ドイツ語試験受験。相手のクセが強すぎた。

実は、昨夜に不安をつらつら綴ったのですが、自分で読んでて情けなくなりお蔵入り。何をそんなナーバスに…自分で選んだくせに。と自虐満載で、本日ドイツ語能力試験を受けに行ってきました。ösdのB2試験です。

受かる自信は限りなくゼロで挑み、

結果は聞くまでもなく…ダメだったでしょう。

 

B2試験レベルとはどんなものか。興味がある方も少ないでしょうが、一応前置きとしてゲーテでのB2レベルの説明を貼っておきます。評価基準は同じでしょう。

B2
抽象的で複雑なドイツ語で表現されても、その趣旨が理解できます。自分の仕事や専門分野に関する事柄なら、ドイツ語で行われる議論の内容が理解できるだけでなく、自分の立場や意見を述べたり、あるいはひとつの意見に対する利点と不利点を論述したりできます。日常的ないくつかのテーマでは、広い範囲にわたって明確に意見と情報が交換でき、ドイツ語を母国語とする人との間で、相互に困難を感じずに自然な会話が成立します。

 
つまりはB2の合格証明書はあなたがドイツ語を自立した言語として使用できる証明となります。
 
私はドイツ語を自分の言葉としてまだ全く機能させることが出来ていません。B1くらいまではなんとなく誤魔化しながら過ごせていました。もともとゼロベースだったので、それなりに成長も感じていたのですが、B2の壁は高い。
 
自身の語彙の少なさと文法の曖昧さをただただ自覚させられた4時間でした。そしてただひたすら反省して帰ってきました。どうしてこんなにおバカなんだろうか…私。
 
結果は聞かずとも…なのですが、一応水曜日の午後に出るので、水曜日の午後にまた月末の試験を申し込みに行こうと思っています。自分への信頼はゼロです。
 
そんなボロボロの試験だったのですが、一つ面白かったのが口頭試験。
別の受験者とペアで会話形式で行われるのですが、相手がまぁクセがすごかったです。

 

相手は大学生の男性。
試験官の前で試験を開始する前に15分ほど、話すテーマについてメモを取って準備をする時間が与えられるのですが、いきなり監視の人に試験の内容について質問し始めました…嘘だろ…それを自分で理解する為の15分だよ、今が!
 
もちろん監視員も戸惑う。
さらには「この学校って普段どう?あの試験官はどんな人?」と聞き始めた。こっちは大げさでもなく色々人生かかってるんです…笑かさないで〜。
 
彼は結局何一つメモをとることなく15分が終了。
さぞかし、ペラペラなんだな。余裕なんだな〜と思って一緒に試験官の前に座りました。試験官のお二人はオーストリア訛りもなく、リラックスムードのにこやかな女性。
 
さて、試験が始まって驚きました。
なんと彼、フリートークをかましてきやがりました。
嘘だろう…。(本日2回目)
 
ösdの口頭試験では3つのパートがあるのですが、それぞれに話す内容がきちんと提示されています。むしろそれに沿った会話でないと、いかに流暢でもポイントは貰えません。彼はそのシステムを全く理解していない…のか、もしかしたらB2とは程遠いドイツ語能力なんだろうか…。衝撃のスタートです。
 
しかもフリートークでかつ、独白的に一人で話し始めた!会話しないといけないのに!
 
いっいかん。いくらシドロモドロになろうとも、会話にしなければ、私も点数がもらえません。ピンチ!と思い、無理やり彼の話しをカットインしテーマをぶち込みました。シチュエーションは電車で初めて知り合った人同士の会話、テーマは読書について。
 
「私、電車に乗るときはいつも本か新聞を持ってくるの!!!!!!!」
大根役者どころじゃないよ、不自然にも程がある。笑
 
がやっぱり彼の話している内容は「チンプンカンプン」で、私の頭の周りにはハテナが飛び交い…そして試験官が放った一言「何を言っているかわからないわ…」
 
そのまま1つ目は終了。
2つ目は写真を一つ選んで、その写真とテーマについて色々自分の考えを交えて説明します。シドロモドロで話した私に対して…
「とても興味深い写真だ」「とても綺麗だね」を繰り返す彼…完全に質問の糸を見失っている。そこでさっと試験官が助け舟。「タイトルについてはどう思う?」「このシチュエーションはあなたの国でもあるかしら?」
 
…超優しいじゃん!
 
でも結局イエス、ノーで答えてしまっていた…。
3つ目もそんな感じで、彼とはさっぱり会話にならずに試験は終了。
 
まぁ、彼は置いといて、私自身の出来も非常に良くなかったので。別に落ちても彼のせいではありません。ただ、サプライズすぎた。170ユーロも払って、テスト対策一切しないそのココロは??
 
さて、衝撃のエンディングがまだ待っていました。試験の部屋を出た私たち。
彼は開口一番に超笑顔でこう言いました。
「僕らすごく上手くやったよね?」
もう語尾が上がる勢いで。英語で言うと、〜right?ぐらいの自信ぶりでした。
嘘だろ…。(本日3回目)
 
もう、ただ「私は今のでまったく受かった気はしないけど…あなたは上手くやれたんじゃない」と言い残して、さっさと別れました。
 
 

 明らかに芸大より癖の強い人に会いまくる語学勉強の環境でも群を抜いたクセの強さでした。帰ってきてルームメイトに話したら二人は大爆笑でした。