ウィーンで髪の毛アレコレ第二弾。想像の斜め上をいく仕上がり。

かれこれ最後に髪の毛を切ってからもう4ヶ月。いよいよ、みすぼらしい感じになってきたのでまた牛丼美容院へ行こうと思い予約の電話をしました。

ですが、タイミングが悪いのか、接客中なのか、はたまた一時帰国中だろうか?韓国マダムに電話が繋がることはなく数日が過ぎていました。あっ牛丼美容院の経緯はこちらへどうぞ。

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 そんな感じで夏セメスターがスタート。仕方なく髪の毛をこねくり回して無理やりアレンジしていました。するとイタリア人の友達が「kikiのアレンジ可愛いね」と声をかけてくれ、「いや〜美容院行きたいんだけどさぁ。カクカクシカジカ…」って髪の毛の話題に。すると彼女「私、人の髪の毛切るの好きなんだよね」と言うではないか。

 

そこで考えた。

牛丼美容院の韓国マダムはとても気さくで、チョっ早で、安いしいいのだけれど。

過去に3回全く違うヘアスタイルを希望して写真を見せたけれど、毎回それとは程遠いい同じボブ仕上がりなところが頂けない。でもウィーンではどうせどこへ行ったところでそんなもんかと、もはや悟りを開いていた私。清潔になればいいかってね。たとえ毎回ボブ一択でも。

ということは、友達がもし失敗して可笑しなことになっても、あの韓国マダムは私の髪をまたいつものボブに戻せる気がする。なんか面白いし、友達に切ってもらおう!

 

 

という軽いノリで「じゃあ切ってよ〜」とお願いしてみた。快く了承。

その話を後からしたブリティッシュ君が「僕もうまいよ!」とのことで、今夜二人がジャッキジャッキと私のボサボサ頭にハサミを入れてくれました。

 

もちろんプロでもなんでもないので、切る順番とかない。かつて散髪時に聞いたことのない音が耳元でしている。美容師さんだったらシャッシャッシャッってな具合に計算しながらカットするので音も軽快。比べて友人二人のハサミの音はジャァキジャキ〜と重めで長い。そしてなんだか見たことのないシャープなハサミを手にしていたが、後で聞いたら今日のワークショップのアーティストからオススメされて借りてきたらしい。本来何用のハサミなのそれ?切れ味良すぎじゃないか?

 

ザクザク切っては二人で、もっとここにレイヤーを入れよう。ここがストレートじゃない。このシェイプがどうだ。とか相談している。そして「kikiの髪の毛強いね」ってコメントされて、欧米人的にも私の髪質は剛毛なんだと悟りました。二人が切っては眺めて、あ〜だこ〜だ言うので、私自身が彫刻家に削られる石だか木材のようであり、オブジェクト化を体験しているようだった。二人とも作品作り並みに超真剣だった。

 

で、最終的にどうなったかというと。

大・満・足!!

 

ウィーンに来てから初めて、丸みをおびたボブではない、違う髪型になりました。

お願いした髪型の斜め上をいく、斬新なヘアスタイルですが気に入っています。バリカンがなかったので、明日ブリティッシュ君がバリカンを持参してくれてフィニッシュです。そもそもバリカンが要りようなヘアスタイルは頼んでないんですけどね。笑

 

プロに頼んだら、希望の斜め上をいく仕上がりなどありえないわけで。でも普段お互いの作品をがっつり見ている私たちならではで、彼らは私の好みもオッケーラインもうす目で見えるわけです。kikiらしかったらオッケー!っていうノリだったな、さては。

 

別に安上がりを狙ってお願いしたわけじゃないので、ちゃんとお礼をしたいと思います。まぁ私がワインを持参して、ブリテッュ君が料理して、ただディナーをするだけです。酒盛りに理由があったら、都合がいいってな具合です。

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脱皮。