EU圏でインターンするなら奨学金に申し込めの話。

花冷えな、イースター休暇中のウィーンより、こんにちは。

ウィーンでも桜が満開です。

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最近の首相会見で5月にはリスクゾーンの皆様のワクチン接種をやり遂げ、なんとかレストランやツーリズムの再開を(楽観的には)模索中とのことで、そちらを前にただいまウィーンはイースターロックダウン中です。ロックダウンに種類がありすぎて、毎日ニュースを読むしかありません。おかげでロックダウンも、去年の第一弾とは規制範囲がちがうので、もはや時間稼ぎだという空気感を感じております。ワクチン普及までまだもう一山、いや二山。

 

さて、そんな静かな(もとい人は活動している)街を横目に、私は来週からドイツへ行きますゆえ準備も最終段階です。インターンです。どんな準備をしているのか、ということで備忘録です。

 

その1.インターン奨学金に申し込む。

私もこちらで知ったのですが、EUの大学はERASMUSという制度があります。簡単に言いますと、EU県内の提携大学間の交換留学制度です。こちらを利用すると毎月奨学金を受給できます。EU圏外との交換留学制度の場合でも、ちょっと違う奨学金に申し込むことができて、どちらも審査はたいして厳しくありません。ふつうに学生をしている人であれば大抵援助してもらえます。

この奨学金のインターンバージョンが存在します。ERASMUS⁺といいます。

私が今回申し込んだのはこちらです。ドイツでのインターンは月450ユーロの奨学金が支給されます。ありがたや。支給上限額は滞在先の国によって異なります。審査は最低限で、必要書類に受け入れ先のサインが貰えれば、大抵採択されます。企業や国立の施設に限らず、個人事業主の場合でも問題ありません。よほど自身の専攻から逸脱していなければ大丈夫みたいです。

こちら注意点が2つほどあります。インターンの期間は最低2か月必要です。そして居住国外でのインターンに限ります。私の前回のインターンはウィーンだったので、対象外でした。

 

リンクを張っておきますのでご興味があれば。

ec.europa.eu選抜や定員制ではないので、もしヨーロッパ圏で交換留学やインターンをする場合はかならず応募するべき奨学金です。大学の正規学生であれば国籍も関係ありません。有給インターンでも併用して利用できます。私の友人は月600ユーロの有給インターンをドイツでしたときに奨学金も月400ユーロ支給されていました。

ちなみにインターンの奨学金は卒業後1年以内であれば継続して利用することができます。医学生や建築学生は合計24か月、それ以外は合計12か月までお世話になれます。

とてもポピュラーな奨学金で、大抵誰か周りに利用経験がある人がいるか、大学に担当者がいるはずです。私はどちらにもお世話になり、急にもかかわらず採択されました。移動先がリッチタウンなので450ユーロは家賃で消えますが、だいぶ助かります。事前にフィックスできているのであれば、遅くとも1か月前には手続きをスタートすることをおすすめします。

 

その2.保険関係を確認、申請する。

 

 国外に出るわけなので、保険関係の適用範囲を確認します。私のオーストリアでの健康保険はドイツと提携しているので、万が一何かお医者さんにお世話になる場合にも、オーストリア国内同様に取り扱ってくれるそうです。保険証の裏側を見せるのよ!と窓口で教えていただきました。なるほど。保険証の携帯をお忘れなく。

そして、労災保険です。直訳すると、事故災害保険?大学関連の研修であれば、大学敷地内でなくとも大学の労災が適用されます。ですが今回は個人的にインターンに行くので。日本から海外旅行時の海外保険みたいなものです。

私の場合は、仕事先の劇場内での事故は劇場が労災保険をかけてくれます。問題は前後の移動時に何か起きた場合。というわけで、こちらも大学の機関に問い合わせて、出していただきました。事故保険は7500ユーロ付いてます。死んだら15000ユーロ。縁起でもない。でも備えあれば患いなし。

 

その3.住居を確保

まずは、コネです。とにかくコネ。だって2か月の滞在にデポジット払えないし、今の家も保持しないとだし、正規ルートでいくと出費がかさみます。ウィーン生活4年、学びました。まずは周りに聞きまくろう。でも心配性なので、ちなみに最悪はAirbnbという保険はちらちら準備しつつ。でもこのご時世、滞在中に人が入れ替わる場所はちょっと避けたい。ごちゃごちゃしている間に、友人の親戚が一部屋空きを持っているというありがたーーーーーし情報をゲットして、お世話になることに。

 

とりあえず、スリーステップ。あとは今週、携帯をドイツでアクティブにする手続きやらCOVID 検査にドイツ渡航の事前登録など。パッキングして、出発です。

 

大学の授業担当の先生にメールしてお伺い立てたり、手続きの書類にサインしてはサインを貰い、送る、次のステップみたいなとにかく事務作業で割とずぅっとPCの前に座っていました。でも3週間前にも関わらず、なんとかなったのラッキーとしか言いようがありません。人間一人じゃどうにもならないもんです。つくづく。

 

インターンの話の翌週には、書類を持ってきては、サインください!とじゃんじゃか準備している私に「早いわねーー」とのんきにコメントしていた教授ですが、あなたが急に話持ってくるからだわーーと突っ込んどきました。笑っとった。

 

そんなわけで、周りにビックリされながらも。チャンスの神様には前髪しかないのよ精神です。カイロスの前髪しかない描写に突っ込むのはこの際やめにして。