30代社会人だった私を助けてくれた奨学金。

過去の記事にコメントをくださった方がいらっしゃり、そうだ!共有していなかったなぁと思い、簡単に記事にしたいと思います。

 

kiikiii.hatenablog.com

 先にお断りしておきますと、面接の内容などの選考に関係することはお答えしかねます。というのも、私の個人的な印象ですが、理事の先生方は一人ずつのお話に耳を傾けてくださり選考してらっしゃると感じたからです。私は特にいろいろ対策を練って、どうしたというのはありません。そのままのことを書いて、面接に呼んでいただき、そのままのことをお話ししました。あくまで個人的な感想です。何より、正直なところ今も私の時と同じような方法で選考しているのかなど、さっぱりわからないので余計なことは考えずに、そのままのご自身で応募されるのがいいのではないかと思います。

 

というわけで、私がウィーンの留学に際して2年間お世話になったのは、「公益財団法人重田教育財団」が提供してくださる給付型の奨学金です。こちらにリンクを貼っておきます。現状は今年の締め切りは6月30日のようです。*6月9日時点。

s-ef.or.jp

個人情報の特定を少し危惧していて、ブログに詳細を書くことがなかったのですが、社会人の方は特に、本当に条件の合う奨学金を見つけるのが大変だと思うので、みなさんが私の個人情報など特定しないと信じて。笑。シェアするべきだなと。

 

私はもう受給期間の2年をすぎていて、今はウィーンでアルバイトと、在籍しているウィーンの芸大からの奨学金で生活しています。

 

募集要項を読んでいただければわかる通り、年齢や現在の所属についての縛りがない珍しい奨学金です。私の同期生5名は年齢も専門も国も在籍する学位もバラバラでした。ただ一貫して、当たり前ですがモチベーションの高い方ばかりで、時々ある、近況を拝見するたびに刺激をもらっていました。

 

応募時点の縛りもなければ、受給後の縛りもありません。

その分、不思議といただいた支援に見合うだけのことを吸収して成長しようと思う次第です。理事の先生方もとても寛大と言いますか、寄り添った言葉をくださり、私のウィーン留学の背中を押してくださいました。

 

心の底から、本当にご支援に感謝しています。

そういえば、過去のブログにも書きましたが。受給生に選んで頂いた時に、そう感謝をお伝えしたら財団の方から「後進の発展の為にも、ご自身の道をどうぞ邁進してください。あなたをサポートできることを誇りに思います。」という言葉をいただきました。そしてその言葉通りの手厚いサポートをいただきました。

 

あとは、自分がそれに見合う未来を見せられるかどうか、でしょうか。

2年しか、ともし思われる方がいらっしゃったら、2年も経てば現地で生活費ぐらいなら稼げるようになるでしょうし、欧米圏の大学は豊富な奨学金や特に経済的困窮にある学生にはシンプルなプロセスの奨学金を用意している場合が多いです。今、現地のことを調べる時間も知識もコネクションも足りなくて不安に感じていても、現地の生活の中でそういう知恵や情報は得られるものです。何より、自身のステータスが正規の学生になることで、応募できる奨学金が増えるので、とにかくなんとかして入学から1年の経済的目処を立てて飛び込んでみる!というのも一つの手です。

 

日本の大学のシステムはよくわからないのですが、例えば私の在籍する大学は、明確な理由があれば1セメスター入学を延期することについての相談に乗ってもらえる場合があります。日本のように親の支援で大学で勉強できる学生はごくわずかです。1セメスターは授業を最小にしてお金を稼ぐ、次のセメスターは集中して単位をとるというスタイルの学生もいます。日本のように入学したらノンストップで卒業する学生の方が少ないです。我々にはビザというまた別の縛りがあるので、一概にはこれを採用できるとは言えませんが(フリーセメスターを挟むとビザの更新に引っかかる場合も考慮しなければいけません)。何が言いたいかと言いますと、最初から諦めないで声に出して誰かに相談してみる、大学にメールを書いてみる、という選択肢もあるということです。

 

なんて無責任なアドバイスをするんだ、と思われるかもしれませんが。実際私がそうやって始まりました。今年の秋にはインターンに出られるし、頑張ればあと1年での卒業も見えてきました。入学許可を受け取った時は「でもお金ない…」と一瞬呆然としましたが、なんとかなっています。

 

応募するのはただですから、ぜひ挑戦してみてください。

本当に、本当に心から応援しています!