まずはリスニングの問題かもしれないので落ち込まないで。

語学について書くときは、いつも恥ずかしさ120パーセントです。私はどの言語もまだまだで、ずーっと勉強中。でもずーっとこの先も勉強中なので、恥を忍んで日々のこととして書いています。

 

よく、語学_習得_方法_とかって検索すると、色々な方のおすすめ勉強法が出てくると思います。いや〜みなさんストイックです。サラリーマンやりながら、なんて人も沢山いらっしゃる。超人。または学生さんだったりして、「毎日机に向かう習慣をまだ持っている」人のHow toだったりする。もちろん役に立つし、参考にさせていただくのですが、私の経験上はまずは「毎日机に向かう習慣」に戻るのが無理でした。はい、もう克服できませんでした。1日1時間ぐらいが限界で…。

 

日本で仕事をしていた頃は私は語学の本を購入するものの、終わらせられない人でした。仕事で終電近くで帰宅、なんか適当に食べて(大抵出来合い)、場合によっては仕事の宿題をちょっとやって、もう睡魔が…、はい、限界!おやすみ〜という生活でした。インプットの必要な仕事だったので(なんでもそうでしょうが)、休みの日も、ネタを仕入れに街に出ればやっぱり帰宅してからは力つきる。友達とも会いたいし、時にはデートだってしたい。気がつけば、あれもう今年が終わるんだ。そんな感じでデンマークから帰国してカナダに行くまでの約3年、デンマーク語も英語も成長が乏しかった。英語に関しては、出発1ヶ月前に仕事を退職して初めて今まで本棚で眠っていた教材をちゃんと開きました。とは言ってもその1ヶ月で終わらせられたのは初心者用の1冊のみ。

 

でも、不思議なことにカナダで生活を始めてから「相手の言っていることが全くわからない」ということはあまりありませんでした。出発1ヶ月前に初心者本やっただけで、そんなのミラクルすぎます。

 

 

以前もちらっと書いたのですが、要因は一つしか思い浮かびません。

毎日、海外ドラマを日本語字幕で見ていたから。

私はハマると同じものに一時的に執着してしまう習性があります。カナダに行く2年前からHuluで海外ドラマを毎日、本当に毎日見ていました。それも同じシリーズを何度も、何度も、何度も。それを2年続けていました。別に英語の勉強になるから見ていたわけではありません。ただ好きだったんですね。

子供の頃からの習性で、母曰く、一日中、週7日トトロを見ている子供でした。もうセリフを殆ど覚えてメイちゃんと一緒に喋っていたらしいです。三つ子の魂百まで。笑

 

そんなわけで、カナダに行った当時はボキャブラリーも少なく文法も初級程度。ですが大家さんとは何時間でも会話ができました。理由は一つ。相手の言っていることはわかるから。自分が話したいことがうまく説明できなくても、相手が言っていることはわかるので会話の場にいることは苦ではありませんでした。

何かそういう英語だけの会話の場所に呼ばれれば、喜んで出かけていました。そして数ヶ月経ってくるとそこで覚えた会話表現と、語学学校で学んだ表現、そして自宅学習でやった文法書がいい具合に効果を発揮してきて、自分でも話せるようになってきました。

 

私より遥にきちんと勉強していて、語彙もある、でも会話がままならない。そういう友人も過去にいました。もちろん、私よりどうの〜という話では一切ありません。むしろ日本で私が克服出来なかった「勉強する習慣」を自分で取り戻し、現地に来るまでにきちんとやっていて、尊敬しかありません。ただ、リスニングがまだその読み書きに追いついていない。それだけだったんだと思います。

相手が言っていることが聞こえるようになるには、それなりに時間がかかると思います。私は授業をその言語で聞けるようになるまで、最低半年は我慢だ、と自分に猶予を与えています。そして実際にいつもそうです。今もスピーキングとライティングは苦笑いものですが、大学の授業を聞いていて全くわからないということは無くなりました。数時間ネイティブの中に混じって食事をしていても、会話が見えない、ということもありません。映画もドイツ語で見て、全くわからないということもないし、ラジオも大方、ざっくりと理解できます。

 

でもここまでくるのに、ドイツ語を勉強してから半年以上かかりました。

今はカナダ時代同様に、ネイティブに囲まれるストレスが無くなりました。言っていることはわかる気がするので、大人数の食事に誘われても喜んで参加しています。あくまでも分かる気がするだけです。もちろん100パーセントは理解できません。でも分かる気がするだけで、随分と行動範囲は変わります。

 

話を戻して。「あんなに勉強したのにどうして喋れないんだ」ともし感じている方がいたら、勉強したことは消えません。ただ、聞こえるようになるまでじっと我慢してみてください。そしてある日ふと、あれ今日はなんだかよく理解できている気がするな。みたいな日がやってきます。個人的には、子供が喋り出すまでの潜在期間に似ているような気がしています。私たちは機械ではないので、インプットしたら即アウトプットできないこともあるのでしょう。

 

もう一つは、自分とネイティブを比べないこと。

私には「ネイティブみたいに喋りたい」という高い目標はありません。

 

本当はもっと上手に発音したり、素敵な言葉を並べて流暢に話せることを目指した方がいいのでしょうが。私にとって語学は目的ではなく手段なので「ペラペラになること」が目的ではなく「その言語を使ってやりたいことを苦なくやりたい」のです。ドイツ語や英語でしか書かれていない本でも、興味があれば読みたい。語学を理由に自分の可能性を諦めたくないだけです。だから正直、IELTSのスコアとかドイツ語の試験のレベルとか、必要だから受験しているだけで、それが目的だったことはありません。致し方なし。

 

ビジネスで使う場合は特にシビアになりがちでしょうから、これは私の場合、です。私は将来交渉ごとを他言語でやるような職業につく予定はないので。ビジネスマンとはモチベーションの矛先が違います。

 

何はともあれ、なんの話かと言いますと。私の経験上、語学はとにかく忍耐です。どんなに焦っても急にネイティブみたいなペラペラにはなれないと思います。それでも忍耐強く、機会があればネイティブ環境へは足を運んで、耳を慣らしてみてください。そしてあまり自分を追い詰めないこと。何より、私のようなヘッポコでもどうにかやっているわけですから。それなりに沢山恥をかいて、笑われても諦めなければなんとかなる!と自分に言い聞かせて、来年も語学の勉強頑張りましょう〜!

私は本当に頑張らなければ〜メリークリスマス〜!!!

 

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帰宅したら、同居のファミリーからのクリスマスプレゼント。

寿司のリクエストかな?笑