びです。最初はビショビショの友達を見てギョッとしました。普通のシャワーなのでお湯も出ますが、涼をとるのが目的なので、髪の毛びしょ濡れのまま作業再開。もはやブラでは?というかブラすら??という格好の友人たちの中で過ごす夏です。

街のレストランもクーラーの無いところが多いです。気がついたらどこもかしこもテラス席が増設されていました。

 

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強引さに驚きます。そこは道路では…?

店の前の路駐スペースは店の敷地内ということなんでしょうか?

もしくは届け出せばいけるのか?

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坂道対応バージョン。傾斜に合わせて作られている!特注だろうか…?

写真は夜7時ごろ。明るいです。

6月に入り、夏セメスターも残りわずか。後半は研修でドイツに行かねばならず、いろいろなことがギリギリになってきました。そんな中、追い打ちをかけるように週末も授業が開講されています。原因はこちら。

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8ヶ月目の考察。文化の違い。

8ヶ月経ち、ドイツ語の聞き取りがマシになったところで色々と「文化の違い」を興味深く感じるこの頃。なんとなく、芸大でかなり特定された分野を専攻している私の環境は特殊であることも理解してきました。もしかしたら1年後にはこの感受性は鈍くなるかもしれません。今日自然とドイツ語のFワードが口をついて出た自分が信用ならない。友人がそれを聞き「KikiがFワード言った〜!」とスタジオが盛り上がる。慣れって怖い。というわけでブログに書いてみることにしました。

 

その1 どっちでもいいよと言うと嫌な顔をされる

元来、制作に関連しないことは大概どっちでもいい私。プライベートで「こうじゃなきゃ!」みたいなのが極端に薄くなります。例えば「何が食べたい」とか「何時に待ち合わせたい」とか「どこに行きたい」とか。拘りがあるときは一人で消化しちゃう癖があるので、「これが食べたい」とか「行きたいところがある」ときは一人でさっさかやってしまいます。多分、それも相まって誰かと行動を共にするときはまぁどっちでもってなります。日本の友達にも「優柔不断だなぁ〜」と言われることはありますが、こちらではそんな顔しなくても!ってくらい嫌な顔されます。「私の質問に答えてないじゃん!」みたいなね。「どっちでもいい」は質問の回答として中々認めてもらえません。笑

今日も授業の開始時間を9時半にするか10時にするか希望を聞かれて、本当にどっちでも良かったのでそう答えたら先生がすこぶる嫌な顔してました。そのどっちでもいいには若干ドウデモイイが混じってるので、そこを見透かされた感じです。ごめんね、先生。

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牛丼美容院。ウィーンで髪の毛アレコレ。

美容院問題に今日終止符を打ってきました!ウィーンで美容院デビューです!

 

どうでもいいことを詳細に書くのがどうも好きなようです。時系列で、私の可哀想な髪の毛のお話を。先にお伝えしておくと、オススメ美容院情報は最後まで読んでいただいても出てきません。ごめんなさい。

 

そもそも、海外生活前は髪の毛をひたすら伸ばします。今回も例に漏れずロングにパーマとお手入れ簡単で出国。秋から冬は問題なし。おろして、帽子かぶって楽でした。ところが4月頃から暖かくなり、アトリエが灼熱タイムへ。朝からヘアアレンジしてアップにしないと作業に集中できなくなりました…忙しいのにめんどくさい!

 

理由が女子力ゼロですが、髪を切ることを思いつく。もう30代なので女子力なんて私は関係ないかと。童顔ですが、大人になって女子って言われるのは抵抗があります。「若さ」や「可愛さ」を押し付けられると、オエッてなります。まぁ、童顔なのであんまり説得力ありませんが。笑

 

話はそれましたが、そうなったらまずは情報収集です。クラスの子達にウィーンの美容院事情を聞いてみることに。だいたい相場は30〜40ユーロくらいの所へ通っていることが判明。誰もが「紹介しようか?電話する?」とオススメしてくれたのですが、彼らの絹糸のような細くて柔らかい髪の毛と私の剛毛直毛な髪の毛では切る技術が違いそうなことは明白。すく技術とかいらないよね、みたいな。かといってカナダで日本人の美容師さんに切ってもらって「なんじゃこりゃ」となったことが若干トラウマとなっている…。カナダはワーホリで来ている日本人美容師さんが沢山います。でも日本のどの美容院でもいいかって言ったら、そうじゃない。それと一緒で、それだけでは、にわかには信じられない…そもそもウィーンって日本人の美容師さんがいるかすら不明…。

 

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続ランチ事情。お弁当と珈琲編。

気がついたら5月が終わることに慌てています。引っ越し先をそろそろ探し始めなければなりません。とりあえずWG情報をドイツ語で解読できるようにはなりましたが、いい人見抜けるかな…という心配があります。こちらのお部屋は鍵が付いてないところばかりなんですよね。かといって信頼できるが大学の友達と住むのは、いろいろとコミュニティが狭くなるのでどうなんだろう…。

 

というわけで、悩んで疲れたので気晴らしにご飯ブログを書こうかと。たいした話じゃありません。いつもたいした話はしてません。

 

以前書いたランチ事情。

 

kiikiii.hatenablog.com

 最近は食後のデザートにスイカが登場するようになりました。ちなみにちぎってシェアできるものは何でもシェアする文化な我がスタジオ。先日隣のデスクから「Kikiドーナッツ食べる?」と聞かれて振り返ると、満面の笑みで食べかけ(かじられた)1つのドーナッツを差し出されました。1つしかなくても聞かれることにびっくり。郷に入れば郷に従え。私も1つのドーナッツを4等分してみんなとシェア。でもナイフで4等分します。まだ食べかけを差し出す勇気はありません。

 

シェアといえば、珈琲もスタジオのキッチンで淹れます。誰かが作り「珈琲あるよ〜」と叫ぶか、適当にカップに入れて「珈琲飲む?」ってそれぞれのデスクをウロウロ。いつもの光景です。

フィルターで淹れる珈琲マシーンもあるのですが、全く使いません。

何を使うかというと、マキネッタ

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直火式のイタリアンエスプレッソマシーンです。大きいものから、小さいものまで、どこでも売ってます。そして誰の家にお邪魔しても、マキネッタで淹れてくれます。

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自分の居場所になっていく。

ウィーンで生活し始めて8ヶ月目になりました。

今までは10ヶ月から11ヶ月目で日本へ帰国していました。2ヶ月前には帰国日も決まり、さて日本で何しようかと考えていた感じです。一番は何食べよう、でしたが。笑

ですが、今回はそれがありません。次回いつ日本行きの飛行機に乗れるのか未定。

 

寂しいなと思うこともまだまだあります。生活で辛いことがあると、大好きな瀬戸内海の景色を思い出して、もうあそこで暮らしたいと思い悩むことがあります。年をとる両親が心配で、元気なのかと電話をする回数も増えました。大好きな友人をスカイプで捕まえて長話に付き合ってもらったり。でも結局は朝のぼんやりした頭で電車に乗って、アトリエへ行きます。

 

辛いのか、楽しいのか一言ではわかりません。言えることといえば、恵まれた環境であること。そして私の居場所を私よりも周りのみんなが作ってくれていること。

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留学先の決め手。

クラスメイトに「kikiはカナダにデンマーク、僕がいつか住んでみたい場所で勉強してきて、素敵だね」と微笑まれました。彼は以前、エレガントな添削をしてくれたブリテッシュ君です。バラのような微笑み、いつも癒されます。どうやって選んできたの?と聞かれて「鼻が効くのかな」と誤魔化したけれど。今日はそんなことを思い出して書いてみようと思います。留学先の決断方法。

 

留学先はピンとくるまでいつも悩みに悩みます。ただこれは条件に上げないと決めていることがあります。複合的にはもちろん考慮されるべきことですが最優先にはしない、と云う条件が私にはあります。

  • 英語圏
  • 知り合いが住んでいる(頼る人がいる)
  • 箔がつく
  • 学費が安いだけ
  • 生活費が安いだけ
  • 有名
  • 強く勧めてくる人がいた(オススメの意見を読んだ)

私の略歴を知っている方に非難を轟々と浴びそうです。英語圏のカナダに行ってるし、学費が手頃な有名大学で勉強してるじゃんって。でも言い訳でもなんでもなく、結果論でそういう条件が付いてきただけで、それが理由ではありません。デンマーク、カナダ、オーストリア。とても個人的な理由ですが、一応言葉にできることがあるので書いてみようと思います。

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FlixBusでKunsthaus Grazへ。

今週のフィナーレ。金曜日に日帰りでGrazへ行ってきました。授業です。グラーツはオーストリア第二の都市、中心地は1999年にグラーツ市歴史地区として世界遺産に登録されている。wikipediaより。

 

なるほど、だからか〜街並み綺麗だったな〜。という今更知って感想が出るほど、ちょっとした遠出のスケジュールは突然組まれます。ゆるい。グラーツ行きも月曜日に先生がグラーツの美術館と展示がいいみたいだからみんなで金曜日に行こうかと思うんだけど、どう?ってところからスタート。

 

そこでクラスの巨大スクリーンを使ってみんなでルート検索。今回はFlixBusに決定。FlixBusはヨーロッパでお安い旅行の味方、長距離バスです。カナダでいうMegaBusみたいなもんですね。

www.flixbus.at

 

2階建バス、座席はコンセント付きで、一応WiFiが飛んでいて、スナックとお水くらいの車内販売があり、トイレ完備。シートは足の長いヨーロピアン向け、チビな私は足がつきませんが広くてゆったり。今回使ったバスは特に座席指定はありませんでした。グラーツまで片道2時間半で休憩なし。お値段は片道約13ユーロ。

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