あだ名に笑う。

あと2日踏ん張れば、イースターホリデー。最初の頃、ホリデーの多さにびっくりしましたが、今となっては非常に有難いです。取りこぼしたことを整理する時間がないと、とてもじゃないけど授業についていけません。今日はセミナーが2つ。10時から14時までと、16時から19時まで。珍しく休憩があり、皆で久しぶりにテーブルを囲んでランチをしました。

 

4thセメスター以上の生徒は研修旅行を兼ねたドイツの大学との共同プロジェクトが始まっています。2ndセメスターの私たちは、プロジェクトに参加しない代わりに知識や理論、技術系の授業がひしめき、今セメスターはベースの底上げ期間。とはいえ、理論や哲学関連の授業はとても重要なので上の生徒も参加しています。

 

 

余談ですが、私たちのスタジオ(おそらくヨーロッパ圏)には先輩・後輩と言う概念がありません。なので上の生徒。クラスメイト。友達。名詞として限定できないので伝わりづらくてすいません。

 

話がそれましたが、夜の授業で合計7時間分のフィルムと700ページ越えの本のリクエストが先生から出ました。他の授業も合わせると1ヶ月でハードカバー2冊とペーパーバック4冊のリクエストが出たことになります。そして何が厄介ってそれぞれ違うテーマである事。それでも私たち2ndセメスター組は「読むしかなかろう!」ですが、上の生徒たちはキャパオーバーもいいところ。そして今セメスターの通称が決まりました。

 

カオス・セメスター.

 

ランチ中に、友達が命名。どれに集中すればいいか、もはやわからないと言う話からこの名前がつきました。まぁ制作に入れば、それぞれが自然と自分の中で繋がっていくものなので、制作準備段階の今がまさにカオスなんだと思います。「この夏に仕上がる作品はカオスからの産物だね」と言う話で一致しました。made from カオス。笑

 

さらなる余談なのですが、ブログで使っているKikiと言う名前はカナダ時代に同僚がつけたあだ名です。発想的にはRobertがBobみたいな感じです。そしてウィーン生活6ヶ月目、ここでもあだ名が。

 

Kick

キィックみたいな発音でした。

 

発想が似てる。友達が呼び始めて「ねぇねぇ、Kickって読んでもいい?好き?」と聞かれました。確認作業が可愛いすぎて、キュンキュンしました。笑

そこでカナダでも似たようなあだ名だったと話したら「え〜じゃあ、やめる。myオリジナルニックネームつけたいから」と。彼女はドイツ人。ドイツでのあだ名のつけ方に深まる興味。あとはクラスメイトでドイツ語でネズミと呼んでくる友達もいます。ネズミについては恋人同士の愛称や父親が娘を呼ぶときに使うようです。私の場合後者的な意味合いでしょうか。ベイビードイツ語を喋ってるので。日本の友達が聞いたら、どのあだ名も私の本名と関係ないじゃん!と笑われる気がします。

 

誤解がないようにちょこっと最後に。

本を沢山読まねばならない事も、そもそも私が大学生を選んだ理由の一つに「仕事を休んで勉強だけする時間を人生でもう一度だけ持ちたい。制作を、創作にただ向き合う時間を持ちたい」というのがあります。なのでたとえカオスであろうとも、大変なんです!私!とは思っていません。そう聞こえるような書き方しか出来なくて不甲斐ないのですが。

日本で働きながら勉強を続けている方が沢山いらっしゃる。勉強したくても生活を回す事を考えると、中々それだけとはいかない人もいると思います。個人で生活を営んでいない場合には、考慮しなければならない事も一筋縄ではないでしょうし。人と比較しても意味はありませんが、希望した状況に自分がいるのだということを忘れないでいたいと思っています。