ウィーンでルームメイトをキャスティングする。

今日はウィーンのルームシェア事情を個人的目線で少々。

ウィーンで学生をしていたら、一度は目にする単語”WG”

Google先生に聞いてみたらさっぱり回答してくれます。

検索結果

ウェブページから抽出された強調スニペット

WGとは:Wohngemeinschaft。 ルームシェアのこと。
WGとはシェアハウスのようなもので、Untermieter(又借り人)同士で住む場合やVermieter(家主)と住む場合などがあります。 VermieterがHauptmieter(家の所有者)から部屋を借りている場合がほとんどです。 

だそうです。 私が住むのもWGです。

コロナ騒動以前から、公営住宅が当たった(見つかった)ことを理由にルームメイトが9月に引っ越すことは決まっていました。コロナ騒動が落ち着いたので、来週から私たちは WGキャスティングなるものを行います。

 

部屋の条件、ルームメイトとしての希望条件などなどを細かく記載して公開でルームメイト、もとい部屋を探せる、そして見つけられる”WG-Gesucht”と言うサイトがあります。私も今の部屋はここで見つけました。

www.wg-gesucht.de

 

 

こんな感じのサイトは検索するとドドーッとヒットします。他にもフェイスブックやインスタグラムなどのSNSを利用して知り合いからも募ったり、フェイスブックグループで見つけたりすることもできます。

ここで気をつけていただきたいのが、どんな媒体でも、残念ながら詐欺物件というのが存在します。長く住んでいると、この区でこの広さでこの値段おかしくない?とか、デポジット高すぎないか?とかアンテナが敏感になるものですが、土地勘がない時に利用する場合は「必ず内見して住んでいる人に会う」を徹底した方が安全です。日本から決めてしまいたい!と言う場合は特に慎重に。私個人の意見としては、内見しないでお金を振り込むべからず、です。

もう一つは、ビザの関係上、住民登録ができない物件を引いてしまわないように気をつけてください。今はEUの子達もセカンドホームの登録をしないと罰金が課せられるので、登録できない物件自体減ってはいると思いますが、実際そういう物件はあります。つまり、又貸ししてはいけない理由があるのに、こっそりお小遣い稼ぎしようとしている大家さんには気をつけてください。

 

ただ、土地勘もあって、自分で精査できるくらいになったり、もしくは仲の良い友人知人に相談しながらならそんなに警戒しなくても大丈夫だと思います。私が部屋探しをした時にコンタクトを取った人や内見した物件は相場にあったクリーンなものだけでした。

 

ウィーンの住居は常に入れ替わりがあり、他の街に比べるとお値段も良心的です。ベルリンやパリ、ミュンヘンなんかでする苦労に比べれば、ルームシェアなら長く見積もっても2ヶ月くらいで見つけられると思います。一人暮らしなどの書類手続きが多いものは、お役所仕事のスピードを考えると3ヶ月くらいは最低でも見積もった方がいいかもしれませんが…そちらは経験がないのでなんとも。

 

そなわけで、今回私はルームメイトを迎える立場です。

募集をして1週間ほどですでに30件近い問い合わせがきていて、昨日そこからみんなで8人ほどに絞りコンタクトを取り始めました。30件、読むのに1時間半かかりました。日記かな?みたいな自分の今をつらつら書かれている長文ものもあれば、全然個人についての紹介がないもの、はたまたこの人、私たちの希望は読んでないな?みたいなずれちゃったものまで。ちょっと不思議な人もいましたが、ほとんどがいい人そう。

 

私たちが会ってみよう!の基準にしたのは「私たちと生活スタイルが合うか」です。どんなにいい人そうでも「ファミリーのように WGの人たちとは沢山交流したい!」みたいな人は、日々外に出ていて忙しい私たちの生活では、寂しい思いをさせてしまうだけです。かといって、家で作業することもある3人なので「ゲストを招いて素敵なディナーで交友関係を広めよう!(パーティーじゃない)」みたいなのも、頻繁だと合わなそう。それなりに自立していて、自分の生活をすでにウィーンで持っている、落ち着いていそうな人がお互いに心地よさそうなので、そんな感じの人にお返事を書きました。

 

カナダでもWGに住んでいましたが、カナダでの経験とこちらで大きく違うなと思うことがあります。というのも、カナダで物件探しをして成約までにコンタクトをとる人は基本大家さんだと思うのです。いわゆる、こちらで言う「Zweck-WG」(部屋をシェアすることだけを目的としたルームシェア)が主流だった気がします。

でもウィーンの人は「Zweck-WG」を結構嫌います。これは部屋に鍵をかけないという習慣からもそう感じます。今まで住んだ、どのWGでも、外出するときは自分の部屋のドアを解放して出かけるという暗黙のルールがありました。自分が部屋にいるときはドアは閉めるんですけどね。部屋に鍵が付いていることもありますが、利用したことはありません。これはカナダ時代に出かける時に必ず自分の部屋に鍵を掛けていたのと比較すると、結構違うなぁと思います。今回も新しいルームメイトを誰にするのかは住んでいる私たちに一任されていて、大家さんはノータッチです。もちろん、5年住んでいる子がいて、信用があるというのもあると思いますが。まぁ個人的な体験ですが!

 

そんなこんなで、来週は2日に渡ってキャスティングデーです。

素敵な出会いがあることを願って、来週のお掃除は念入りにしたいと思います。