15分の審判。

朝からご飯も食べずに、初日はPCR検査からスタート、二日目にして深夜2時、こんばんは、kikiです。

 

しばらく咳をしていたので、ドキドキ最高潮でしたが、検査は陰性でした。

 

そして、私たち、めちゃくちゃコロナと戦ってるんだね、を実感しました。これから毎週この審判を受けると思うと気が抜けません。ちなみにPCRの検査方法は唾液を採取するタイプです。15分で結果が分かるテストがあるなんて知りませんでした。お高いんでしょうね…。

 

陰性が証明されたら、その週にリハーサル室やアトリエなどに出入りが許可された証として赤色のストラップが配られまして。それを常に首からかけていなければいけません。ハウスティアーな気分です。でも正直テストしてくれて、高確率で陰性がちゃんと証明されていると不思議と気持ちが楽です。ちなみに、当たり前ですが、それでもどこでも本気のマスクは着用必須です。えぇ、手作りマスクは許されず、劇場から配布された本気のヤツを着用します。もう異様な光景です。

 

そんなこんなで本日リハーサル2日目。

私は朝からお昼の打ち合わせとフィッティングまで、色々探し物で外をウロウロしてアトリエへ。夜のリハが17時からなので、打ち合わせの後向かう予定でした。が、打ち合わせの場所に到着して、聞かされる。今日のリハーサル中止、と。

えっなんで?まだ2日目だよ?と思ったら。なんと、まぁ主役の一人が濃厚接触者になっちゃったらしいです。時系列がグチャグチャなのですが、リハ初日より前に接触した人が感染していた、と言う連絡が初日の稽古後に届いた。でも稽古前に例の15分で結果が出るテストを受けているので、彼が陰性であることは、ある。でも、ルールにしたがって、またテストを受けることに。とりあえず、その結果を待つためにキャンセルになったと。濃厚接触者だから自宅でおそらく検査を受けなければならなくて、ということはおそらく15分最短テストじゃないんですね。

 

万が一、陽性反応が出てしまったら、彼は1ヶ月舞台に立てないらしい…超厳しいルールがオーストリアの劇場では敷かれています。厳しい。

 

そんなわけで、リハが中止になったので、夕方までのキャスティング(これも急に3番手まで立てることになって急遽開催)に出席して、どっさり資料とリサーチ課題を持って帰宅。でもリサーチが一通り終わったのが深夜2時。これ、普通に夜21時までリハしてたら、朝になってたよ…。こういう仕事を日本でもしていたのですが、24時間追われる感じ、万国共通なんですね。

 

そんなこんなでリサーチ中には、ドイツの親友君から「また劇場閉まるんだけど〜」という嘆きの連絡が…ドイツも緩めのロックダウン…近隣がどんどん追い込まれてて、先行きが不安です。感染して発症した人の話を聞くと全然軽傷が軽傷じゃないので、そんな朦朧としながらドイツ語理解する自信がない私は、とにかく感染したくないです。本音です。もう、本当にどうなってんだよ。どうなってしまうんだよ〜。

 

果たして12月に無事、幕は上がるのでしょうか。もし中止になったら、いよいよいつ卒業できるか雲行き怪しくなるんですけど…。とりあえず、外出規制される前にビザの更新書類だけポストに投函しよう。そうしよう。

 

日本のGO to キャンペーンの話を母から聞くたびに、多分違う世界線にいるんだ私たち…という気持ちです。欧州のみなさん、頑張りましょう。とほほ。