革命家精神。

大学の友人や先生と過ごしていて、驚いたことがあります。彼らの持つ怒りの持続力。何を契機にそう思うようになったかというと、色々あったドイツ語クラス編で。

 

 

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ここにも書いたように、まずはその理不尽な状況と当日ショックで帰ってきた私に同情して友人たちが怒ってくれました。そして励ましてくれました。でもそれで終わらないのです。友人達は落ち着いた頃に私にこう提案してきました。「大学にkikiが受けたことをレポートしたほうがいい。おかしいもの」と。

 

 

その後3週間ほどして、個人レッスンを受けている先生に会いました。先生はてっきり大学のドイツ語クラスもスタートしていると思っていて、どうよ〜!と。そこで私が事の顛末をメールの件も交えて簡単に話しました。すると先生の怒りが沸点に到達!

 

「その先生の名前を教えて。私が大学へ私の名前で!抗議のメールを出すわ。もちろんあなたがどうしたいかが大切だけれど。プロフェッショナルとして許されないわ。その先生もマズイことしたって自覚があるのよ。じゃなきゃメールなんて書かない。メール見せてちょうだい!」

 

すでにあれから3週間。私の中で割と整理のついた出来事です。元々、私は怒りの持続力が低いです。寝たら忘れるとはまた違うのですが、言葉の綾としてはそんなもんです。嫌なことで怒っても、その日のうちに怒るのに疲れて、なんでそんなことが起きたんだろう?と考え始めます。大体の出来事には私にも落ち度があるので、自分の落ち度を見つけて落ち込みます。それと同時に相手側からの正当な理由を探して、分析して、なんとなく腑に落ちます。怒るより、落ち込み、落ち込み続けるのも辛いので最終的には出来事を詳細に分解して消化します。なので怒りはいわば一時の感情です。

 

怒り浸透の先生に「その先生は妊婦に見えました。ホルモン作用かもしれないし、気分屋なのかもしれない。もし妊娠中でそういう制御が利かないだけなら、私が彼女を責める理由もないかなと今は思ってる。ドイツ語を勉強できなくなるわけじゃなし。彼女の指摘したことは間違ってないしね、残念ながら」と私の気持ちを説明。先生は「そんなの理由にならないけどね!私も妊娠してた時仕事してたけど、それで生徒に迷惑かけるなら、早々と産休に入るべきよ!」と怒りはおさまりませんでしたが、渋々。「あなたの気持ちもわからないわけじゃないから」と。でも次回はその時に!私に電話していいんだからね!と言ってくれました。先生、優しすぎ。

 

さらにここで終わりません。笑

このプライベートレッスンの先生から話を聞いた別の大学の先生が、授業中に突然「君のドラマを聞いたよ!ありえない!もう一つのウィーンの芸大でもドイツ語クラスがあるから。君でも無料で受講できるはずだ。〇〇が助けてくれるはずだから聞いてみて」と。この先生は二つの芸大で授業を持っているので色々と詳しいのです。

 

私は自分の怒りの持続力の低さから、友達に理不尽な話を聞いても慰めたり共感することに終始してしまいます。自分自身が黙ってられない、戦うぞ、と言う気迫が薄いからなんですが。彼らのこの姿勢には驚くことが多いです。関係ないけど、フランス革命とか思い出しちゃいます。彼らのような精神なくして革命は起きないだろうと。飛躍しすぎですか?でも私みたいなのばっかりだと、革命は起きませんきっと。

 

10代の頃は私も多少持ち合わせていたこの気迫。いや、私の場合は毒舌…。そういう自分を20代で反省して、今の楽な整理方法を身につけたつもりなのですが、もしかして、私はただの面倒くさがりになってしまったのでは。優しさと革命家精神は比例するのかもしれません。…これまたいかに。

 

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今日のレッスンで先生がイースターうさぎのチョコをご褒美に。

美味しいかはまた別よ!と。