パルメンハウスでケーキ。リハーサル見学。そして能楽エキスパート。

9週目。あっちへ行ったりこっちへ行ったり。さすがに毎日21時終わりの授業は中々。今日は金曜日なので、例に漏れずパーティーのお誘いがありましたが、恐ろしく眠たいのでごめんなさいしてきました。

 

昼寝してくれば?って言われたけど、もう朝まで起きれないと思う。笑

 

そういえば、私、なんの専攻なのかさっぱりお話したことありませんでした。

話せば身元がバレますが。Art and Architecture Scenographyが私の専攻です。

そんなこんなで、頻繁に劇場に行っているのです。

 

今週は2週間後にプレミアを控えた演劇のリハーサルへ先生が連れて行ってくれました。彼女はベルギー人、泣く子も黙るアントワープ王立芸術アカデミーのご出身。しかもアントワープ6の、まさにそんな時代。人柄もスウィートで作風も素敵、いつもレクチャーは大人気です。

 

すでに通しリハーサル中だったのですが、この演劇、上演時間3時間半!しかもかなりアブストラクトな情景の中で繰り広げられるので、私のドイツ語では内容をキャッチするのがもう大変。でもプレミアが楽しみです。それまでに原作読まなくては。

 

リハーサル後に、ビザがおりたお祝いに友達とカフェへ!

パルメンハウスでケーキを食べました。温室なので天井も高くて素敵な空間。

今ならすぐ近くでクリスマスマーケットもあるし、旅行でいかれる方も多そうです。

Palmenhaus – Cafe Brasserie Bar

ウィーンでケーキ食べるの初めてでウキウキ。

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上からメレンゲ、クリーム、ベリーのタルト。甘すぎず美味しかったです。

友達のザッハトルテも一口もらいましたが、結構甘かったのでクリームつけたほうがいかもしれません。ザッハについてくるクリームは甘くないらしいので。

 

なんか、あっ私ウィーンっぽいことしてる、今日。と思いました。笑

 

 

そしてバタバタと気がつけば金曜日。今日は戯曲の先生が日本演劇と文学、とりわけ能について、なんと8時間のレクチャー!ドイツやフランス、ここウィーンでもとりわけドラマトゥルグのプロたちは「能」にただならぬ関心があるようです。もともと、能について翻訳された本がとても良くできていたことと、「禅」がインターナショナルな観念として広まったことが関係しているんでしょうか。

 

幸い、私もとても「能」に興味があります。日本の文化史で欠かせない大事なトピック。今日はみんなの目線から眺める「能」が新鮮で面白かったです。

 

まるで能楽エキスパートのように先生も知らないことを聞かれる私。笑

 

日本語で読んだ文献を違う言葉で説明することの大変さを再度痛感。

特に幽玄とか、もうひたすら世阿弥の言葉をストレートにトランスレーションするしか術がないのが情けなく。そして私の知識なんて本や番組からの受け売りなので薄っぺらい。次に日本へ帰った時は、能も歌舞伎も、もっと触れたいなと思いました。

 

 

そんなこんなの9週目。そろそろメイン課題に戻らないといけないので、週末はみんなアトリエに出てくるようです。気がつけば12月。ケンタッキーの歌を口ずさみながらウィーンのクリスマスも楽しみます!