朝から晩まで働いていたら、気が付けばドイツ生活は1ヶ月半を過ぎていました。
職場の雰囲気は相変わらずゆるっと、こざっぱりとしています。
各部門の長みたいな方々は勤続25年とかなので、良くも悪くも動じない人々が多い。
最初の1ヶ月は私が一人であっちへこっちへ慌てていたようです。勤続10年以下はひよっこだという見解を聞いて、さすが公務員ポジション…自動的に給料が上がっていくシステムでもあるので、芸術部門以外の入れ替えは少ないみたいです。
さすがに朝から晩まで働きすぎたので、今週末は「Kikiの仕事は今すぐ家に帰って休むこと!」と強制退勤させられました。この1ヶ月のプロジェクトの着地点がちょうど見えてきたので、ありがたく退勤。ワインを一人で空けてダラダラとした休日を過ごしました。つぎのプロダクションはもうすこし肩の力を抜いて、やろうと思います。
さて、どこからどこまで書いたのかさっぱりなのですが。
私はいまだ仮住まいでして、12月には引っ越さなければなりません。
実はここ数日その引っ越しうつがまた再発。
なんていうか、この縁もゆかりもない土地で一人暮らしの家を2年契約で借りるのが憂鬱なんです。
9月から新しい国に移動して、新しい仕事を始めたことで、とにかく2年縛りのさまざまな契約書や申請書にひたすらサインしました。サインするたびに、2年ここから動けないと言われているみたいで、なんだか不安に。
ぱっと見は、ウィーンで大学院まで終わって、そのまま同じ言語圏の専門分野で就職して、州の雇用で…と順風満帆そうなのに、この縁もゆかりもない土地にまた何かを一から立ち上げるのが怖い。
喩えるなら、引っ越す前提で、新築の家を建設している。そんな感じ。
経済的に安定して、一人暮らしができるのに、2年間暮らすということは家具を買って食器を買って…。自分の生活が地に足が付くほど、その足が地面のその奥まで根を張っていくようで、いよいよ、つぎに引っこ抜く作業が大変なことは明白です…。
でも、新しいプロダクションに入ると、朝から晩まで働くので、かなり理解のあるルームメイトでないと一緒に暮らすのは難しそう、故に選択肢は一人暮らしへと。
さらに言えば、いまだに仮住まいのため、ドイツの銀行を開設出来ていなかったりして、家を借りるのに必須なSCHUFAが申請できません。これは早急に解決しなければ…
※ドイツお住いの方、おすすめの銀行、もしくはおすすめしない銀行があれば教えてください!
何かを解決して、前に進むたびに、なんだか不安。
不思議な溝に足がハマっています。
好きなことを仕事にしていて、人にも恵まれ、チャンスも貰えそう。
何を悩んでいるのか、自分でもうまく言葉にできないのですが、夜ベッドの中で死ぬほど疲れたあまたの中を「これがわたしの人生なのかな」という言葉が回ります。
まぁ、めちゃくちゃ疲れているので、気付いたら熟睡してるんですけどね。苦笑。
日本人の友達がほしいな…
でもどこで出会えるのか…職場に一人もアジア人がいないのだが…
私はいつまでここにいるんだろう。
日本が電車で帰れる場所だったら、大抵の悩みは解決しそうなのにな。
ただ、自分でも冷静に客観視すれば、「ものは考えよう」の一言だと分かっていて。2年、とりあえずアップダウンしながら働きながら日本完全帰国の準備をすればいいだけ。5年帰っていないので、考えは変わるかもしれないけれど、拠点を日本に置いて外へお出かけするスタイルが精神的な安定につながる気がしています。気がしてるだけなんですけどね。
根無し草人生について考える、秋の夜長のだらだら日記です。
追記: 実は郵送トラブルのため、10月頭の連休にウィーンに行っていました。今はウィーンが私の(仮)帰省先のようです。これもまた不思議な気持ち。
友達の家で食べたかつての、「いつもの朝食」はなんだかホッとしました。