気がつけば今年もあと3日。
ウィーンの中心地はSilvesterのお知らせで賑わっています。
私はというと、図書館の本を読破(という名の引きこもり)生活を送っていましたが
祝日があけたのでアトリエ生活リハビリ中です。どうにも、注意力が散漫で、アトリエに行ってもぼ〜っとしてしまいます。まさかまたスランプなんじゃ…
昨日はそれでも資料をコピーしにアトリエが閉まるギリギリに滑り込みました。
ちょうどみんな帰るところだったので、ぶらりとお茶をして帰ることに。
おしゃれに言ってますが、マクドナルドです。笑 だっていつでもオープン。
そこで私が、最近「情報収集するように心がけている!」という話をしました。
ウィーンで生活すること早3ヶ月。ふと思ったのです。
私の生活とっても静か。
ここで得る情報は非常に能動的です。テレビも無いし、街頭テレビジョンもなく、宣伝カーも走っていません。いや、あるかもしれないけど、生活がアトリエと家の往復なので見ていないだけかもしれない。とにかく、簡単に言っても「自分の興味あること」の情報しか入ってきません。
日本では歩いてるだけで情報の渦。街に出れば興味がなくても新譜の邦楽が流れていて、新しい映画の予告がいたるところでされています。電車では沿線のイベントがチェックできて、HanakoかGinzaを買ってスポット開拓も簡単。私は本屋と図書館が大好きで、週4日は本屋に行き、図書館には週1で通っていました。そこでも、いろいろな情報が目に入ってきます。でも今はそれすら薄っぺらいもんです。
このままでは浮世離れした人間になるんじゃ無いかと心配している、と言うと
友達は笑っていました。「日本で一体どんな生活してたんだ」と。笑
そんなどーでもいい話の流れから、じゃあ何か今やってるイベントを調べて行こう!という流れに。そこでちらっと検索。見つけました、アトリエから歩いて数分!
なんか想像していた「情報」と違うけど、これがウィーンのトレンドだ!と無理やり。
ウィーン国立歌劇場の野外オペラ鑑賞。
もちろん、無料です。12月27日から1月2日まで、1日1公演がライブ中継されています。夏にやってるのは聞いていたけれど、冬もやってるなんてびっくり。そもそもライブ中継って発想がすごいなぁと思います。
ウィーン国立歌劇場は、世界最高峰の素晴らしいクラシック、バレエのレパートリーを誇ります。私もここでラフマニノフを聴くのが目下の楽しみです。いつかな〜
オペラについてはとても伝統的なプログラムが多いのが特徴です。解りやすく、有名で演出もストレートな伝統的なオペラが楽しめると思います。家族連れや、初めてオペラを見る方にはとてもオススメです。ドイツ語やイタリア語が解らなくても安心です。
なんと日本語字幕も選べるタブレットが観客席に今年から設置されたそうです!
そんなオススメしておいて、なんですがまだチケットを買ったことはありません。
専門的に勉強している身としては「新しい解釈の何か」に観劇が偏りがちで、ついクラシカルな演出は後回しに。友達も同じで、じゃあ行ってみよう、無料だし、と。
ででん。大きい。
ドイツ語の字幕付きでこの日は19時から「魔笛」がライブ中継されていました。
幸い風も弱く、そんなに寒くなかったので、道路の向かいのクリスマス屋台でオレンジプンシェを買ってしばしの立ち見。椅子も置いてあったので、早く行けば座って観られそうです。
正直、本当に正直に言うと、このチームについては好みじゃない…
歌手の歌は素晴らしいと思うし、オーケストラはさすがです。ただ衣装とセットが好みじゃなく。Scenographyチームと気が合いませんでした。なぜ、その色?その足元のライトは一体…いや、わかるよ、フリーメイソン…でも、えっ?て。
とはいえ演出はストレートですし、変なクセもなく。生で劇場で観たら迫力があって、歌とオーケストラで十分満足なんだろうと思います。生に勝ものなし、ですね。
我々はオレンジプンシェを飲みきり、女王の登場を待つことなくその日は退散。
全体を観ていないので、なんの批評もしてくれるな、という感じです。
もし、チケットないけど、興味あるのよね、という方にはいいオプションです。
プログラムは劇場のリンク先にあります。個人的には元旦のウィーンフィルの中継がちょっと気になってます。またフラット立ち寄ろうかなぁ。無料には弱い貧乏学生。笑