ウィーンの治安。

 

夜はだいぶ涼しくなりました、これからウィーンにいらっしゃる方は軽い羽織ものが夜は必要かもしれません。とはいえ日中は30度越えでまだまだ夏です。

 

先日友人がウィーンに遊びに来てくれた時に「夜は暗いね」と言っていたのを思い出しました。確かに東京みたいにネオンやコンビニの灯もないので夜の街並みは薄暗く感じるかもしれません。

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 冬はライトアップされていて比較的明るい…かも。

 

個人的な感想ですが、ウィーンの治安は悪くないと思います。アトリエから終電で帰宅することも多いです。不良?ヤンキー?ギャング?みたいなのも見かけませんし。私の住んでいる地区は比較的安全なので尚更気が緩んじゃうんですかね。カナダのように道端でドラッグ売買も見かけません。電線にスニーカー吊るされているのも見ません。ちなみに電線にスニーカーぶら下がっている場合は「ここで取引よ」と言う意味だそうです。結構見かけます。(それはそれで極端ですが。笑)

 

大学で周りの友達に夜間のここは気をつけろと言われた地区は2つだけ。

ウィーン西駅(Westbahnhof)

プラーター公園周辺(praterstern)

どちらも日中は私も歩きますが、友達に脅されてから、夜間はあまり近づきません。かといって、新宿歌舞伎町くらい危ないとか(そもそも歌舞伎町も別に危なくないですが。笑)そんなでもないんですが…。

 

 

ウィーン西駅(Westbahnhof)

友達に言われたのは、この辺りは売春宿が多く、女性の立ちんぼも多いと。だから夜間はちょっと雰囲気が変わるから女性が一人で用事もなくフラフラしない方がいいよ、とアドバイスされました。実はこの近辺は家賃の相場が安価で良さげなWGも沢山出ています。学生で住んでいる人も多いと思います。まぁ、変な通りに入るなよってくらいでしょうか。旅行客感満載で夜中に歩くのはやめた方が良さそうです。

 

プラーター公園周辺(praterstern)

遊園地があったり、空港からの電車が乗り入れたりしているので、割と便利でホテルなんか取りがちかもしれません。確かに駅のスーパーは夜10時までやっているし、アクセスも便利な場所です。ただ、このプラーターにあるアパートに一人暮らしている友人の話によると夜は危ないとのこと。彼女が終電を逃してタクシーで帰宅した時に、タクシーの運転手に「プラーターに住んでるなら夜に一人で帰宅するなんてだめだ」とお叱りを受けたそうです。玄関前にタクシーつけてやるから、急いで帰った方がいいと念を押されたそうな。彼女はアジア人バリバリの見た目で、高級なお洋服をいつも身にまとっているので尚更注意されたのかもしれませんが…夜間はちょっと雰囲気変わるそうです。そもそも夜間は公園など真っ暗な場所はやめましょう。

 

ただ、どちらの地区も居住地なので、昼間はそんな危険な感じはしないと思います。住んでる人からしたら「平気なのに大げさだ」と言われるかもしれません。あくまで「日本人の背の低い女性(あっ私です)」へのアドバイスとして友人は言っているのかも。

 

他には…

ショルダーバックは体の前に

他に美術館などで、ショルダーバックなどを体の後ろに回していると警備さんに注意されます。「スリにあいたくなかったら、カバンは体の前に持ってくるんだよ」と。混雑している場所では特に気をつけてください。私は一度目の前の人のポケットにスリが手を突っ込んでいたのを見たことがあります。慌てて、その人の体をこちらにぐっと引き寄せたら、スリは逃げて行きました。なのでポケットに携帯やお財布をわかりやすく突っ込むのもやめた方がいいと思います。

 

わかりやすいブランド物のカバンはやめた方がいい

ウィーンの電車内でヴィトンのバックを持っている人は「あぁ観光客だな」と思います。他にもブランド物の紙袋を沢山持って歩いているアジア人も同様です。日本ではヴィトンのカバンもお財布も電車に乗れば数えられるくらい日常で見かけますが、こちらではまず見ません。パリに住んでいる友達が、「ヴィトンを持てる経済状況の人は地下鉄には乗らない」と言っていましたが、そういうことかもしれません。よくわかりませんが…。兎にも角にもブランド物を持っていると=観光客=隙があると思われるので、わざわざそんな印持ち歩かない方がいいかと思います。

 

場所取りに荷物を置くなんて捨てるようなもの

さすがにいないと思いますが…日本のようにカフェなんかで場所取りに荷物だけ置いて飲み物を買ったりするのはやめた方がいいです。ウィーンはカフェに物乞いが入ってきたりしませんが、それでもその状況で物がなくなっても「そりゃそうだろう」と言われて終わりです。

 

手にスマホを持っていたら奪われたとか、そんなのは稀なのですが…少なくとも生活している分にはそこまでの緊張感はありません。でも被害にあった話も聞いたことがあります。つまりは、アジア人な見た目で、小洒落た風貌だと状況は変わります。恰幅のいいヨーロピアン男性と自分は状況が違うんだと言う気持ちは忘れないようにした方がいいかと思います。

 

オーストリアの他の都市出身の友達からすればウィーンは危ないらしいのですが、私からすれば東京とさほど変わらないかな…と思います。地方出身の彼曰く、ウィーンは空き巣が多いから、と言っていました。確かに、クラスメイトで朝駐輪場に行ったら、自転車が一台残らず盗まれていた!と言うビックリ事件を聞いたことがあります。そんなことある?!っていうか、プロの犯行だろうって感じですが。自転車の盗難は本当に多いみたいです。自転車に乗っているとよく職質受けるという話もしていました。

 

まぁ、私のような適当な服装で、リュック背負ってずんずん歩いてる分には声もかけられませんし、見向きもされません。大丈夫です。ただ、さすがに私も夜中に出歩くことはありません。周りが2時3時までパーティーしていても、さっと帰ります。気にしすぎだと言われることも多々ありますが、アドバイスしてくれる180cmのブロンドの君とは違うのだよ。背の低いアジア人としての最低限の注意は忘れないようにしようと思っています。