仲直りのスープ。

激務の1月が始まりました。でもビザ問題が片付いて、ずいぶん気持ちが落ち着きました。数ヶ月のスランプも少し脱して、朝から晩までアトリエ生活です。入居前に深夜に帰宅することが多いと断りを入れていましたが、想像以上に家にいないので家族に驚かれています。今日帰宅したらこんなメモが置いてありました。

f:id:kiikiii:20190108081905j:plain

なぜか敬語です。そして日本語。可愛い。

書いてくれたのは同居のパパのようです。グーグル翻訳では無いクオリティを感じますが、彼らは別に日本フリークではありません。何で調べたのか気になります。

前にも書きましたが、パパは私の通う大学の先生です。でも専攻科も違えばアトリエの場所も違うので、大学で会うことはありません。来期、彼の授業を取る時ぐらいでしょうか…すぐ定員一杯になる人気のワークショップなので、取れれば!ですが。

パパは私の授業の状況を見て驚いてました。大学で私たちのクラスはフルタイムジョブと揶揄されているのですが、まぁ噂通りだねって。笑

 

そんなわけで、家に全然居ないのであまり家族との交流もありません。私の生活にはなんの干渉も無いので、ホームステイ風にしてはとても居心地がいいです。

 

そう、よく考えたら、これほぼホームステイ状態なんですよね。

 

私はかつてホームステイという形態で海外生活したことがありませんでした。家族と暮らすのが嫌だったのではなく、単純にご飯は自分で好きなものを好きな時に食べたくて。そんな理由で今まで選んできませんでした。海外に出始めた年齢が20代後半だったというのもあります。ですが、家族暮らしに間借りさせてもらっている今の状況をとても気に入っています。一番はこの家族の空気が好きです。ベタベタしないけれど、きちんと子供を見ている。ご両親の愛情をそばで見ていて感じます。

 

昨日は珍しく、というか初めて本気の親子喧嘩が聞こえてきました。私は両親と喧嘩したの何年前だろう?思い出せない…この歳になると母親のイライラスイッチが分かるので、押すこともそうそうなく。そもそも今までの彼氏とすら、トータルで片手で足りるくらいしか。喧嘩スキルが著しく低いんですね、私。喧嘩せずに落ち込むタイプなので、喧嘩というシチュエーションが久しぶりすぎて、もはや新鮮でした。ドイツ語での喧嘩を初めて聞いたので、なんか冷静に聞き入っちゃいました。面白いのが三姉妹なのですがNein〜(英語だとNo〜)っていう時の右肩上がりで高音になる感じが皆一緒なんです。ちなみに歌声もそっくりです。DNAすごい。

 

そんなこんなで、今日、私がおすそ分けしてただいたスープはパパから娘への仲直りのスープだったようです。

 

私の同級生たちも、今やママだらけです。私は自分に子供がいる状況は全然想像できませんが、彼女たちもこうやって日々奮闘しているのだと思うと。パパが一生懸命、そして娘の気が済むまで喧嘩「してあげてた」のを見ていて、親になるというのはどんなに忍耐がいることか…と。日本に帰国した時に友人たちのママトークを聞くのも一つの楽しみです。労ってあげたい、本当に。