そういえばドイツ語どうなった。part4くらい。

そういえば、なトピックス。ドイツ語。

B2試験にギリギリ合格したのが2019年の夏。それ以降の音沙汰がぱったりと途絶えておりました。なぜならトピックになるような出来事が起きなくなったからです。まぁ、語学学校が嫌いすぎて、そういう場に全く参加しないで、だらけてるだけなんですけど、私の場合は。まぁ、そんな怠慢ドイツ語学習ライフのその後です。

 

B2に合格した当時は、”ギリギリ”が物語る通り、込み入った話になると、度々論点を見失ったり、はたまた推測になったりしていました。「多分この話をしているに違いない」みたいな不思議顔を授業中でもまだ披露していました。(私は全部顔にでる)

 

簡単にいうと、自他共に、私のドイツ語はなんとか、やっと、授業や仕事においてそこまで、そうそう問題ない様子まで、えっちらほっちら登ってきたようです。

 

どのタイミングでそうなったのか定かではないのですが、思い返せば、あの19年の夏以降、ドイツ語が原文のテキストや本は、ドイツ語で読むようになりました。今でも、英語の方が2倍くらい早く読めます。そして快適です。でもドイツ語の本も、きちんとアナライズしたり読書として楽しめるレベルにはなりました。時間はかかりますし、大学の講義や自分の制作に使用する場合は、のんびりと辞書も引きながら読むことはあります。でも、読み切れます。

 

4年目にして、やっと、ドイツ語で読んでちゃんと心に響く言葉や、書き留めたくなるフレーズに出会うようになりました。楽しいという気持ちが原動力になって、次も読んでみようという気になります。苦労がないわけではないのですが、不思議なもんです。最近はElfriede JelinekのDAS LICHT IM KASTENという100ページ弱のテキストを読みました。日本語でJelinekの本はいくつか読んだことがあったのですが、私は彼女の本は、原文のドイツ語が好きだな、ということも発見できました。これはシェイクスピアは英語版がやっぱり好きだし、村上春樹のドイツ語版はちょっと笑っちゃうのと同じ感覚かもしれません。

Jelinek関連については原文を読んでみて、日本語訳の翻訳チームは細心の注意の元、翻訳作業をしたんだということも感じられて、これは相当な労力だなんてことも思いました。何様だよ、ですが、精度は高いけれど日本語の方がジェンダー的なキャラクターが強い翻訳なんだなと思います。

 

ドイツ語って、結構ニュートラルなんじゃないか。というか、日本語って、話口調にバリエーションありすぎだし、背景的なものを醸し出しすぎるので、日本語への翻訳って、相当に難儀なんですよね。きっと。そして逆も然り。三島由紀夫をドイツ語で読むと「サブカルちっくと純文学のゴチャ混ぜみたいな描写と繊細な景観描写が同じトーンっておもろい」みたいな。そして日本語的なコンテクストは結構容赦なく端折るのねってことにも驚きました。確かに地名とかネイティヴしか文脈以上、文学的に感じ入ることはないのかもしれませんが。

 

超余談なんですけど、ドイツ語の本や教材を使用するときに思うのですが、もしかしてドイツ語圏と日本語圏は「校正」みたいなものの技術が違うんじゃないかって。どなたかご存知でしょうかね?ファクト管理とか、違う気がする。どうなんだろう。

 

そんなわけで、語学学校に行かなくなった時間を大学の勉強に費やせるようになったので読書を原文でするという時間が出来まして。自分が思うに、これが結構、私の語学力の定着に一役買っている気がするのです。どうでしょうかね。

 

一応、錆び付いて使えないデンマーク語も数えるならば、ドイツ語は私にとっての4ヶ国語目なのですが、人間って、何歳になっても言語の習得における、それぞれの難易度って変わらないのかなぁとか思ったりもします。

リスニングって、あるところを抜けると、あとはほっといても伸びるのって不思議。日本語で何ていうか分からないけれど、ドイツ語をドイツ語で聞きながら意味を覚えちゃう感じが、子供と一緒だなって。で、子供と一緒で、お勉強しないと上手に書けない。

 

 

それにしても。4年目にしては、なっかなか快適レベルまで、遠いなぁと思っています。密かな悩みでもあります。

 

今の大きな課題は、

その1、抽象的な文章を書いてみるものの(そして書く必要がある)、添削できる人がいない。

作品のコンセプトテキストとか、誰に添削して貰えばいいのかわからない。友達にしてもらったこともあるけど、作品の理解から始まるから、超時間がかかって、申し訳なさすぎて。もう頼めない。頼んでもしてくれそうだけど、頼めない。故にあってるのか間違っているのかもわからない。上達の仕方がわからない。

日本語を書いてドイツ語を書いてみるっていうプロセスが、私にはないので、そこも問題なのかもしれない。全く同じ文を書くのであれば、ドイツ語ができる日本人の方に添削してもらえるんだろうか…。でもドイツ語と日本語の引き出しは分かれているのだよ。ドイツ語話すときに英語で考えることはあれど、日本語などはるか彼方である。どうしたらいいのか。私には翻訳の才能が皆無なのです。

 

その2、いつまでたってもうまく発音できない。発音だけは一からやった方がいい気がする。発音悪いのがコンプレックスすぎて、自信なさげに話しちゃう。英語も然り。

 

というわけなんです。

発音についてはシャドーイングをしてみようと思います。

文章については、夏休みまではC1の文法を勉強して、もし可能だったらネイティヴが通う、クリエイティブライティングの講座をとってみようかなぁと考えています。

 

なんか、なんの報告?って自分で書きながら思いました。

でも学習過程の記録なので、大目に大甘に見ていただけると幸いであります。

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私をいつも大目に大甘で甘やかしてくれる友人が焼いてくれたレモンケーキでお茶を濁したいと思います。