4度目のロックダウン、それならキウイを求めて。

4度目のロックダウンでPCR検査場が爆発中のようです、こんばんは。

 

日本のニュースでもやっているようで、大変じゃん!と日本からちらほらご心配いただいています。日本のニュースでは第一回目のようなインパクトで書かれていますが、規制のハードさは半々でしょうか。

 

とりあえず、飲食店のバイトをしていたので、また失業です。いつまで続くかわからないので、これについては明日、大学の奨学金に申し込みます。

 

大学からはPCRの陰性証明があれば8時-20時はアトリエで作業していいよと許可が出ています。ただし、広さに限らずなぜか一部屋8人までという謎のルールが発動していて困っています。うちのアトリエ、従来のソーシャルディスタンスルールだと98人まで大丈夫なんですが…どんな計算式なのか。ゆえにセオリーの授業はまたデジタルに戻り、フィジカルでしかできない授業は学生7人までという先生泣かせな状況に。何度授業することになるのか…お疲れ様ですとしか…。

 

周りから漏れ伝わるに、やむおえず出勤や通学をする必要がある場合は2G+でやりくりしている印象です。今回は学校も共働き家庭に配慮してとりあえずは開いています。子持ちの先生曰く、とはいえ、いつまで、どうやって通わせるかの先行きはさっぱりだそう。

 

ここまででお察しの通り、ワクチン普及前の、どこでも陰性証明が必要な状態にある意味戻りました。前は簡易検査も陰性証明として容認されていましたが、今はPCR一本やりなので、結果、街角のPCR検査場も列、自宅から投函するタイプもボックスが溢れています。

 

ルームメイトいわく、このPCR検査は一件ずつやっているわけではなくて、一度にどかんとやって、もし陽性がでたら、そのターンだけ一件ずつ再検査して、誰のが陽性か確認する方法らしく、感染者が過去最高をたたき出している現在は、膨大な仕事量だそうです。大学に設置されているPCRの提出ボックスを経由すると2日かかるが、家の近所のスーパーのボックスに出すとその日の17時には結果が出ます。そうなると、うちの近所は陽性者が少ないってことですか?もしくは、人気のないボックスに投函すれば結果が早く来るってこと?2日後に結果がきても、PCRは48時間以内のものが有効なので、もはや使えません。結果が出ないのでアトリエにも授業にも出れないという学生がわんさか。

このコロナ禍では、卒業までに何セメスターかかるのか、もう誰にもわからない。

 

そして困ったのが卒業制作。わたし、デジタルの作品じゃないんですけど、どうですかね。どうしようね。というわけで明日先生方とミーティングです。1月の頭にはロックダウンが明けてないと、お手上げです。いまだかつてそんな短いロックダウンなどなかったのです…希望は薄い。はぁ。

 

今日のオンラインの授業に出ていた他の専攻の学生も軒並み「また卒業制作延期になるわぁ…」と激萎えでした。わかるよ、わかる。i feel youだよ。コロナ禍から学生を始めた子たちは、開催されない必須単位のワークショップがあって、これはこれで双方辛い。

 

ワクチン義務化には倫理的に大いに反対の意がありますが、この生活を強いられるのもまた、辛い。ほかに何か手はないのでしょうかね。ニュース番組で保健相の方が、これしか出口戦略はない、正しい選択だと、下を向いて切々と語っておられました。とうとうネットの新聞を読むだけでは事足らず、ブロードキャストすら見るようになりました。それだけワクチン義務化はセンセーショナルなわけで。

 

ルームメイトはわたしよりも早く2回目を終えていたので、二人は今週3回目、一人は来月3回目。私は1月に3回目をうける予定です。正直、もうワクチンでどうにかなるのかとかいう議論に参加する体力がないので、色々な国から出ているデーターを信じて3回目を打とうかなという雰囲気です。でも1回目すら回ってきていない人がとんでもない数いて、これこそまさにbiopoliticsで不均等な世界…こんな感じで大事なことを決めていいのか、という気もしますが、4度もロックダウンを経験したらこうなる、というのはわがままでしょうね。ただ、身近な話で言うと、やっぱりワクチン接種しても感染するが、具合が悪くなっている人が周りにいません。まぁみんな若いので、打たなくても重症化しなかったかもしれないし、もうそれはわからない。とりあえず全員週に2-3回のPCR検査をすることや、人が家に来る場合は自分の部屋で会うということで話はまとまりました。所詮私が生きている世界はmake live and let dieのとんでもない世界線なんだよな…しゅん。

 

最初のロックダウンの時のほうが精神的にはもう少し、なんていうか他人事感がありました。正直、何が起きているか肌感が薄かったので、哲学者の話とか聞けてた。今は誰も悪くないが、このままだと誰かが悪者になる殺伐感と、そのリアリティが増していて、とても心配です。そういう意味では最初のロックダウンより、精神的にハードな感じがある4回目。

 

ここ2日間、他のルームメイト3名は全員ホームオフィスになって、とりあえずは朝夕とご飯をみんなで食べることで気を紛らわしています。太陽不足で、みんなお疲れなので、キウイをデザートに食べようという話になったわけです。ビタミンD。

 

そんなわけで、アトリエ帰りにキウイを求めてスーパーをはしごするというロックダウン中の新たなミッションで気持ちを明るく保ちたいところです。

キウイで乗り切れたら、そんな能天気なことないんだけれどもね。