いつもあなたの言葉で。

雷雨にやられ、びしょ濡れで帰宅、熱々の餃子スープ作って、WG探ししてたらすっかり夜です。宿題たんまりあるのに、ブログひらいちゃいました。明日も6時半起きなのに。ちょっと早朝クラスにしたことを後悔しつつ…

 

どっぷり語学学校の毎日です。大学の友達も物の見事に誰もウィーンに居ないし…ちょっとしたホームシック気味です。この場合ダブルホームシックかもしれません。なんだか日々に現実味がありません。なんかメンヘラチックですが、むしろメンヘラが羨ましいほど感情の起伏が、まるで平原です。今日、車窓から流れゆく景色とおい流していく雨を見ていて、どうしてこんなに現実味がないのだろう?と考えてしまいました。恋愛とかした方がいいんじゃないかとか意味不明なことまで考えた。なんのこっちゃ。笑

ドイツ語に集中しないといけないので、制作も止めていて、それがさらに拍車をかけて、ぼんやりさせているのかもしれません。作ってないと、考えてないと、生きてる感覚遠のいていく…。

 

あっでもスパルタ語学学校の先生にはちょっと慣れてきました。相変わらず生徒になんの興味もなさそうですが、テスト合格させたるで!精神は熱いものがありますので、まぁいいかという気になってきました。オーストリア訛りにも慣れてきたし、帰りがけには笑顔でbis morgenって言ってくれるようになったし。笑

 

そんなところに教授からクラスのみんなへメールが一通。

すでに教授のメイン科目の評価はもらっていますが、スタジオ全体への夏セメスターの総評でした。厳しくも、温かい言葉が並んでいました。大変だった研修プロジェクトについても、その意味をまた次のセメスターできちんと落とし込み、制作者同士のギャップやネガティブなエフェクトがかかったことにさえ、どう向き合うのかということを話し合いましょうという提案もありました。

出来事を良いことと悪いことに分類するのは簡単です。そして大抵のことはどちらかの属性を強く持っているもので、そのコントラストから学びがあるということを彼女は若い彼らと、もちろん私にも投げかけているのだろうと思います。

 

まだ30代前半にもかかわらず、時々人生がとても短く感じる時があります。

あとどれだけ母の顔を見れるのか、あとどれだけの景色を見られるのか。

考えると、もうあっという間な気がしてしまう。

 

エレーヌ・シクスーのSavoirの一節が頭から離れません。 

 

Everything was perharps.

すべては、もしかしたら、だった。

 

このSavoirはVeilsという本に収録された短編です。美しく、アイロニカルな言葉と香りが詰まった、私のお気に入りの一冊です。もし機会があれば。オススメです。

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言葉の不思議。フィジカルでメンタルで、そこにあるけど、そこは過去で今。ただ、私の人生でもしかしたら、ビジュアルと双璧をなす、最大の関心ごとのような気がします。私の言葉が、そう作用するかもしれない、あなたの言葉がいつも私に作用するように。