スパルタ語学学校。

夏休みになりました。でも朝6時半起きですし、アトリエにも行っているしで、あまり変わり映えしないのですが、念願の語学学校が始まりました!やっと。

 

さて語学学校を探し始めたことは以前書きました。

 

kiikiii.hatenablog.com

 

結局、上記の下見に行った学校にしようと悶々と悩んだものの、どちらもピンとこず。諦めずにリサーチを続けていました。そして6月の2週目には決定しようと躍起になっていたところ、今の語学学校に決めました。決めた理由は4つです。

 

 

その1:ösdのB2試験突破という第一目的に合っていること

語学はコミュニケーションの為なのですが、私の場合、その前に10月までにösdというドイツ語のB2試験に合格する必要があります。その証明書が無いと次のセメスターの学籍登録が出来ないのです。兎にも角にもリミットがあり、これが第一必須ゴールです。だから、ではありませんがコミュニケーションの為のゲームもレクレーションも無い、試験対策に特化した(お遊びのない)学校に行きたかった。そこで見つけたのが今の学校。ホームページからしてösd試験とは?という説明に特化していました。

 

その2:経済的負担が少ない

月額250ユーロで1日3時間、週4日の授業です。英語圏の語学学校に比べたら、安いのですが、実はこのくらいがウィーンの相場だと思います。いくつか語学学校を見ましたが同じくらいの値段のところが結構ありました。ただ、値段と授業は比例することもあるので要注意です。私が思うに、私の学校では標準ドイツ語じゃないところがある意味低価格な理由なのかも…とか若干失礼なことを思っています。すみません。

 

その3:自分次第でクラスをダブルで取れる、もしくはジャンプできる

私の場合、B1.1、B1.2、B2.1、B2.2と1ヶ月ずつ取る時間はありません。そこでどこかで1ヶ月に2クラス取るか、独学で1レベル並行して行い、9月にはB2.2の授業を終えたい、というのが希望です。これが結構他の語学学校で受け入れて貰えませんでした。まぁ、授業をする先生からしたら、基礎が無いのにどうするのって感じなんだと思います。そこでレッスン枠が豊富にある今の学校なら、最悪2枠同時に同じ月で取れるし、説明を聞きに行った時点でもついてけるなら許可してくれるとのことでした。ちょっと無謀ではありますが、やるしかありませんので…!

 

その4:英語がクラスで話されていない

この夏は英語を追い出したい!もちろん、英語もまだまだ勉強したいですし、しなければなりません。ですが英語で会話している以上ドイツ語の出番は増えません。そして夏休みには、若者ヨーロピアンたちが各国から短期語学留学でやってきます。彼らはもちろん大抵英語はペラペラです。というわけで、今の学校は授業を見学させてくれ、さらに先生が一切英語で説明しない、生徒も英語を話さないのをA1.1のクラスで確認して決めました。実際今週は英語を聞いていません!よかった…。

 

というわけで、上記の4つの条件を私的に満たしている今の学校に月曜日から通い始めました。とりあえず1週間を終えた感想は「スパルタ!」です。多分これがA1.1(初級)だったら、もう私にドイツ語は無理だ…ってなっていたと思います。さすがに初級を教えている先生はもっとフレンドリーだと思うのですが…

イメージで言うと、まさに日本の受験対策学習塾のようです。宿題が割と多めにでます。毎日暗記してきたかチェックもあります。そして先生の口癖「テストでは考えるな!オートゥマテティッシュに!さぁ5秒で質問に答えるんだ!君自身のことなど関係無い!スポーツが好きかと聞かれたら、迷わずテニスが好きだと答えればいい!とにかく、秒で答えるんだ!テストで点数を取るには…!」を連呼。そして中々なオーストリア訛りです。とっても仏頂面で、説明が倍速です。聞き取りづらい…でも慣れるしかない。そうだオーストリアで勉強しているんだっ!という具合です。いいところを一つ挙げるとすれば(むしろまだ一つしかない)文法の説明がクリアなことくらいでしょうか。「これはA2.2でやったじゃないか〜マイネリーベー」って連呼しながら、倍速で文法を叩き込まれます。

 

クラスは3人と少人数なのですが、他の2人が誰が話していても(主に私ですが。笑)関係なく自分のいいたいことを被せてきます。大学の環境のみに馴染みすぎていて、忘れていた、この語学学校的なアグレッシヴな環境!つっつらい…。と、早くも火曜日あたりに心が折れそうでした。最後の動詞を聞き取りたいのよ、被せないで〜。さすがの先生も「うん、でも今kikiに質問してるから」を連呼。笑

 

まだ1週間ですが、語学留学とか、友達も作りたいとか、そもそも初級から勉強したいって方にはこの学校は向いていないような気がします。プレッシャーで潰れちゃいそうですし、生徒も30代くらいがメインで授業が終わった瞬間にいなくなります。お友達はできなさそうです。

 

まぁ、そんなこんなで、突然の環境の変化にぐったりしつつも、まずは1ヶ月頑張ろうと思います。このスパルタにもきっと耐えられる。いや、むしろ今までが甘々だったんだ。これが現実だ!!何よりこの短期間で半強制的に勉強させてくれるなんて願ったり叶ったりじゃないかとポジティブシンキングで、食らいついて、試験に突破し、立派なオーストリアンアクセントを手に入れたい。

 

とりあえず、あの先生の仏頂面に1日でも早く慣れたいです。彼曰く「ösdの試験官は仏頂面で君たちにプレッシャーを与えてくる圧迫試験だ。だからこれはトレーニングだ」ということらしいので。その仏頂面と視線の合わない感じで「僕の愛しい生徒たちよ」って言われても、半信半疑です。先生ごめんね、まだ伺いの気持ちが心の片隅にあります。笑

 

もう少し様子を見て、お勧めできるな〜っと思ったら学校について詳しく書くかもしれませんが、今のところは私もどうなるかわかりませんので。無責任にオススメせず、ひとまずそんな学校に通っていますというご報告でした。週末に友達に会って、癒されたいと思います。ふ〜。

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友達が冗談で「kiki帽子買ってあげようか〜?」って。こちらでは新学期(新入学?)にこの三角帽子に学用品やらお菓子やらを入れて子供にプレゼントする習慣があるらしいです。確かに、新入学だけど「ビールがいい」とお断りしました。