引越しを手伝いに行ったら壁壊してた。

ウィーンも30度越えで夏に突入しました!あれ、春は…?と言う疑問は華麗にスルーして…。もちろんクーラーなどありませんから、汗をかいて、水を飲んで、アイスを食べてドナウに飛び込む、で夏を乗り切ります。はい。

 

そんな天気のいい週末、友達3人が引っ越すというので、引越しのお手伝いに行ってきました。怪我をする前からお手伝いの約束をしていたのですが、片手では役立たず…としょんぼり。でもとりあえず、来たらいいよ〜新しい家、見においでよ〜と3人に言われてぶらりと行ってきました。行ってみたら、こんなだった。

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いや、これリノーベション!

*壁の内部が湿気でやられていたので、壁を剥がして、補修するためにガリガリ中。 

 

 

一緒に手伝いに行った友達と笑った。引越しっていうから、荷物運んだり、掃除したりするのかなぁ〜って思ってたよねぇって。それが着いたら、オッケーとりあえず前の住人が残したもの全部取り外すよ〜ってね。キッチンもバスルームも、壁もガンガン破壊していく。タイルも床も剥がして、もはやスケルトン。

スケルトン工事

住宅などの建築物主要構造部分(基礎柱・梁外壁屋根など)をそのまま残して、他の内装設備機器等をすべて取り替える大規模改装・改修工事のこと。一般に傷みのひどいなどは撤去し、新しいものに交換した上で耐震耐久性アップさせることが多い。建て替え工事よりも工期建築コスト抑えることができるのが大きなメリットだ。
住宅用語大辞典より/https://www.weblio.jp/cat/architecture/recju
提供 リクルート SUUMO(スーモ)

 

この新しい家に引っ越すEちゃんのママはキッチンリノベーションのプロで、パパは建築の仕事をしています。ママも親戚もドイツから手伝いに来ていて、ハンマーと電動ノコギリで壁をぶち抜く姿はさすがです。Eちゃんの大工仕事の慣れっぷりはこの環境からきてたのねっていう納得感。

そして何を隠そう、我々は芸術建築学科ですから。まぁ舞台芸術とインスタレーション/パフォーミングアートが専攻なのでフェイクの家しか建てられませんが(でも建てられる)。図面も描けるし、読めるし、素材も工程にも明るいわけでして。コンクリート練ってって言われたら練れちゃうし(練ってきた)、キッチン解体しちゃうし(してきた)ってわけであれよあれよと、この規模の引越しになったわけです。

 

私もウィーンに住んでいて、新しい人の入居前に壁の塗り替え=掃除の一部と言う認識はありました。私の今のお家も新しく塗り替えてくれてた。私の周りだけだろうか?でも壁は簡単に塗り替えるよね?そうですよね?ねぇ、と同意を求める。ただ、壁を壊していいのかまでは不明です。どういう契約状況だろうか?賃貸だよ?という疑問も聞く暇もない大工事ぶりでした。

電動ノコギリも重い荷物も運べない私のメインの仕事はこれ。

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壁をひたすらフレッシュホワイトにしてきました!壁高すぎるよ。

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脚立が出てきた。

 

私にしてみれば、壁を塗るとか、壊すとか、日本の賃貸生活ではあまり経験できないので楽しいです。何よりいつもお手伝いばかりしてもらっているので、何かお手伝いできることがあるだけでも嬉しい。これで両手使えたらもう少し役に立ちそうなのが悔やまれます。

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お昼はみんなでチリコンカン。工事のプロたちはコンセント式の電気コンロ持参。なんせキッチン全部解体しちゃってますからね。抜かりない。

 

年季の入ったAltbau。玄関の覗き窓がプライバシーゼロだった。かわいいけど。

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進捗としては、今週中に住めるところまで辿り着きそうです。オーストリアでリノベーションを頼んだら余裕で1ヶ月はかかりそう。いやもっとかかるな。だって去年の夏にオーダーしたアトリエの新キッチンは未だに着工すらしてないし。新しい冷蔵庫でアイスコーヒー飲むの楽しみにしてたのに…。もうお金もらって自分達でしたほうが早いよね…って密かにみんな思い始めてるよ…。でもめんどくさいからね…ゴホゴホっ。

基本的には大地震の心配はないので、自分達で出来ることはやろうってわけです。

それにしても今回は大掛かりですが。

 

というわけで、まだ引越しは終わっていないので、今週もお手伝いに行きます。えぇ、あくまでも「引越し」のお手伝いです。笑