Back to normal.

冬セメスターが始まりました。Back to normal.

 

まだ4日。すでに、終電に駆け込む毎日に戻りました。

1年生はあまりのハードさにすでに目が回っています。新しい仲間が増えて、慣れ親しんだ人たちが外へ勉強しに行っていて、まだ賑やかというよりは寂しい気持ちがあります。みんな新しい国で、新しい空気の中どんなスタートを切ったのかな。

 

1年前と段違いにドイツ語が聞き取れるようになりました。

まだ50%くらいな気がしますが、それはより成長した時に初めてわかることのようです。去年の私が、あの状態でどうやって授業に参加していたのか、もはや謎です。クラスのみんなに「kikiとドイツ語だけで会話してるなんて〜!嬉しい」と今日言われて、まだまだ赤ちゃんドイツ語で言葉を選ぶなんて夢のまた夢ですが、私も嬉しい。

 

ただ、赤ちゃんドイツ語だけでサバイバルし始めたので、私はより一層コミカルなキャラクターとして認知されてしまっています。昨日も、長期でスイスへインターンに行く友達に「寂しくなるよ〜」と伝えたかったのに何故か動詞だけが頭に浮かんで、手を振りながら「vermisse~」と言って爆笑をかっさらいました。友達は「パーフェクトすぎる」とお気に入りで、同じようにVermisse〜と手を振りながら去って行きました。

*vermissenはドイツ語で”〜がいなくて寂しい”という意味の動詞です。

 

教授にもドイツ語で話しかけられるようになったので、今日は思い切って今年の夏に見た彼女の作品について聞いてみたいことを質問しました。お酒の力を借りて…。

 

私の拙いドイツ語にも嫌な顔せず付き合ってくれて、感激。彼女の言葉一つ一つが聞き取れること、友達の言葉をダイレクトに聞けることが、本当に嬉しいです。思えばドイツ語に関することで、こんなに前向きな気持ちになれたのは初めてかもしれません。何のために勉強しているのかを、毎日実感できる今の状況なら、もっと頑張れそうです。舞上がり気味ですが、このまま舞い上がってもう一段階成長したいです。

 

セメスター2日目、同級生のコニャックくん(詳しくは1年前の記事へどうぞ)「kikiもしかしてウィーン生活1年経ったんじゃない?365日じゃない?」と。「実は今日で366日だよ」と答えると、「お祝いしなきゃ!」と言ってくれました。まるで赤ちゃんの1歳の誕生日みたいです。でも本当に赤ちゃんだったので。笑

 

ここに戻ってきて、気持ちがまっすぐ前を向いています。この夏はつくづく制作から離れてはいけないということを実感しました。教授にも、そう言われてしまいました。何でも見透かされるな…ぐぅの根も出ない。

 

1年。人に甘えて助けられて、ようやく1年。

 

1年前と今では、みんなとのハグも遠慮のないものになったこと。

礼儀としてでなく、心でぎゅーーっとして、されることを感じて、呼吸のできる場所に帰ってきたことを感じています。ここまで、この場所だけが中心なのも、何だかいけないなぁとは思うのですが…それでも今は一つずつ着実に前へ進むため。足元がグラつかないここで、もう少し甘えたいなぁ…と思います。親ばなれできるかな。

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