怒って、掃除して、筋肉痛。引っ越し散々編。

新居に引っ越しました。まずは一言。チョウ・ツカレタ。

厄年かな?後厄か?なんなんだ。ブログのネタか?と言う感じにバタバタした1日でした。ウィーンに来て一番腹を立て悲しくなり、そして掃除しすぎて未だに筋肉痛っていう私の1日を時系列にご報告します。自分で言いたい、私頑張った。

 

9:00

学生寮の鍵を返却するためオフィスへ行く。ものの数分で終わると踏んでいたが、私の前の若者、推定18歳身長190cmが退去に際して部屋を汚したことやゴミ箱の蓋を無くしたことなどを訴え始める。まるで5歳の言い訳のようなベイビーボーイ。あまりの子供っぽさに周りがクスクスしている。そして新居に10時に着かないといけない私はイライラマックス。ベイビーボーイよ、ジムのお姉さんはママじゃないのよ。

 

10:00

ベイビーボーイのおかげでバスに乗れずタクシーを拾いなんとか10時に新居に着く。なぜなら友達がスロバキアから家具をトランスポート、そしてウィーンにいるのは私だけ。なので受け取らないといけない!間に合った!

 

10:30

スロバキアから携帯に到着連絡。でも全く何を言っているかわからない。かろうじて我が家の住所を繰り返していることだけ聞き取りアパートの前でトラック発見。シングルベット2つにダブルベット、テーブル、マットレス…とにかくたっぷり荷物を積んだトラック。降りてきたのはスロバキア人のお兄さん一人。まさかの一人で登場。どうやって一人で運ぶんだ!っていうか英語もドイツ語も通じず、ハードリーコミュニケーーート。必殺スマイルコミュニケーションに切り替え、運搬開始。もちろん一人じゃ無理なので私も手伝う。腰が痛い。笑

 

11:00

そんな最中にまさかの救急車到着。

 

看護師と医師総勢8名がどどっとアパートにやってきた。そして私を見るなり「何階?どの部屋?」と勘違いして捲し立てられる。太っちょのお医者さん、5階と判明するなり「エレベーター動かしてくれ、エマージェンシーだ」と私に訴えてくる。そう、このアパートのエレベーターは住人が鍵を回さないと稼働しないのだ。結果、エレベーターガールと化した私。えぇ、人命第一、なんの不満もありませんが。まるでネタのようだ。

 

11:30

無事おばあちゃんが搬送される。見た感じ意識もあり大丈夫そうだった。疲れてエレベーターホールでしゃがみ込み休憩する私。そこに小洒落たアジア人男性登場。手には卵1パック。「日本人ですか?」と突然の日本語!同じアパートに住んでらっしゃるそうで、話しかけてくださった。が、日本語で話し出した私たちにスロバキア人のドライバーが勘違い。男性が乗り込んだエレベーターに家具を積み出す。嘘だろ。慌てて「この次にしよう」と訴えるも、なんでだ?友達なんだろ?手伝ってくれるだろう?と言わんばかりにじゃんじゃん積み込む。見かねた男性が「いいですよ〜何階ですか?」とまさかの優しさ120%。

 

12:30

どうにかこうにか、積み込み終わり料金を支払う。お兄さん手書きで効力不明の領収書を残して(私が要求)最後まで何かをつぶやき去っていった。一言も会話にならなかった。でもいい人ではあった。カオス。

 

さて、新居はと言いますと…。

えっゴミ屋敷かな?ってくらい汚かった。大家さんが友達の古くからの友人でなかったら即刻弁護士に相談だなってレベルで退去のクリーニングがゼロ。むしろキッチンには果物や切りかけのきゅうりがそのまま放置。小蝿がブンブン。冷蔵庫には賞味期限が切れた大量の食べ物がぎゅうぎゅう。床は靴など脱げないほどにベタベタ。バスルームもトイレも髪の毛と埃だらけ。さらには自分たちの片付けで出たゴミもゴミ袋ごと放置。そのゴミ袋運ぶだけでも5往復するほど。

 

写真でもお見せして、私の怒りを共有していただきたいのですが、センセーショナルすぎる光景だったので割愛します。身の毛もよだつとはこのことです。

 

これ、私が一人で掃除するの?と悲しさを飛び越えてはらわた煮えくり返ってご立腹。とりあえず新居に何があるか写真撮って送って欲しいとルームメイトに言われていたので写真とともに「ありえない、汚い。信じられない」とコメントしてみた。

 

その後、大家さんからもルームメイト(彼女が私たちのフラットの契約責任者)からも謝罪の電話があったけれども…初めて謝罪されても意味がないって思ってしまいました。悪気はないのでしょうが、最低限の責任感は欲しかった…でも悪い人じゃないから憎めない…でも手伝ってはくれないんでしょう?どうして私がそちらの事情を理解して謝罪を受け入れないといけないんだろう…って悲しい気持ちでいっぱいに。もちろんルームメイトの彼女に非はないけれども、現在アムステルダムで仕事中で理解してもらえない悲しさが半端じゃなかった。なんならもう一人のセルビアで仕事してるルームメイトはこの状況を全く知らない…。

 

とりあえず、この家で悲しんでいても仕方がない。っていうか、ここじゃあ悲しみに浸れないほど汚い。OMG!

 

14:00

人間は強い。イケア到着。怒りと悲しみに身を任せてミートボールとケーキをかっ喰らい開き直る。

 

 

結局明け方5時まで一人で大掃除してなんとか眠れる清潔さを取り戻しました。

 

深夜に一人で掃除しながら、これはここ最近掃除してないとかじゃない…数年単位で掃除してない。もしくは何か病気なんじゃないだろうか…彼は赤ちゃんがいて、手が回らなかったって言ってたけど育児ノイローゼじゃなかろうか…とお門違いな心配が始まるくらいには汚かったです。冷蔵庫の中身は2ℓゴミ袋が満杯に。賞味期限切れたものを満杯に冷蔵していたなんて意味不明すぎる。強烈な洗剤を使いすぎて手がボロボロです。ナンテコッタ。

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冷蔵庫丸洗い。

 

そして、今日。ルームメイトの彼氏がスロバキアからはるばる手伝いに来てくれ、私に同情してくれたことで驚くほど気持ちが落ち着きました。謝罪より同情が癒すことってあるんだなぁ。彼女はアムスの仕事で戻ってこれないのでピンチヒッターです。私たちのフラットにも頻繁に寝泊まりするので半分彼もルームメイト、だから来たよと。体調悪い中来てくれたので、シンプル生姜スープを作って夕食。その後彼は黙々と家具を組み上げてくれています。神様。

 

同じように、近所に住む日本人の友人が家の惨状を見て心配して「今夜泊まりに来ますか?」って言ってくれたこと。大学の友達が数人連絡してきて「手伝う!言って!住所教えて!」と心配してくれたこと。日本の大事な友人が「まじか!」って話聞いてくれて。かなり落ち着いた気持ちで今はブログに残せています。お部屋も綺麗になったし。ベットも出来上がって快適です。

 

この家を汚していた彼らではなく、一緒に掃除してくれる人とこれからは暮らすことを良しとしたいと思います。これが一緒に住む人だったら最悪だよ。

 

そんなこんなで、近年稀に見る、怒りに震えた一夜でした。

内見の時にものが多いなぁ〜汚いなぁ〜とは思いました。でも一家丸ごと引っ越して空っぽになる。必要な家具だけ残される。彼らとこの状態で暮らすわけじゃない、と私達は契約したのですが…。むしろルームメイトの彼女は長年の友達にしてやられた。あの惨状見ていたら友情も危うかったかも。なぁなぁな友人関係が招いた不幸だった気がします。

 

ちなみにキッチンの下に大量の扉があるのですが、恐怖で開けられません。残り2人のルームメイト達が到着したら一緒にオープンしようとメール済み。少しは味わってもらおうじゃないか。性格悪いけども。笑

 

書いてみて思いました。昨夜怒りに身を任せて書いた方が臨場感あっただろうなって。でも、まぁ怒りが収まって私自身は少しホッとしています。怒るって何よりも疲れるんだということを思い知りました。向いてない。