仲直りのスープ。

激務の1月が始まりました。でもビザ問題が片付いて、ずいぶん気持ちが落ち着きました。数ヶ月のスランプも少し脱して、朝から晩までアトリエ生活です。入居前に深夜に帰宅することが多いと断りを入れていましたが、想像以上に家にいないので家族に驚かれています。今日帰宅したらこんなメモが置いてありました。

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なぜか敬語です。そして日本語。可愛い。

書いてくれたのは同居のパパのようです。グーグル翻訳では無いクオリティを感じますが、彼らは別に日本フリークではありません。何で調べたのか気になります。

前にも書きましたが、パパは私の通う大学の先生です。でも専攻科も違えばアトリエの場所も違うので、大学で会うことはありません。来期、彼の授業を取る時ぐらいでしょうか…すぐ定員一杯になる人気のワークショップなので、取れれば!ですが。

パパは私の授業の状況を見て驚いてました。大学で私たちのクラスはフルタイムジョブと揶揄されているのですが、まぁ噂通りだねって。笑

 

そんなわけで、家に全然居ないのであまり家族との交流もありません。私の生活にはなんの干渉も無いので、ホームステイ風にしてはとても居心地がいいです。

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【学生ビザ更新】学生の在留許可更新に必要な書類。備忘録。

 前回、個人的な在留許可取得に待たされましたよ〜について書きました。今回は更新する人にしか需要のない、更新時に提出したものについて。来年の私への備忘録として残しておこうと思います。声を大にして2つだけ。ビザの手続きについては残念ながら移民局で当たる人、場所、なんなら同じ人でも日によって要求されることが違います。私のケースであって、誰にでも当てはまりません。もう一つは私はビザの手続きのプロではないので、お問い合わせやご指摘はご勘弁ください。間違いもあるよね、でもそれで通過したのね。へ〜っていう前提でさら〜っとお読みいただければと思います。ちなみに私のステータスは、ウィーンの正規学生です。ビザの種類はSTUDENTです。ちなみになぜか去年のビザはSTUDIERENDERでした。微々たる変化。

 

関係ない方には、なんの得も(そもそも得のある投稿など)ないので、ここで折りたたんじゃいます。

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【学生ビザ更新】3ヶ月と少々。やっと在留許可の更新完了。

祝杯に赤ワインを飲みながら失礼します。なんせ不安で仕方がなかった在留許可(学生ビザってず〜っと呼んでいたけれど違うようです。学生としての在留許可?)がやっと手元にやってきました。私の不安な3ヶ月を共有させていただきます!

 

その1:10月中旬。

更新書類をすべて揃えて管轄のMA35へ。それはご丁寧にすべてをちゃんとクリップで留めて、分類して、準備万端。番号札が自動で出ないので、受付へ並ぶこと10分少々。受付の女性とご対面。それではここでその時の会話をどうぞ。

 

受付:「あなたは期限まで、まだ2週間もありますね。今日は同僚が2人しか居ないのに混んでるから、あなたは来週きてください。はい、次の人〜」

私:「えっ!授業でもう期限までに来れる日がないから、今日お願いします」

受付:「いや、無理です。忙しいし、混むから帰ってください」

私:「いやいや…」

受付:「どいてください。もう話すことないですから。はい次の人〜」

…とまさかの出直し命令。でも本当に授業が詰まっているし…う〜ん。と悩み始める私。そんな私を退けて、じゃんじゃん次の人を処理するお姉さん。でもその、じゃんじゃん処理されるのを見ていて「なんで私だけダメなんだ」という捻くれた気持ちがふつふつと湧いてくる。そしてなんだか意地にもなってきた私。

 

受付:「ねぇ、もう話すことないから。来週きて、はいおしまい!」

私:「わかりました…でも、来週ギリギリに来ることになりそうなので、どうして今日受付できないのかだけ一筆書いてください。メモでいいですから。お願いします」

受付:「………」

そして無言で渡される番号札!うそ、出てきた!やった!っていうかやったじゃないよ、くれよ最初から〜。

と言うやりとりが最初に行われました。ちなみにビザの期限3ヶ月前から手続きは出来ると移民局のホームページにはあるので、私の2週間前は特に問題なかったはずです。ですが、割とよく聞く話です。早めに行くとなぜか追い返されるパターン。今思うと、ギリギリの方がすぐ色々動いてくれるので、別にギリギリでもよかったなぁ〜と思います。無駄にお姉さんを意地になってイライラさせたことを今はすこ〜し反省しています。本当、少しだけですけどね。だって2週間前って割とギリギリじゃん…ね。でも15分近く粘った自分の意地の悪さは反省しています。うん、少しだけ。笑

 

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なぜここにいるのか、2019年の目標。

明けましておめでとうございます。今年も相変わらずのんびりとブログを続けていこうと思います。よろしくお願いいたします!

 

毎年、今年の目標たるものを定めないのですが、今年は定めようと思います。というのも2018年はただただ、反省ばかりが残る1年を過ごしてしまったから。何がどう、と言うとキリがないのですが、一番は芯のない生活をしてしまったこと。少し自分を見失っていました。

 

私は留学体験がしたくて、ここにいるわけじゃない。

大学生という肩書きや、卒業後についてくる院卒の学歴のために勉強しているわけじゃない。生涯年収を上げるために大学で学んでいるわけではないはずです。なのに、2018年は単位を最短で取り終わることやドイツ語のことばかりに気を取られていました。でも年が明けて、少し目が覚めました。

 

私は4年後にドイツ語がペラペラじゃなくても、多分後悔しない。

でも、作家としての自分を見つけられていなかったら、絶対に後悔する。

 

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暮れのご挨拶。今年も1年ありがとうございました。

年の瀬らしいことを書いて、今年の日記を一度締めたいと思います。

2017年の12月、何してたかなぁと思い返すと、そうかウィーンに住み始めてからまだ2ヶ月弱だったんですね。なんだかもう2年経ったような、今はそんな気分です。時間が流れるのが速かったのではなく、1年での出来事とは思えないくらい濃厚な時間でした。

 

夏を越えるまで、年甲斐もなく、たくさん泣いた1年でした。

でも、その度に色々な友人にぎゅっと抱きしめられた1年でもありました。

 

最近、年齢ってなんだろうと思うことがあります。社会人として経験を積んでも、言語や国が変われば、簡単に赤ちゃんに逆戻りです。赤ちゃんは笑うことで相手へ信頼を伝えてコミュニケーションを図りますが、私もまさにへらっと笑ってなんだか許されてきた1年だってように思います。

ドイツ語が全くわからなかった時も、みんなが笑っていれば私も笑って、自分を守っていました。1年経って、人に合わせて笑っている自分に気がついて、それが自己防衛だったと。ハッとしました。「kikiはいつもニコニコしてるから、ついニコッと笑いかえしちゃうよ〜」と友達に言われたのですが、無意識にここで生存するには…と本能的に反応していたような気がします。生理的微笑と社会的微笑を交互に繰り出してたんですね、さすが赤ちゃん。ま、もともと笑い顔なんですけどね。笑

夏を超えて、精神的に楽になったのはドイツ語で生活が成り立ち始めたから。夏前は私がドイツ語で話しかけても英語で返事されていたのが、夏を超えてそれが終わりました。夏休み明けに会ったみんなが「すごいじゃん!」って褒めてくれたのが嬉しかったし、それを努力と認めてくれたのか一気に打ち解けた感じがあります。そもそも入学前にその準備を怠った、無謀な私が原因なだけで褒められるようなことじゃないんですがね。ゴホゴホっ。

何より授業後の英語解説がなくなったのは先生にとっても私にとっても、肩の荷が下りた感…もう教授陣にお歳暮でもお送りして感謝の意を表したい。1年根気よく、本当にありがとうございました。ここで言っても伝わりませんが。

 

ただ、大学生活も2年目に入って、いよいよ4年で卒業するのは難しいような気もしてきました。単位は4年で取り切れそうですが、4年後に作家として、もしくはそれ以外の何かとしてスタートラインに立てるのか…。今は2年後に卒業制作をしているなんて想像できません。通常は最短5年で卒業の意味がわかってきました。もし4年で本当に卒業したいなら、もっと集中しないといけない。

 

今まで日本を出て海外で勉強する一番のメリットは「孤独」でした。友人も知人もいない土地では、勉強以外にすることがありません。自分の身体を使って、自分のためだけに時間を使って、ただひたすら吸収する。だから、今でも鮮明に空気の澄んだ夕暮れや、一人でぼんやり考えていたことがリフレインします。話し相手は自分しかいませんでしたし、周りは自分とはそう簡単に同化しない事象ばかりでした。今までのカナダ、デンマークはそうでした。どちらの国でも携帯電話を持っていましたが、鳴ることなんてほぼありませんでした。

 

でも今は「今何してる?」「今日何時にアトリエ来る?」「明日、美術館行こうよ」「カフェにこう」「映画見に行こう」「散歩しよう」「アドバイスしに来て」「相談がある」…そして私も「相談したいことがある」と電話できる相手が出来ました。もうここでは「孤独」は自分で作るものになりました。私は何かの一部になったようです。

 

それでもアトリエのみんなとは心地のいいボーダーラインがあります。それぞれに芸術を志しているのですから、一人で為すことが山のようにあるのは同じなのでしょう。私も自分を律し、自分の軸を見つけ、制作に集中し、インプットとアプトプットの自己適正速度を2年目中に見極めたいです。今の課題!

 

 

さて、2018年、このブログを覗いてくださった皆さま。コメントで本当に優しい言葉をかけてくださった皆さま。何度救われたことかわかりません。

ありがとうございます、そして、ありがとうございました。

 

早いものでこのブログを書き始めてから2年が経ちました。最初はカナダでの独り言に耐えかねて、始めたこのブログ。なんの情報もなく、ただただ、局地的な個人の日々をだらだらと書き連ねているこんな文章に反応があるだなんて考えもしませんでした。最近は個人的なことばかり、何を理由に書いてるんだろうと思うこともあります。公人でもないのに、誰が興味あるんだろうかって。笑

 

でも、このブログを通じて知り合った方もいて。こうして日本語の文章にすることで、実はこっそり日本の友人が覗いてくれたりもしていて。このブログに目的も意味も、もはやないけれど。なんだか、無口な話し相手みたいで、まだしばらくは会話していたい。そんな気持ちでいます。

 

2019年が皆様にとって、あたたかく、柔らかい一年でありますように。

良い年をお迎えください。

クリスマスを終えて思うこと。

日本に2月に一時帰国しよう、という気持ちになった。幸い母の容態は回復し、食事制限はあるものの、コンサートに行ったりと元気にしているよう。それでも1年以上顔を見ていないので、2月に私が帰ってくるかもしれないと今から楽しみにしている様子。

 

2月のウィーンは寒くて暗いし、セメスターホリデーでそんなに切羽詰まる感じでもない。今年はインターンもないし。でも日本に帰るのをなんとなく最初は渋っていた。もちろん私が会いたい人はたくさんいるけれど、みんな家庭や仕事があって、私に付き合うほど暇でもないだろうな〜とも思っている。そろそろアルバイトをしたいので、2月は職探しにちょうどいいかな〜とも思っていた、のですが、やっぱり在留許可が間に合えば2月に一度帰ろう!

 

母が待っていることと、もう一つは少しずつ日本が私のイマジネーションの中で、理想の故郷化し始めたことに危機感を覚えたから。決定打は12月のクリスマスだと思う。

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12月のハイライト。3日間のクリスマスディナー。

お腹が毎日いっぱいです。今日、母と電話で話していて「クリスマスシーズンこそ日本に帰るべき時期な気がしてならない」と冗談をかますぐらいには、未だに私には馴染みのないイベント、それがクリスマス。

 

12月のブログもクリスマス一色。郷に入れば郷に従え、みんなのウキウキを精一杯おすそ分けしてもらいました。そして約束通り、仲良しの友達と三日間のクリスマスディナーを楽しんでいます。故に毎日お腹がはち切れそうです。

 

まずは1日目。ドイツバージョン。

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料理名聞いたけれど、すっかり忘れてしまいました。2つ目のはクリーム系の何かで、3つ目のデザートはアップルタルトでした。特にドイツではこれをクリスマスに食べている、というわけではなく、ドイツ家庭料理というわけです。メインは魚。

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