一人じゃないって素晴らしい。

お引越しして早1週間。引っ越してよかったと日々実感しています。最初はどうなることかと思いましたが…どんなだったかは引っ越し散々編へどうぞ。

 

kiikiii.hatenablog.com

 

ご心配おかけしたみなさま、Kikiは元気にやっております。ジブリ的に。

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テーブルにヤスリをかけ塗装し直すというミッションは残っているものの。自炊再開!

 

ですが、順風満帆でないのが人生。

私は今ウィーン生活最大の山場を迎えております。

そう、この夏ひたすら書き綴っている「B2」試験のリミットが刻一刻と…。どの語学の先生にも1年未満なんて無理だ、日本人には特に無理だと痛いところをえぐられ続け、泣いています。知ってるよ〜!時間があるなら私だってもう1年ぐらいドイツ語だけ勉強したいよ〜!と叫びながら、自覚しているでも変えられない辛い条件をグイグイえぐられてダメージは瀕死の重症です。もしこれが、まだ学生寮に住んでいてい一人だったら「もう日本に帰るか…それしかなかろう」ぐらいに戦意喪失して、落ち込んで立ち直れていない気がします。

 

昨日、プライベートレッスンの先生にこっぴどく泣かされました。

 

彼女はいい人なのですが、どうも他人に厳しいタイプと言いますか…ドイツ語に対するエベレスト的な誇りを胸にドイツ語の先生をやってらっしゃいます。私が付け焼き刃的にテスト勉強ばかりなのが気にくわないようなのです。テスト勉強にシフトした頃から、教える気が急降下しているのはヒシヒシと伝わってきます。言語はそういうものじゃないと、昨日も言われましたが、そんなのわかっとるわ…。

 

彼女は口を開けば、教授に相談してもう少し時間をもらって「ちゃんと」勉強しようと提案してきます。ですが、そんな風に泣きついた生徒は後にも先にもいませんし、そもそもテストも受けてないのに「無理です」なんて口が裂けても言えません。昨日はそれを一生懸命説明しました。努力した証明がないのに何を相談したって向こうだって困るだけだ…と。

 

昨日はサポートをお願いしているはずの人たちに批判されることの悔しさでべそべそしながら帰宅。私はおそらくおばあちゃんになってもベソベソ子供のように泣くんでしょうな…恥ずかしい。

 

するとルームメイトが心配して話を聞いてくれました。彼はただ話を聞いてくれて、同じ体験を話してくれて、心が救われました。そしてコーヒー飲んだら悔しい気持ちがムクムクと湧いてきて、やれるだけやろう!という気持ちになりました。

 

夜勉強していたら、彼から話を聞いた彼女が(二人はアーティストカップルで現在ウィーンのアーティストレジデンシーのスカラーシップで制作滞在中です)メールをくれました。今夜、ギャラリーのオープニングパーティーに行くから、ドイツ語の勉強で煮詰まっていたら一緒に行こう?と。そこでドイツ語話せばいいじゃない!と。泣きそうになった。彼女はハンガリー人でセルビアの芸大の先生でもあります。

 

彼女たちが来た初日に大学で勉強しているといういうと、ポートフォリオを見たいと言われ、それが実質の自己紹介になりました。今は朝から制作で出かけていく彼らですが、夜帰ってきたら制作状況について色々聞くのが唯一の私の息抜きです。

 

週末にはもう一組のアーティストカップルがアムスから帰国、色々家具の設置などを終わらせる予定です。元々の大学の友人を除き、みんな私より年上で制作や教壇をとって食べている人達です。頼りになります。今回はたまたま偶然シンパシーを感じるフィールドで生きている人たちに囲まれました。私とは比べ物にならないほど、世界中をウロウロしています。とても心地いい人達です。夜中に泣きながら(また)掃除してよかったです。簡単に前向きになる自分の単純さが結構好きです。笑

 

ちなみに最後まで残していたキッチンの扉は一緒にオープンしました。

やはり衝撃の光景が広がっていました…マグネシウムの大量のタブレットや薬が出てきたり…賞味期限が(大抵どれも)切れたベリーのパウダー缶の中でイモムシが自然発生してたからね…。放っておいたら蝶になったのだろうか…。

 

皆で悲鳴を上げ、深夜の大掃除アゲイン。

 

でも一人じゃないだけで、こんなにすべてが違うのか…と感じる深夜2時でした。