夏仕様なウィーン。Wiener Festwochen 2018

毎日とても暑いです。いつも行くカフェにもアトリエにもクーラーは無いのでもっぱら窓を開けて風を感じるしかありません。それでも辛い時はアトリエにあるシャワーで水浴びです。最初はビショビショの友達を見てギョッとしました。普通のシャワーなのでお湯も出ますが、涼をとるのが目的なので、髪の毛びしょ濡れのまま作業再開。もはやブラでは?というかブラすら??という格好の友人たちの中で過ごす夏です。

街のレストランもクーラーの無いところが多いです。気がついたらどこもかしこもテラス席が増設されていました。

 

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強引さに驚きます。そこは道路では…?

店の前の路駐スペースは店の敷地内ということなんでしょうか?

もしくは届け出せばいけるのか?

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坂道対応バージョン。傾斜に合わせて作られている!特注だろうか…?

写真は夜7時ごろ。明るいです。

6月に入り、夏セメスターも残りわずか。後半は研修でドイツに行かねばならず、いろいろなことがギリギリになってきました。そんな中、追い打ちをかけるように週末も授業が開講されています。原因はこちら。

 

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Wiener Festwochen 2018

日本語では「ウィーン芸術週間」と訳されることがしばしば。恒例行事のようです。

5週間をかけてウィーンの街中で開催される日本で言うところの芸術祭?みたいな感じでしょうか…世界中から多くのプロダクションや展覧会が招待されています。そして先生方のご贔屓なアーティストも多く来ているため、課外授業をかねてとにかく外へ出まくります。それなら座学減らして欲しい…。

 

プログラムはこちらから。今年は6月17日が最終日です。

www.festwochen.at

 

面白いのが、基本がミドル級ラインナップなところです。エンターテイメント感はそんなにありません。あくまで芸術祭ってことなのかもしれないし、ヨーロッパの芸術とは、と言うところからきているような気もします。大学で今セメスター、どの授業でも問われているのが「表現と客観」さらには「芸術と消費」について。小難しい、もとい非常に興味深いセオリーを展開している膨大な、1800年ごろから今日までの文献を、ひたすら読まされました。つまるところ「満足とか伝わり方とか考えたらどうなるか、思い知れ!」みたいな論調が軒を連ねていました(乱暴な説明ですいません)。

 

というわけで、こんなに大々的に開催されてるけど「六本木アートナイト」的なノリでくると「おや?」となりそうな、そんな芸術週間です。ざっくり。ただアンオフィシャルにはライトなものも盛りだくさん。クラブで夜中にオペラ、ドン・ジョバンニが全幕上演されたのにはビックリしました。プールに泡にオペラ。DJ ドン・ジョバンニ。

 

私の今のところのハイライトでいうと

www.festwochen.at

表現が若く、積み上げた感の強いダンスパフォーマンスでした。修練が見えてしまうところが目的だったのか、結果だったのか見ていて気になりました。結果だったのかな。個人的にはこの若さでこういう公演に出られる(こういう機会が公共である)ことに文化水準について感じることがありました。作品のテーマも、入り方も混雑していないだけに、意外と見終わった後に「何があったのか」を繰り返し思い出しています。他にも見た友人たちのレビューは賛否両論でした。つまりは、ちゃんとテーマがあったということでしょう。

 

ブログに偉そうなことを書かないように!と思うのですが、今は自分の中の「感想文文化追い出し期間」なので、ここでもお見苦しい文章を晒すことが増えるかもしれません。今まで無かったとも言いません!合わせてお許しください。

 

 

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ただやっぱりここにもクーラーなんてものは存在しないので、公演時間1時間40分で蒸し風呂状態に。酸欠になりそうでした。体が強くなりそうです。笑