外国人生活から思う、外国人にしてあげてほしいことin Japan.

みなさん、周りに海外の方いらっしゃいますか?

 

私の立場はただいま外国人。

3つの国で、様々な人と出会い、色々な場面に遭遇しました。時には、なんでそんなことするの!と悲しくなることも、本当にありがとうと泣きたくなることもあります。今もそんな感情のアップダウンはあります。きっと同じじゃないけど、日本で生活する海外から来た方にも近しい体験があるかもしれないなと思い、今日は外国人側の景色を書いてみようと思います。文化の違いはあっても、傷つくこと、嬉しいことはどこか共通点があるものです。友達が、まるで日本の友達と同じように忖度する姿を幾度となく見てきました。優しさに国境はないような気がします。

 

 

その1. 拙い日本語でも最後までお付き合いを。

もし日本に日本語を勉強しに来ている人と出会ったら。よほどの緊急性がない場合はどうか最後まで日本語で会話してあげてください。私の英語が伸びた要因は、英語が共通言語の最終手段だからではないかと思うことがあります。英語以外の言語を勉強している場合、どうしても英語に切り替えられてしまうことがあります。私はまさに今その沼でもがいています。友達は私が英語を話せることを知っています。私のドイツ語が詰まると、すぐに英語に切り替えられてしまいます。彼らからすれば、私が英語を話そうがドイツ語を話そうが「コミュニケーション」が目的なのでどちらでも関係ないのでしょう。よく言えば、私とドイツ語を話したいのではなく、私と話したい。嬉しい限りですが、意外とこのシチュエーションは自分勝手に傷つくものです。正直に言えば、今はドイツ語しか話せない人と会話したいくらいです。失礼極まりないですが、本気で言語を勉強している場合にはそのくらい重要なことなのです。

だから、あなたが英語やもしくは他の共通言語を相手と話せても「日本語で話したいのかな?」と聞いてあげてもいいかもしれません。もしかしたらストレス爆発してて、英語でわ〜っと日本の愚痴を言いたいかもしれませんからね。笑

もし「日本語で話したい」と言ったら、たとえ3歳かよ〜と思うようなペースでも語彙でも最後まで耳を傾けてあげてください。そして3回に1回くらい間違いを優しく教えてくれたら、嬉しい気がします。言ってることがわかるから流すのではなく、「こう話すと自然だよ」と。私がビギナー日本語学習者と話す時。気をつけていることがあります。①主語を抜かさない②て、に、を、は③話の意図がわからないときでも最後まで日本語で会話する。この3つです。特に③の最後まで粘る。あなたが3歳の子供と話すとき、何を言いたいかわかるまで一生懸命対話しますよね?何言ってるかわからないから、もういいや〜とはならないはず。それと同じで、とにかくお互い理解できるまで日本語で粘ります。相手のその根気強さは初心者には感涙ものだと思います。

 

その2. 国のこと以外の個人的なことも質問する

初めて会う国の人には、つい色々国のことばかり聞いてしまいがちです。自分の母国を好意的に受け止めてくれているのはとても嬉しいのですが、そればかり聞かれていると結構疲れるものです。例えば日本人が外に出て、車のこと、和食のこと、アニメのこと、黒澤映画、ブラック企業のことばかり聞かれたらちょっとうんざりしませんか?もちろんそもそもアニメ好き!とかなら話は別ですが。私の場合は、永遠そういう質問ばかりだと、この人私には興味ないのかな?とか思っちゃうかもしれません。だからもっと日常的な話もぜひ会話に取り入れてあげてください。

 

その3. 日本が好きだろうと決めつけない

海外に住むのはその国が好きだからとは限りません。私はデンマークもカナダも勉強したいことがあって、その場所として最適だったので滞在していました。ウィーンもそうです。結果的にどの街も素敵な人と思い出が出来て好きになりました。でも好きだから選んだわけじゃありませんでした。もちろん日本が好きで興味があって住んでいる人もいると思います。でも転勤や、私と同じように勉強している分野の環境を考えて日本だった、だから日本語も勉強している、と言う人もいると思います。いきなり「日本好きなんだろ〜日本の何が好き?」とか「日本は好きですか?」と明らかにYES以外言えないじゃんっみたいな質問は初対面では…。そしてよほどの日本ファンでない限り、やはり日本の社会はまぁまぁ個性的なので、本人は生活の中で多少の摩擦を感じているかもしれません。

 

その4. 母国語を話すこと、使うことを咎めない

そんなに真剣に頑張っているなら、日本語だけで頑張れよ!と思いがちですが、それもまた違うかと。わがままに聞こえるかもしれませんが、その人は「日本語を勉強」もしくは「日本で生活」しているのであって「日本人になりたい」わけではないと思います。生まれ育った文化を消し去ることは出来ません。どんなに日本語がペラペラであろうと違う国の文化を持っていることを尊重してあげてください。

 

日本に住んでいる人より、海外に住んでいる日本人の方が「日本とは」と考える機会が多くなります。異なる文化や国で生活していくうちに、不思議と強い愛国心が芽生える。それはある意味、自己防衛に近いのかもしれません。同じように、日本に住んでいるからこそ、母国最高!と意識に変化が生まれる人がいること。そんな人に「じゃあ国に帰れよ」というのはあまりに白黒つけすぎかもしれません。

 

私が書いてみたこと、あくまで私の個人的な意見です。むしろ個人的な幻想かもしれません。ただ、わがままに。外国人としての自分が心地いい理解ってどんなだろう?と思って書いてみました。一番はすべてを乗り越えて「なんにも気にならないわ!どこにいたって。何されたって。わっはっは」ぐらいになれたら怖いものなしなんですがね!