海外生活、初歯医者。

前回上げたお話は、あまり居心地のいいものではなかったと思います。それにも関わらず反応くださった方々、ありがとうございました。

 

 

 

さて、5年目のウィーン生活。カナダやデンマークを合算すればすでに7年目なのですが、初めてのこと、というのはあるもので。

 

一昨日、お天気に気をよくして、テラスでご機嫌にランチにサラダを食べていたら、口の中に異物感。クルミなんて入れてないけど?と思ってしばらくして、気が付いた。ずいぶん昔の歯の詰め物が取れてしまったようです。たぶんもともと、少し浮いてきていて、ここ一か月、食後になんだかものが詰まるなと思っていた歯でした。

 

海外で歯医者ってとんでもなく高額なイメージがあって、1年くらいの滞在のときはいつも渡航前後に日本で歯医者に行っていました。実際に高い国も多いかと。ワーホリとかだと、日本出国前に加入した保険をそのまま引っ張ることも多いでしょうし。

ただ、本帰国がいつになるのかいまだ不透明なわたし。近々一時帰国したとて、旅行保険しかなくて、どのみち病院にはお世話になれない。というわけで、今はオーストリアの国民健康保険的なものにお世話になっているし、歯医者も適用範囲だし、嫌だけど行くしかない!と。

たまたま家にいたルームメイトに普段通っている歯医者を教えてもらって、翌日早朝に電話でアポイントを取りました。

 

電話口で痛むのか?と聞かれたので、まだ大して痛くなかったけれど、痛いです!と言ってみたら当日の診療時間終了ぎりぎりにアポイントをくれました。こういうところ、5年目感ある。もちろん、理不尽にダダをこねても意味はありませんが、必要な機会と権利は主張して初めて手に入ります。なんせ月曜日までイースターホリデーの連休なのです。急変したら大変。

菌が入って炎症を起こす前に、私の歯を守らなければ!私にしか守れない!笑。

 

私は今回、ÖGKが直で運営しているZahngesundheitszentrenに行きました。それぞれの区にあって、検索したら一覧が出てきます。ルームメイトは昔、プライベートの歯医者に行って嫌な経験をしたらしく、最近はそこに行っているそう。日本と同じでハズレくじってのはあるものです。ただ周りの友人知人の話を聞くとプライベートの歯医者に行っている人が多いです。保険がきくところを選んで、高額治療で無ければ、そんなにトラブルはなさそうですが。

 

診療所の入り口と受付で2.5Gの確認がありました。初診だったので色々受付で記入しました。もちろんe-cardをお忘れなく。

 

すぐに受付の人が朝電話で話した人と同一人物だと気が付きました。なんせ電話も対面も不愛想なもんだから。でもそんなものにも、慣れたもので。ちゃっちゃっと事務手続きをして、待合室で待つことに。すぐにレントゲンに呼ばれて、それから1時間ぐらい診察まで待ちました。予約があっても、待たされることはよくある(むしろ待たされないことの方が稀かもしれない)ので、持参した本を広げて読書。

 

するとさっきの不愛想な受付の方、勤務時間を終えたのか私服で待合室に現れて、ある親子に話しかけていました。「さっき私が説明したこと理解できた?あなたドイツ語で大丈夫なの?」と。話しかけられたお母さんは片言だったのですが、一緒にいた小学生くらいの男の子が代わりに返事をしたのを聞いて「あぁ、なら大丈夫ね」ともう一度その子に診察の流れを説明して帰っていきました。不愛想だけど、勤務時間外に気に掛けるなんて、優しいなぁと横目で盗み聞き。

 

担当してくれたお医者さんは優しくて、上手でした。全然痛くなかった。私、幼少期のトラウマで歯医者恐怖症なので、最初はぶるぶるしていたのですが、何をするかいちいち説明してくれて、麻酔をお願いしたらぱぱっと終わりました。まだ仮の詰め物なのでまた一か月後に。次回は3-4時間かかると言われたのですが、早朝の予約7時半なので、朝一で型を取って、固まったらその日に詰めるつもりのようです。

 

今回は麻酔代でお値段8.50ユーロでした。プライベートでも同じ施術だったら35ユーロくらいと友人が言っていたので、待ち時間が嫌な方や、すぐに次の予約が欲しい、もしくは一回ですべて終了したい方はプライベートの方がいいかもしれませんね。でも歯医者は紹介がいいなと思います。

 

次回は詰め物をするので、いくらぐらいするのか調べてから行こうと思います。

せっかくアイスクリームの季節なので、苦手な歯医者にもきちんと通い、おいしく夏を過ごしたいです。うん、なんだか小学生みたいな日記になってしまいました。

 

Fröhliche Ostern!