結局また引っ越した。これこそ引っ越し完結(切望)編。

ビザでバタバタ、母のことでバタバタ、そして容赦なくプレゼン。

気がつけばもう12月。あれ、もう1年終わるんだ…早すぎる…。と、1年の締めくくりに今年のトラブルは今年中に片付けるべし!と引っ越しました。このブログをちょっと覗いてくださってる方には「やっぱりね!」と言われそうです。そう、最初からドラマが。笑

 

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 というわけで、今は新居で一息ついたので、引っ越し完結(切望)編を書き残しておこうと思います。長くなる気配が(いつもですが)プンプンしています。

 

引っ越しの決定打は3つ。

その1、フラットの契約状況が聞いていた話と違った

その2、人の出入りが激しくて落ち着かない、さらに住人以外が鍵を所持している

その3、フラットの実際の金額がわからない、高く見積もられていた

 

まずはその1、フラットの契約状態が聞いていた話と違った

通常WG(ルームシェア)のウィーンでの一般的な契約は以下の通りだと私は認識しています。

①部屋の所有者(オーナー)とHauptmieter/inとの賃貸契約書(法的効力が有)

②Hauptmieter/inとルームメイト(この場合私)との賃貸契約書(大抵個人作成)

 

*WGには1人Hauptmieter(in)と呼ばれ、主だってオーナーと家の契約をし、家の状況を管理する代表者がいます。

 

そして、この2通のコピーがビザの更新時には大抵要求されます。なので、事前にそれが必要だということやオーナーが誰なのかを確認していました。実際に内見に行った時に当時オーナーだと聞かされていた人に会い、直接聞きました。「ここはあなたの所有なんだよね?」と。そして彼は間違いなく「僕が全ての責任を負うから心配いらない」と言ったのですが、彼はオーナーではありませんでした。確かに「僕はオーナー」とは言っていなかった。ちんけな弁護士ドラマかよ〜!

 

彼はこの家にすでに7年住んでいて、契約を2020年まで結んでいるただの契約者でした。彼も一緒に住むのであれば、彼がHauptmieterで問題ないのですが、彼は私たちと入れ替えでドイツに家族ごと移住しました。彼を仮に第一契約人としましょう。住んでからわかったのですが、あの部屋の契約書は2枚しか存在していません。

 

①部屋の所有者(オーナー)と第一契約人との賃貸契約書(法的効力が有)

②第一契約人と私との賃貸契約書(彼が個人作成、法的効力不明、MA35はOK)

 

つまり私が家賃を払っているHauptmiterinのルームメイトの女性の名前はどの契約書を見渡してもありません。…つまり又貸しというわけです。あんなに契約書がクリアじゃないと困ると訴えていたのに。でもこれについては、その後大学の先生が友人の弁護士さんに書類を見せて聞いてくれて「複雑だけど不法じゃない。なぜなら第一契約人とオーナーとの契約書には又貸しについての事項がないから」とのこと。大抵は又貸しについての事項も記載されているらしいのですが…穴がありました。幸か不幸か。

とはいえ、なんだか一休みたいな押し問答をされた感が否めず、彼(第一契約人)は悪い人じゃなさそうだけど、どうにも心底信用できるタイプじゃない気がする…と思い始めてしまいました。

 

その2、人の出入りが激しくて落ち着かない、さらに住人以外が鍵を所持している

私が住んでいた3ヶ月で3度ルームメイトが変わりました。1ヶ月ごとに新しい人が来て、その度にハウスルールを探り合うのは中々にストレスです。家なのに。そしてそれぞれが1ヶ月で出て行った理由はいつもHauptpmiterinとのコミュニケーション難でした。彼女は書類上はこのフラットのHauptmiterinではないので、他のルームメイトと契約書を交わせません。かといって第一契約人はドイツ在住。誰も契約書を持っていなかったので、トラブルがあればさっさと引っ越せてしまったというわけ。ルームメイトはいつも彼女が決めていました。決まったら私に連絡がある、でも住むのは我々2人。そしてなぜかHauptmiterinとは揉めるけれど、私とはのほほんと1ヶ月暮らしていました。私は彼らとは未だに仲が良く、一緒に出掛けることもあります。私目線だと、登場人物に悪い人はいません。私がお気楽なだけかもしれませんが。笑

 

そして、第一契約人の彼は書類上、そのまま契約者なので家の鍵を持っています。ウィーンに仕事で来た時に、ベットがすべて埋まっていて泊まれないと言っても「君の部屋に泊まれるよね?」とぐいぐい。そして私が困る、と言うと「ビザの方はうまくいってる?」とまた一休のような押し問答。まるで、僕のサインないと困るでしょ〜と言わんばかりです。これが割と一番の決定打。彼が犯罪を犯す人には見えないけれど、少なくとも全面的に信頼はできない。オーナーは新しい契約書を法的に新しい契約者と発行すると手数料がかかるのを面倒くさがっている(ゆえに又貸しでも黙認)。彼との関係を気にしながら、夜中に誰かが入ってくるかも…と思うのはあまり健康ではありません。そしてそんな時には決まってHauptmiterinは家に居ません。そもそもHauptmiterinなのにほぼ住んでないというのも問題です。

 

その3、フラットの実際の金額がわからない、高く見積もられていた

 フラットには部屋が3部屋。Hauputmiterinの子は一番広い部屋をキープ。でも基本的にスロバキアに住んでいて2週に2日程度しか居ない。そして週末彼氏と来て、キッチンで盛大にものを広げて嵐のように去ります。それを見てたら、毎日いなくてよかったなんて実は思ってしまうほど。笑。まるで別荘。しばらく、家を二つも所有するなんてお金持ちだな〜くらいに思っていたのですが、私が第一契約人にオーナーとの契約書のコピーをビザの為に依頼してびっくり。他の2部屋分の家賃ですべてがまかなえる金額が賃貸料として記載されていました。確かにHauptmiterinが家具を揃えたり、色々諸経費を負担している場合、本人の家賃が格安ということはあります。でも彼女の場合はそもそも住んでないし…どうかな…。そりゃあ、ただで別荘持てたらいいよね〜ということでした。おそらく悪気はありませんが、でもやっぱり不信感は頭をもたげます。だからこの部屋相場より高いんだ〜ってね!

 

この3つのことを友達に話すと、誰もが「引っ越したほうがいい」と自分の知りうる似たケースのトラブルを教えてくれました。そして第一契約人が深夜に突然泊まりに来る話に至っては「もう次そんなことがあったら、家にきな!」と憤慨。あらゆる友人に注意を促されて、表面上はのらりくらり生活できるけれど、これでトラブルにあったらもう自業自得だな〜と。アドバイスを素直に聞き入れ10月には引っ越そうと決めました。私の語学力や経験ではオーストリアの賃貸に関する法律を調べることも出来ませんので、信頼できる友人たちの話で十分でした。

 

ちなみにビザの審査中ですが、再度書類を提出すれば問題ないと確認し、引っ越した翌日にMA35に再提出してきました。ちなみにビザはまだ出来てません…しゅん。

 

そんなこんなで、昨日新しいお家に引っ越しました。今回は部屋もクリーン、壁まで塗り替えてくれていました。お部屋には暖炉も付いています。使うのドキドキする。

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そして全員ドイツ語ネイティブなので、これまた語学力の向上に期待大。自分次第だけど。とにかく家では絶対に英語を話さないぞっという意気込み(まだ2日)です。

 

ちなみに後日談としては、私が引っ越した部屋と彼らの使っていない大部屋がairbnbに解放されました。私の引っ越し日から。そしてairbnbビジネスが始まるとなると、突然熱心に家を掃除し始め、修理をし始めたのにはちょっと呆れちゃいました。露骨だな、おい。笑

 

そんな不満たらたらだったわけですが、とはいえ彼らが悪い人かと言われれば…まぁめんどくさい、くらい。噛み合わないけれど、やっぱり騙そうとかそういう感じには見えない。かといって噛み合わないから、不安は大きい、そんな感じです。嫌いなわけじゃないですし、実施に喧嘩などしていません。円満にお別れしてきました。これからも連絡を取ることはあると思います。とにかくこれこそ完結であってくれ!切望!

 

そういえば、引っ越したいと最初に思ったのは水道水を飲んだら激マズだった1日目。飲めなくて3ヶ月お水を購入していましたが、新しい家の水道水は最初の学生寮と同様に美味しいです。もし万が一、また引っ越さなければならないことがあれば、お水を最初に1杯、内見時にいただこうかな…。