FlixBusでKunsthaus Grazへ。

今週のフィナーレ。金曜日に日帰りでGrazへ行ってきました。授業です。グラーツはオーストリア第二の都市、中心地は1999年にグラーツ市歴史地区として世界遺産に登録されている。wikipediaより。

 

なるほど、だからか〜街並み綺麗だったな〜。という今更知って感想が出るほど、ちょっとした遠出のスケジュールは突然組まれます。ゆるい。グラーツ行きも月曜日に先生がグラーツの美術館と展示がいいみたいだからみんなで金曜日に行こうかと思うんだけど、どう?ってところからスタート。

 

そこでクラスの巨大スクリーンを使ってみんなでルート検索。今回はFlixBusに決定。FlixBusはヨーロッパでお安い旅行の味方、長距離バスです。カナダでいうMegaBusみたいなもんですね。

www.flixbus.at

 

2階建バス、座席はコンセント付きで、一応WiFiが飛んでいて、スナックとお水くらいの車内販売があり、トイレ完備。シートは足の長いヨーロピアン向け、チビな私は足がつきませんが広くてゆったり。今回使ったバスは特に座席指定はありませんでした。グラーツまで片道2時間半で休憩なし。お値段は片道約13ユーロ。

バスはルートによって発着場所が異なるのでブッキングの際よーく確認された方がいいかと思います。今回はWestbahnhofのバス停でした。

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水曜日に「Kiki,駅前のバスターミナルは違うからね!Felberstraßeだからね!」と念を押される私。バス停がいまいちピンときていない様子の私に心配そうな一同。一番苦手な駅、Westbahnhof。いつだってどの出口がどこに出るのか私には謎の駅。がしかし、ベストフレンド、グーグルマップがあるから!Felberstraßeね!と三回繰り返し、その日は解散。

 

当日、宣言通りに、違うと言われたバスターミナル前でのんきにグーグルマップを開く。携帯をぐるぐる回してあたりをキョロキョロ。違うということはわかっている!どっちなの〜っとなっている私を大声で呼ぶ声「Kiki〜!!!」

はっ!先生!なんで!すると「やっぱりここで迷うと思ったんだよ。君を捕まえようと思って待ってたのさ」と超笑顔。信用ゼロな私。笑

 

というわけで無事、9時半のバスに乗りお昼前にグラーツに到着しました。

相変わらずお見せできるような写真は殆ど撮っていませんが、今回の目的地はかろうじて撮りました!中途半端なその写真は、こちらです。

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Kunsthaus Graz

奇妙な建築ですが、展示空間も不思議な仕様。90年代後期に流行ったBlob Architectureスタイルで建築家はColin FournierとPeter Cook、彼らはこの建造物を親しみを込めて「フレンドリーエイリアン」と呼んでいます。世界遺産になるほど歴史的な街並みには、異様な光景です。こちらは模型。

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1960年代からのアートが主で、コレクションを持たない美術館です。恒久展示を持たない美術館は大抵研究員もいなかったり、少なかったりします。斬新な展覧会を企画しやすいのと同時に、キュレーターによっては切り口が一般的すぎて面白味にかけることも多いなぁというのが個人的なイメージです。研究しすぎたマニアの一周回った切り口が好きです、私は。今回は遠出に値する面白い展示、ということでしたが…私はギャラリートークを聞いてもあまり新しい発見はありませんでした。テーマ自体、自分と遠すぎたのかもしれません。企画展って難しい。

 

こういう不思議な建造物、ヨーロッパの人にはもしかしたら新鮮なのかもしれません。でも奇妙な建築密集地、東京を見慣れた身としては、奇妙なだけは新鮮でもなんでもない、という感じです。逆にこれだけ個性が強い展示空間だと、ポエティックな展示をやりたいと思った時に、建築の特徴を殺すしかないんじゃないかと思ってしまいます。ホワイトキューブと新しさの間、これも難しいですね。

 

メインはいまいちでしたが、今回は展示会場が他にもありますAdrian PaciのThe Guardiansが興味深く、印象に残りました。トレーラーがあったので貼ってみます。

 

vimeo.com

 

会場のKulturzentrum bei den Minoritenの一室という立地と相性も良かったのだと思います。エイリアンとは仲良くなれたか怪しい間柄、こちらで見られてよかった。こちらの会場の方が面白いものが多かったです。もし行かれるならば、こちらを見てからメイン会場というのもいいかもしれません。

 

他にもいくつか時間の許す限りギャラリーを周り、18時半のバスでウィーンへ戻りました。街並みの写真がなく、なんの説得力もありませんが、可愛らしい街並みで癒されました。ウィーンの壮観な街並みを眺めるのもいいですが、グラーツなどウィーン郊外も可愛いもの好きの女性にはオススメです。おとぎの国感があります。

なんとなく、デンマーク、オーフスを彷彿とさせる街でした。金曜日だったので夕方には路上ライブもあちらこちらで開催される、賑やかさが明るい印象です。

 

明日は母の日。

 ママ、大好き!の看板を発見。私の同世代の友人は今やママだらけなので、みんないつもお疲れ様です!尊敬してます!って気持ちになる母の日。

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私は残念ながら、週末はこもって制作です。ユーロビジョンもお預け。でも、日本語書いたらすっきり。休憩はここまで、本題に戻ります〜。