暗い面で人の心を怯えさせない。

相変わらず風邪をこじらせています。よっぽど酷い見た目なのか、はたまた長引いているからか。朝からクリーニングのお姉さんがのど飴をくれて、ランチの後に友達が特製のジンジャーチャイをいれてくれました。

「kiki、もしあなたがよければ、私が特製のジンジャーチャイを作ってあげる。それはね、喉がすっきりして、あなたの鼻づまりもよくなって、それから…」と超真剣な顔で私に勧めてくる友達の顔を見て、笑ってしまいました。「なんか神のお告げみたいだよ。もちろんお願いしたいけど」って返事したら、本人も「確かに!それか変な勧誘みたいだったよね」とさらに二人で爆笑しました。「今だけタダ!」のうたい文句で一緒にキッチンへ。

 

ジンジャーチャイめっちゃ効いた!作り方も習ったので、今日は早めにアトリエを出て、スーパーで材料を買って家でもチャレンジしようと思います。

 

風邪を引いても誰も薬を勧めてこないです。ただとにかくお茶を勧められます。風邪を引いたら、お茶飲んで治すってヨーロピアンの共通認識なのだろうか?レシピはそれぞれ違うのですが、何かしらフルーツや薬草を煮出して作る感じで行程は似ているし、不思議と効果があるので素直に従っています。ちなみにカナダではじゃんじゃん薬を勧められました。うたい文句はBio。Bioの薬は未だに謎ですが、それはそれで効きました。

 

さて、ぜぇぜぇしながらも休まず通ったおかげで、3週間かかっている3mのキャンバスはそろそろ細かいディティールに入り始めました。ワークショップで取り組んでいる作品なので、将来どこかでお披露目予定はありませんが、1mは優に超える筆でキャバスの上に立って絵を描くのは初めて。面白いです。新しいボキャブラリーが増えるので、好きなワークショップ。が、もうすでに3回成績をもらっているので、オフィシャルにはあと1回しか取れません。

 

そう、私は今頃になってちょっとしたことに気がつきました。

あれ、単位取りすぎじゃない??

 

すでに1年半で135単位を取得していて、このセメスターが終われば150オーバーです。ちなみに最初の2年で必要な単位数は95です。もちろん必須科目だけ取ればいいってもんではないので、95をオーバーするのが普通です。ただそれにしても55オーバーって、私卒業する時に300単位でも取るつもりだろうか。笑

ちなみにDiploma課程なので卒業に必要なのは240単位です。

 

大学を卒業することを考えれば、むしろ前倒してて順調なのです。

でも待って、私もう一つ単位を提出する機会あるよね?

 

そう、VISAの更新には少なくとも40 ECTS(単位)を取得している証明書を提出するようオフィシャルの情報に書かれています。(そんなに取ってなくても更新出来てる人を知ってはいるので、とても曖昧ですが)公式にそう書かれている以上、私はそれを最低基準に履修登録しています。単純計算でも4年で240単位ってことは年間60単位。今のペースは1年で75単位。ちょっとハイペースです。

 

さて、そんなわけで、ハイペースで単位を取得しているとどうなるかというと。3年目くらいから専攻内の授業で登録出来るものが激減してしまいます。もちろんスタジオ内の授業であれば、成績を貰わずとも参加することは出来ます。毎セメスター新しいテーマに取り組む授業も多いので、毎回とっても勉強になります。ただ、どの科目もオフィシャルで成績がつくのにリミットがあります。例えば、今取り組んでいるワークショップはMaterial und Wirkungで、4回しか成績は貰えません。

最後の方になると、専攻内の授業だけでVISAの基準40単位を埋めきれなくなりそうだ、と言う話です。じゃあ、他の学科の授業を取るなり、ウィーン大や別の藝大の授業で埋めていくことになります。そもそも後半の2年はジェンダースタディなど、学科外の授業が多く必須単位に組み込まれています。ただ、学科外の授業がメインになろうとも、スタジオの主任教授の授業は4年間必須なので、重点が分散してスケジュール管理が超面倒になる、というわけです。

専攻内の授業が何曜日に何時間って規則正しく組まれていればいいのですが、集中講義やワークショップも多くて、今回みたいに3週間通しで時間を取られることも珍しくありません。そうなってくると、別の学科の授業を同時進行で出席率80%を切らずに…成績を貰うのは簡単じゃないような…。しかもそれが卒業制作前の忙しい時とか、インターンしてるセメスターにぶつかったら…結構大変です。

 

なんかここまで考えて、すごい疲れて。

とりあえず、帰り道に花見してみる。

 

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桜じゃないけど、ちょっと気が紛れました。

 

とりあえず、風邪ひいてるし、ドイツ語を勉強する時間が今は欲しい!

えいっと3つの科目をキャンセルすることにしました。

 

なんだか今まで、目の前にぶら下げられた人参は全部食べなきゃ!この歳で学生してるんだからのんびり出来ない。お金もないから長くは学生できない〜。と、可能な限り授業を取ってきました。一番怖いのが、必須科目の授業が毎セメスター開講されるとは限らないこと。機会を逃すと、1つの科目のせいで1セメスター余計に取ることになります。授業料もその分かかっちゃう。そんなわけで「授業を取らない」という選択肢を選ぶのに勇気がいりました。

 

でも、それもあって休日までパンパンで。休みがないまま1年半過ごして、先月みたいに色々決壊して、体も風邪に負けたような気がしてきた。もう少し自己管理の紐をいい意味で緩めて結び直そうと思い立ちました。

 

とはいえ、すでに3月中授業に出てしまっている科目もあるので、急にシステムで私のキャンセルが通知されれば、教授陣も何事?となるのが目に見えています。あと1回は出席して、事情を直接話して、来期とりますとお伝えしようと思います。

 

相手が何人だろうと、不思議なもので傷つくポイントというのは似ているような気がします。文化の違いとは別の次元に「感情」というのは存在していて、私が嫌だと思うことは得てして周りの友人も共感してくれるし、逆に周りの友人たちが気遣っていることを見聞きしてると、そこに大きなズレはそんなにないんだなぁと思います。

(嫌な奴は文化の違いとかじゃなくて、単純にお前が嫌な奴!なことが多いとも思っている。そういう人に限って、私がガイジンだからって濡れ衣着せてくるだよね…いや、お前の性格が悪いんだわっていつも心の中で思ってる。ゴホゴホっ。)

 

つまりは、急に顔を出さなくなれば変な風に捉える教授もいるだろうし、私が外国人な分余計に気を使わせてしまうだろうと思います。そんなわけで、授業がツマラナイわけでも、ご心配頂くようなこともないんです〜。ホームシックとかじゃないです〜(前に別の留学生が来なくなってホームシック疑惑かけられてた)ってエクスキューズ。

 

で、少しリデュースして的を絞って今期はやろうと!

なんの話?ブログに書く話じゃないけど。でもいつもそうだから。笑

 

何はともあれ、ドイツ語を勉強するほど授業の吸収率は高くなるので、来期の肥やしになるよう空いた時間で頑張ろうと思います。そして空いた時間に私も友達にお茶を入れてあげられるくらいの余裕を持ちたいと思います。いつも貰ってばっかりなので、ちゃんとありがとうを形にしたい。