最初の1ヶ月にした事。ウィーン編。海外生活は最初が忙しい。

ただいまウィーンは夜中の1時。

サマータイムが終わるのを待っているわけではなく、黙々とドイツ語の本を翻訳しているわけです。ですが、言うなれば2歳が村上春樹の本を読んでるようなものなので、途方もなく時間がかかります。

 

そう、集中力が切れてきたので、ブログでも。笑

 

もう間もなくウィーン生活も2ヶ月目に突入です。

言うまでもなく、最初の1ヶ月目というのはとにかく忙しいです。

でも過去のデンマークより、カナダより、今回が一番忙しかった!!

何がって?

手続きが!!!!

 

次から次へと押し寄せる手続きの山を乗り越えて、なんとか生活が形をなしてきました。というわけで、ざっくりと忙しかった内訳を。これからウィーンに住む人以外はきっとなんの興味も湧かないと思いますが…。

 

その1:家賃とデポジットを銀行振込。

今思えば、どう考えても私は頭が悪すぎました。そもそも、家賃とデポジット分は日本から現金で持ってきていました。なので、素直に銀行に行き、振込用紙を書き、現金で振り込みたいと窓口に行けばよかったのです。すぐに終わった気がします。たぶん。

なのに、どいういうわけか、銀行口座がなければ払えない!と思い込んでいました。

というわけで、なぜか銀行振込の前に、銀行口座を開く事に奮闘しました。

 

その2:住民登録(Meldezettel)

銀行口座を開くには住民票(Meldezettel)が必要です。まずはここから。

私は学生寮なので、運営会社がすでに私の名前、住所、大家のサイン欄にサイン済みのMeldezettel申請用紙を入居書類と共に初日にもらっていました。ですがその事に気がつかずに、役所へ行き、その場にあるMeldezettelに記入。そして大家のサインが必要だから、と帰されました。家に帰って、さて、どこでサインもらうんだろうと思い書類を広げて初めて、そもそもサイン入りの書類をもらっていた事に気がつきました。

ひどい。笑

そんなわけで、2回行ったわけですが、どちらも待ち時間5分。手続き5分で終了。

Meldezettelの手続きについては市内の役所ならどこでも対応してくれるようです。

ホームページで場所を調べて行きました。

www.wien.gv.at

私が行ったのは

Magistratisches Bezirksamt 4. Bezirk

駅から近くて迷わなそうだったので。駅から3分くらい。近い。

 

<持ち物>

•パスポート

•サイン入りの申請用紙

•大学の入学許可書

 

朝9時頃にどちらも行ったので普段混んでいるかは不明。でも朝は空いてました。

コピー機もあったので、その場で原本からコピーも作成。

 

その3:銀行口座を開く

銀行:Bank Austria

<持ち物>

•パスポート

•Meldezettelのコピー

•大学の入学許可書のコピー

 

私は学生ですが、残念ながら年齢制限に引っかかり、学生用口座(維持費無料)は開けませんでした。一番維持費が安いもので月額8ユーロほど。後で変更も出来ると言われたので、とりあえず安いものに。

対応してくれたお姉さんがとにかく親切で、英語で全部説明してくれた上に、ドイツ語の書類なので大事なところに線まで引いてくれ、さらに不明点があったらと、電話番号までくれました。飛び込みで朝9時ごろ行って、30分ほどで終了しました。

そしてそのまま現金を口座に入れて、やっと家賃とデポジットを支払いました。その場でネットバンクへのアクセスも出来るようになります。

 

キャッシュカードの暗証番号:口座開設から3日ほどで郵送で届きました。

キャッシュカード:暗証番号が届いた次の週、口座開設から10日ほどで届きました。

 

ちなみに届いたキャッシュカードのICチップに不備があり、ただいま新しいカードを注文中です。新しいカードも銀行の窓口で話したらすぐその場で注文してくれました。

 

その4:大学の授業料を払う

①9月中旬、仮学籍登録をオンラインで行う。

②大学の学生課へパスポートを持って行き、授業料の支払い用紙をもらう。

③授業料を支払ったら、大学から学籍登録完了のメールが届き、また学生課へ。

そして晴れて本学生として学生証などが発行されます。これで在籍証明ももらえるので、ビザの申請へと駒を進められるのです。

 

11月にこなすべきミッションは2つ。

その5:保険に入る

その6:滞在許可の申請

日本で申請した書類に有効期限があるので、11月中には申請を終えなければなりません。まだまだ先は長い。

 

デンマークでもカナダでも同じようなことをしたのですが、とにかく大学の授業が今月はみっちりと詰まっていたので、合間を縫って行くのが大変でした。

 

日本でも引っ越したら、郵便局やら区役所やら、住所変更各種でバタバタしますよね。

ただ勝手がわからないことを除けば、実は日本の役所よりも仕事はテキパキしているなという印象です。テキパキというか、シンプル?必要最低限?

まだこういう手続きで嫌な思いはしていません。自分がわからないだけ。笑

 

さて、ビザの申請はどうなることやら。頑張ります〜!

ハンバーガーとブルク劇場と軍事史博物館に公演前リハーサル。週初め3日間。

明日は祝日。オーストリアの建国記念日です。

 

まだ水曜日ですが、気分は金曜日。

 

今日も朝からパンパンに詰まっていたスケジュール、授業と授業の間にランチタイムが設けられておらず、駅からパンをかじりながら「we are so poor!」と。笑

 

予定より1時間ほど巻いて、今日の授業は終了しました。

なぜなら、夜のクラスが前回、とにかくみんなの体力を奪いまくったドラマツルギー。

 

オフィシャルでは1thセメスターから4thセメスターまでの生徒向けですが、先生のインパクトが大きく、セメスター初日に他の先生と1時間以上も討論を白熱させたスーパーアカデミックな人物。他の先生と毛色が違うことから、興味をそそり、前回はオフィシャル外の生徒も多かったのですが…

 

とにかくアカデミックでグイグイなので、今日の授業は前回の3分の1くらいしか生徒がいなかった。ゆえに4時間の予定が3時間で終了。

とはいえ、彼のあのキリキリした感じ、もっと話せるようになって、ぎっちり聞きたいなと思わされます。気が合うかはまた別ですが。笑

 

授業後に先輩の作品のお披露目がミュージアムクオーターであるから、みんなでオープニングパーティーに行こうと誘われました。割とクタクタでしたが、明日は休みだし。アトリエで話すことはあってもお出かけするような仲じゃない子達に誘われたので、行ってみました。みんなでゲームしながら軽く一杯。そして展示作品を見て、今ちょうど開催されているヴィエンナーレの会場をふらっとして21時ごろ解散。

 

明日は今日誘ってくれた友達と昼間は何かエキシビジョンを。

夜もまた別の友達が夕食会するからとお家にお呼ばれしています。

 

友達を作る努力!身を結んでいる!(自己満)

 

今日、バーでウェイターの人が割と特徴的で、つい口癖を真似していたら(新しい言語はなんでもコピーしてみる癖があるんです。)向かいに座ってた友達に爆笑されて

「あなたの将来が(ペラペラになったら)本当楽しみだわ。」と。

喋れないなりに笑ってもらえて何よりです。私も違う意味で将来が楽しみ。笑

 

 

 

表題は私の月曜日から水曜日まで。

 

月曜日

入学して初めてレクチャーの授業のない日!つまりフリー!

入試の時から仲良くしてくれている友達と、これはゆっくりランチに行こう!何かアジアンなものを食べよう!と。入学以来初めて外でランチを食べました。ご飯はゆっくり食べるものだと実感。でも寒すぎて早々にレストラン探しを諦め、小洒落たバーガーショップへ。量が多い。

 

火曜日

19時ごろまでアトリエでレクチャーやら作業やら。20時開演のブルク劇場に滑り込み観劇。割と賛否両論な演出で、終了後はもちろん、翌日も見たメンバーの中で飛び交うレビュー。でもこういう話で自分の意見と相手の意見をきっちりいい合える場が幸せ。ブルク劇場(Burgtheater)自体は華やかな劇場なので、ウィーンに来たらぜひ。おすすめです。

 

水曜日

朝から教授と今受けているレクチャーの講師からおすすめ(という名の見に行くべきリスト)最上位にあった軍事史博物館(Heeresgeschichtliches Museum)へ。

その名の通り軍事品が所狭しと展示されています。その後、今レクチャーを受けている先生がやっている仕事のリハーサルを見せてくれるということで、リハーサル場へ。

そして冒頭の通りパンをかじりながらアトリエに戻り、ドラマツルギー。そしてミュージアムクオーターへ。

 

 

バラバラなようで、この3日間で共通して思ったことがあります。

火曜日に観劇した舞台しかり、今日見に行った軍事史博物館しかり。時間を見つけて、近現代の西洋史やギリシャ神話を一から勉強し直す必要がある気がします。

 

今取り組んでいるセメスタープロジェクトもそうですが、「日本人の私」という視点から「現代に生きる私」という視点を持たなければ、と思います。

 

不思議な現象ですが、ここに来て初めて「日本人の私」ではなく「私」の方にみんなのフォーカスが当たっており、さらにいえばその「私」はグローバルである事を期待されている感じです。

 

簡単に説明すると、例えば過去のデンマークやカナダでは質問の内容が

「日本ってさ〜?」「日本のここが面白いよね」「日本って…」とまるで日本代表として、私は日本の事を聞かれる事が多かったのです。

 

でも今は日本はあくまで私のバックグラウンドの一つ。それ以上に「あなたは?」という状態です。そして「日本人」に聞いているのではなく「私」に聞いているので、他のみんなと同様に西洋史の事もシェイクスピアもギリシャ神話も、政治の事ももちろん、なんならイタリアの貴族の話まで同レベルで意見を求められます。

 

というわけで、次のクリスマスホリデーに読むべき本が決まりました。

イタリアの貴族の話は一番最後にしようと思います。笑 

 

Freitage!3週目も終了。

フライタァーーーグ(両手をあげる)

 

STRUMを教えてくれたコニャックくんは私の同期で唯一のオーストリアンなので、ウィーンあるあるを教えてくれます。STRUMに続いて、オーストリアには金曜日を表現する(花金とかTGIF的な)決まり文句があるかという話を今日しました。そして冒頭のとおり、両手をあげて喜ぼうぜ!と。笑

金曜日はドイツ語でFREITAGE。

 

なかなかにハードな今週も終わりました。でも日曜日にみんなで自主ワークショップを開催するので1日あけてまた会います。とはいえ、来週は祝日があるのでちょっと気が楽。いろいろ追いついてないことを進めたいし、何なら生活全般もまだまだ整っていないので、整理したい。まな板欲しい。バスタオルも欲しいし、、。

 

オペラのチケットも一枚確保してるし、さらにローザスが公演をしているので当日券に並ぼう!と友達と盛り上がっている!みたい!

 

さて、今週は週通しの授業と、単コマのものと、あとは技術系の授業でシアターのバックステージを見に行ってきた。ちょうど先週ゲネプロで見た演目を上演しているので、とてもわかりやすくて面白かった。そして来週も本番を見に行く。ゲネプロではオーケストラと演出がちょいちょいずれていてバタバタだったけど、さてどうなっているのかとても楽しみ。学生料金で買っても、さらに専攻の先生がそこから50パーセントバックしてくれる。見るべき演目一覧が張り出されていて、その中から最低でも3本は観劇を推進されている。勉強の一部、ということらしいけど、まさかの5ユーロ。。信じられない。あっでも私は大概の学生割引は適用されない。。学生割引はさらに年齢制限もあるのです。友達がなぜかアンフェアだ!と怒ってくれていたけど。笑

話がそれてしまったので学割話はまた今度。

 

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びっくり200年以上の歴史。

 

連れて行ってくれた技術系の先生はオフィスが大学のすぐ近く。つい3日前も朝、駅で会って一緒に大学まで歩いた。昨夜リトアニアの劇場から帰ってきた、疲れたよ〜とそこであったドラブルを語っていた。この先生、テクニシャンなので、テクニシャン的に困るデザイナーやアーティストの話の宝庫である。そしてテクニシャンらしく、神経も細かめ。でもよく、ふらっとアトリエに現れては、面白い本を持ってきてくれる。そしてドイツ語の発音がクリアなので聞きやすい。ありがたい。

 

先週の反省を生かして、「うちで映画見るけど夜どう?」の会にも参加してみた。

そう、友達を作る努力!

フラットシェアをしていると呼び出しベルに本人の名前がないことがあるので、ちゃんと部屋番号も確認したし、ワインを持ってちょっと遅れて参加しました。

着いたら、まだもう一人待っているところで「何も見逃してないよ!」と。

 

全部で9人、スウェーデン、ドイツ、イギリス、オーストリア、そして私。

 

着いた時に白熱していたのは、EU問題。先週、オーストリアでも選挙があったのもあるけど、彼らにとってはとにかく大事なトピックス。意見もバラバラ。ただ共通していたのは「愛国心」が「移民問題」にすり替わっているんじゃないか、ということ。

EUって結局何をもたらしてるのか?を1時間は以上話してたんじゃないかと。リアルな話が聞けてとても面白かったし、社会主義の話から最終的に巨像の話へ。

巨像が気になる方はВершина статуи "Родина-мать"画像検索ですぐ見れます。

なぜかどうしてもこの像を見に行きたい願望に取り憑かれてるらしい。

わかるけど、わからない。笑

 

映画はフランスの同じ監督の20年代と70年代のをそれぞれ。

1本目はストーリーというよりイメージのつぎはぎで、白黒映画。

15分しかないのだけれど、見終わった瞬間、主催の男の子に注がれる視線。

「ん〜〜〜〜〜説明して!」と。

 

つい意見を求めあってしまうのは性でしょうね。めんどくさい、私たち。

 

そして気がつけばもう12時前!帰ろう、明日も朝から授業だよ!とバタバタと。

楽しかったです、とても。なんだか、気が抜けて。彼の部屋もとっても素敵で、いいお家だね!と言ったらお部屋ツアーとシェアメイトを紹介してくれました。最上階だったので天井も高くて

 

「僕ラッキーだよね!」って。

 

ちなみに彼はとってもスウィートで、日本にいたらモテモテ間違いなし。

リアル王子様感がすごい。中身はもっと王子様なのがすごい。

 

素敵な雰囲気だったけど、もちろん写真はありません。ひとの家ですしね。

というか、作品関連以外、ウィーンでの写真が全然なくて。記念写真的なものを誰も撮らないって最近気がつきました。何ならSNSもやってる人はほぼいない、やってても投稿ゼロ。「インスタ映え」は嫌味に近い感じです。これは初めてのパターン。

 

いろいろと興味深い彼ら。

これからも友達作りも怠らずに、円満を楽しめますように〜。

Not your fault. You are not a baby. 嬉泣きと悔泣きは嬉しい方が勝つ。

今週もフル全開で始まりました。

 

昨日も21時までみっちり、月曜日が一番ヘビーな気がします。

そしてみっちり、な結果もう最後の方にはドイツ語を聞こうという気持ちも散漫になってしまいました。そしてそれを察知した教授から帰り際に、一度個別でミーティングした方がいい気がするけどどう?と。

 

本来、私からお願いすべきことなのに、、。

もちろん今日アポイントを入れて、個別ミーティングをお願いしました。

同じくイングリッシュスピーカーのブリティッシュくんにもアポイント取れるよ!と伝えて二人とも無事、今日個別で話すことができました。

 

とても実践的なヒントと、かつ今セメスターで私ができるであろう範囲を示してくれました。どう取り組み始めるのか、というのは新しい分野で創作を始める時はハードルが高いでしょう、と。教授は、例えばね、こういうアプローチがある、と具体的に教えてくれました。確かにドイツ語を聞いていても「ひょっとしたら」という言葉をよく発しています。「ひょっとしたら、こういうことかもしれない」と。

教授は否定するような言い方をせずに、もちろんつっこむ所はガンガンついてくるけれど、道の示し方はとてもナチュラルです。だからこそ後で、なんて言っていたのかを思い返すと、「違うよ」と指摘された所が浮き上がってもきます。指摘する箇所が的確なので余計残るというか。

 

もちろん、「この人の元で学びたい」という生徒しか受験に来ないわけですから、生徒側の聞く姿勢も果てしなくオープンではあるけれど。

 

どうもこの専攻には「権威」とか「政治」みたいなものは皆無のようです。

 

教授は言うなればヨーロッパ劇場芸術、とりわけドイツ語圏では「巨匠」です。もしくは他の先生の言葉を借りるならば「スター」。

でもいつでも、私たちの所から眺め、アドバイスをくれます。寄り添ってくれる。

 

「もっと話していい」

「もっと他の人と対話していいのよ」

 

今日は2つの授業が朝から14時までと16時から20時までありました。

後半の授業ではかなりアカデミックな内容で一人一人が数回意見を述べさせられる内容で、かつズバッとついてくる先生でした。

 

どうしてその作業に取り組んでいるのか?

その先に何を見据えているのか?

その手法はどういう結果を期待して取り組んでいるのか?

 

私は最後の質問の意図がつかめず、しかも回ってくる順番が最後の場所に座っていたので、「もう一度質問の意図を伺いたいのですが?」と質問しました。すると先生から

「遠慮せずにもっとわからないと表現していいんだよ」と

そこでなんでかわからないけれど

「ドイツ語がわからないのは私のせいなので。」

と言ってしまったんです。それこそ大人気ない発言でした。でも先生は

「NO~!!!! NOT youre fault!!」と

「君のせいなんかじゃない」

 

誰に何を聞いたっていいんだよ。せっかくここで勉強しているのに静かにしているのなんて、君だって辛いじゃないか!と。

 

すると、みんなが「そうそう!」と

5thセメスターにいるロシア出身の女の子が

「私も1thセメスターの時、毎日頭爆発して、吐きそうで辛かったよ!」と。

 

なぜかそこでまた「みんなは私みたいな赤ちゃんを抱えていて、なんだか申し訳なくて。でもきちんと内容の理解が追いついたら自分で質問します。ありがとうございます。」といいました。

 

もう泣きそうでした。悔しいやら、情けないやら、嬉しいやら。

この感情をこの3週間ずっと味わっています。

 

 

授業が終わって、キッチンで(アトリエにはキッチンがある)コップを洗っていたら、まだ話したことない1つ上のクラスメイトが

 

「私はあなたを赤ちゃんだなんて思わないわ。私たちだってわからないことがたくさんあるのよ。一緒よ。気にしちゃいけない。」と。

 

もう涙腺が危なくて、ありがとう!そうだね!ありがとう!とだけ言って。

でも絶対泣いちゃいけないと思い、今日はまっすぐ帰ってきました。

 

 

もう悔しいとか、苦しいとか、解放された気分です。

だってこの環境でそんなこと思う方がどうかしてるんだよ。

私は、わからないことを失敗しながらサバイバルすればいいんだってやっと、本当に理解しました。

 

日本人の友人がいる韓国人のクラスメイトが昨日、私に辞書をわざわざ引いて

あなたはこう思ってる気がする、と見せてくれました。

 

「迷惑」

 

そして、私もドイツの大学の1thセメスターの時、言葉がわからなくて本当に大変だった。でも「全て」それこそ「全て周りの同級生に質問してた」

きっと韓国と日本は文化が近いから、そう思う気持ちわかるけど、この言葉はもう忘れた方がいい。ここでは誰もそんなこと思わないんだから、と。

 

どうして、こんなことをわざわざブログに書くのか。

私はきっといつかドイツ語が話せるようになると思う。雑談も何もかも聞こえ、理解できるようになると、「なんだか嫌なこと」も増えると思うんです。

 

そういう時に、最初に経験したことを思い出したいし、もし留学することに対して語学の面で尻込みしている人がいたら、こういう環境もあることを伝えたい。

 

そして、昔、私が日本で勉強していた時に、どうしてもっと留学生の気持ちに寄り添えなかったのかを今更反省することが多いんです。

 

もちろん、私は特別素敵な場所にいるだけかもしれない。

留学する国、大学、全てがそうじゃないって知ってるけれど、

「どう思っているのか」

「何を与えられるのか」

私はもう間違えたくない。

だから綺麗事のように聞こえるであろうことを承知で、書こうと思います。

 

このブログは、私が忘れたくないことが備忘録として残っているだけなので。笑

 

 

 

 

 

ちなみにもう一つ【続】STRUMの話もあります。

昨日、STRUM飲んで酔っ払った話を、コニャック男子にしたら

「そうそう、俺も頭痛しちゃうんだよね〜」だって。

 

その情報、先に聞いとくべきだった。笑

 

というわけで、STRUMはお酒に強いかに関係なく、頭にガツンとくるらしいです。

 

すっきりしたついでに、お守りでつけていたネックレスが切れてチャームがなくなりました。お祓い?明日も無事、笑って苦しめますように!

 

Bis Morgen!

 

 

 

のだめカンタービレに共感する日が。作品作りばかりしていると友達ができない。

日曜日の夜。

ウィーンに来て3度目の週末。

 

よく思い出してみると、週末に友達と会ったのは1度だけ。しかもほんの2時間程度、画材屋を教えてもらった帰りにお茶しただけ。

 

今週末も、結局お誕生日パーティーには体調が優れず、フラット近くまで行ったものの、美しいヨーロピアンたちにやっぱりなんだか場違いな気がしていまい、帰ることにした。全然たいしたことないのだけど。ネガティブすぎて自分でも笑える。そういえば、この「パーティー誘われたけどどうしよう」問題は実は私の人生にずっとつきまとっている気がします。思い返せば中学生くらいから、やれ文化祭の打ち上げだ、体育祭の打ち上げだ、と誘われる催しにはできれば参加したくないくらいでした。

それなりに友達もいたし、別に行ったところで嫌な思いをしたこともないのですが。

そんな私にお金を握らせ、行って来いといつも追い出していた母を思い出す。あまりにもそういう集団の会に乗り気じゃない私を心配していたようです。笑

 

でも年の功なのか、なんだかそれでもいいか、と言う気になってきてしまいました。

人見知りもしないし、初対面の人と話すのは大好きです。

東京で一人暮らしをしていた時は近所にお気に入りのバーを見つけては週に2回くらい通い、そこでしか会わない、名前も曖昧な人たちと世間話をするが好きでした。自分のことを知らない人と会うのは結構楽しい。

でも、まぁお酒を飲んで、会話よりも雰囲気を楽しむ会というのがおそらく苦手なんだと思います。思い返せばデンマークの時はちょっと無理して参加してたけど、結局最後の方にはもういいかなと思って顔だけ出してすぐ帰ってた。最終的に仲良くなったのは同じようにパーティーやっててもお構い無しに映画に誘ってくるような子たちでした。そして先生。

 

少人数の集まりは、割と積極的にいくのですが。

 

結局、顔を出さなかった私に、唯一参加したクラスメイトからYou should come!とメールが来る。

 

クラスからは他に誰も来てないよ!

 

主催者の子はドイツ人で、仲良しの友達もほとんど一緒にウィーンの大学に進学していて、友達のコミュニティはすでにある子なのです。だからパーティーは大盛況みたいでした。そこは全然心配ない。

ただクラスからは誰も来てない。。

 

そしてむか〜し読んだ「のだめカンタービレ」を思い出した私。

クラシックの世界で生きていくのに「友達とも会わずにず〜っと練習、練習、練習。それも何百年前の人が作った曲を。今の流行りもわからずに、これがずっと続いていくなんて私には耐えられない。」みたいなセリフを思い出しました。

 

私もこのまま週末まで作品作りばかりに精を出して、さらにパーティーにも顔を出さないでいると、ウィーンには友達が出来ないかもしれません。

 

そういえばカナダの時も英語の勉強以外何もせず、全然友達が出来なかった。

 

元来さみしがり屋なのに。

これはいけない気がする。

でも制作には集中できる。

でも、4年は住むんだし、、、友達。

 

パーティーについては置いといて、友達を作る努力は必要だと反省した週末。

どっちにしても1日も早くドイツ語覚えなきゃ。

結局ドイツ語覚えるまで、友達はできない気がします。笑

 

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家の前はドナウ川(小さい方)

できれば、来年には友達をお家に招待して夕食を共にするくらいの楽しみがあるといいなぁ。どちらにしても、日本の大切な人たちとの交流が今の私の支えです。 

 

 

 

age is just a number。やっぱり大人である。Sturm飲んで酔っ払う。週末報告。

今週も気がつけば週末。

今夜は友達の誕生日パーティーです。尻込みしつつもせっかくなので顔だけ出そうかな。金曜日の夜は学生寮(今は学生寮に住んでいる)のパーティールームでパーティーあるよ、とキッチンで教えられ、こちらもSee you laterって言っちゃったからちょっと顔を出してみました。

 

でも、3秒で帰りました。

 

もう、こういうパーティーは卒業(そもそも慣れ親しんだこともないけど。笑)したので。。。と言う様子。ハウステクノガンガンで、ミラーボール回ってた。笑

 

そうか、大学生はやっぱりこうだよね、と我に帰る。

そもそも、学生寮は2棟あって、大学の持ち物ではなくウィーンでは不動産屋?みたいなところが経営しています。なのでウィーンの色々な大学の人が住んでいるのだけれど、私の住んでいる棟はシングルルーム棟だからか比較的静かな人が多い印象。週末の夜中にドタドタ音が聞こえることはあるけれど、基本的にはキッチンで会う人もワイワイする感じじゃない。ちなみに今のところ工学、理系の人が多い感じ。

 

私のクラスメイト?スタジオメンバーは、まぁ大人(ただの変わり者の集まりかも。笑)なんだということも良くわかりました。ウィーンの大学生はそうなんだと勘違いしかけてた。

みんなでご飯を食べに行っても、ああいう雰囲気にはならない。素敵なバーが好きだし、美味しいワインが好きだし、やっぱり芸術の話と美味しいご飯屋さんの話が好き。音楽や映画の話をしてあの映画のイントロのオーケストラが!と興奮。

なんなら、つるんだりもほとんどしない。いい意味で円満であることを楽しむだけ。

それでも専攻分野の特徴として「対話」と言うのが色濃いので、他の学科に比べると交流が多いと学内留学生が言っていたけれど。アート界隈の人は一人の時間が圧倒的に多くなるので、そんなもんだよね〜と言う話をしたばかりです。

 

Age is just a number。年齢なんてただの数字さ。

 

つい3日前。冒頭の誕生日の子の流れから、みんなはいつ生まれなの?と言う話になりました。何歳になるんだっけ?あなた何歳?と。

 

私の専攻は大方が別に専門分野をすでに学び終えて働いてから入学してくる人も多いので、25歳くらいが平均的な感じ。私は最年長。

冗談めいて「歳言いたくないな〜」なんて言ったら、20歳の男の子にスパッと言われちゃいました。

 

「ヨーロッパでの年齢なんてただの世間話の1種。聞く方も意味なんかないんだよ。むしろアジア人は若く見えるから俺は羨ましいね。俺なんて28くらいって言われるよ。」と笑い飛ばされました。

 

28歳には見えないけれど。20歳にも見えない。笑

 

最近思うことがあります。

私は元々、そんなに人の顔色が気にならない(良くも悪くも)タイプ。

でもウィーンで勉強を初めてからどうも過敏だな、と自分で思うのです。それこそ、年齢言いたくない、なんて初めて思った気がします。そしてふと、それは言葉が喋れないからじゃないか?と思いました。

耳の情報だけでは満足に理解できないので、周りの空気や顔色を伺って解決しようとしているんだと思います。言葉は人を自立させる大切なツールなんだと。

 

そんなこんなでクタクタにやってきた週末。

今日は朝からスーパーに行って当面の食材を調達。ちょうどクラスメイトに教えてもらったSTRUMと言う飲み物を発見。

これはワインになる前の飲み物みたいなものです。ぶどうが発酵してアルコールが出始めているもの。「美味しいよ、アルコールちょっとだけだしね」と言われたのを鵜呑みにして、帰ってランチと一緒に飲んでみました。

 

いやいや、もう立派にお酒じゃないか!!

 

シュワっとして酸味もあり、甘みもあり、でワインではないけれど。

美味しいけど。普通に酔っぱらいました。普段からコニャック飲んでる人に聞いちゃダメだった。笑

 

おかげで酔っ払って、読まなきゃいけない文献もおざなりです。まだ頭が回ってる。

 

9月から10月ごろまでの限定で飲めるものらしいです。美味しかったので、量もほどほどに楽しもうと思います〜オススメです。

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落ち込んだ時の母の言葉。まだ10日。

こんばんわ!只今、ウィーンは夜の22時。

今日はお昼からモデリングの授業➡︎19時からオペラのゲネプロ(公開リハーサルみたいなやつです)を見に行きました。

 

1thセメスターの私たちと、交換留学生の新顔をモデリングを教えている先生が全員招待してくれたのです。授業が17時を過ぎた頃、先生がみんなに、1時間早く行ってシアターのカフェでお茶しましょう。ムードを観劇に変えなくちゃ!と。みんなでワインをグラス一杯。先生がご馳走してくれました。

この先生ももちろん現役のScenographerで先生のブックを授業の間に見せてくれました。彼女曰く、教授はスターだけど、私は予算のない仕事も多いのよ、と。しかし、どれもとても素晴らしく、一貫して詩的で、彼女の優しい人柄の奥にこういう情緒が隠れているのかと。いつもニコニコしていてとても親切な先生なのです。

 

今日も、建築用語や舞台用語の略語(ドイツ語)がわからず、設計設備のシートが解読できず、質問しに行った時のこと。英語にトランスレーションされている辞書のような本がある、明日持ってきてあげるわ!と。高いから欲しいかどうかチェックしたほうがいいからね!と。優しい…。

 

オペラ自体は、みんなの感想はう〜ん。。いや歌は素晴らしかったのだけど、割と淡々とした演出だったなぁと言う印象。明日の朝、みんなでレビューをするので、どんな感想が飛び交うのか楽しみ。

まぁ、ドイツ語なのでまだほとんどわからないけど。とほほ。

 

そんなこんなで、毎日が順調風ですが、

落ち込むことも多くアップダウンな毎日です。

 

周りの人々、環境は最高です。

神様ありがとう、と毎日言いたい。いや、周りのみんなに。

 

恵まれているにもかかわらず、 

私は自分の合格から入学までの3ヶ月間、どうしてもっと必死にドイツ語をやらなかったのかと後悔ばかりしてしまいます。

受けたい授業があっても、私が混じると先生が英語まじりになり、気を使わせてしまう。みんなだって忙しいのに、ドイツ語大丈夫?と声かけられる、あまりの優しさにどうも慣れることができないのは、どうしても周りの目を気にしてしまうからかもしれません。私、お荷物だな、情けないな、申し訳ない。そんなことばかり考えてしまう。

優しさに慣れてないのは、自分が優しくないからかもしれません。

 

ドイツ語がおぼつかないので、それが理由の間違いもたくさんあります。

 

今朝、頼んでいた冬物の荷物が届き、母にお礼の電話をしました。

どう?と聞かれて、正直に思っていることを話し、情けない、と言うと。

 

「でも今、素晴らしい環境にいるじゃない。数ヶ月後にはなんとかなってるかもしれないし、どうにもならずに帰りたくなって帰るかもしれない。でもどちらにしても、今目の前に素晴らしい景色が広がっているなら、それを楽しんだほうがいいよ。将来を気にして自分にプレッシャーをかける必要なんてない。何者にもならなくていいじゃない。今のほうが大事じゃない?」と。

 

いつも、母は私の背中をぐんっと押してくれます。

不思議と「大丈夫」とは言わない母。

うまくいかないかもしれない、でもいいじゃない、と。

 

思えば受かる自信なんて微塵もなく、ウィーンに試験を受けに行くか悩んでいた時も「観光だと思って行ってくれば?別に受からないならそれでもいいじゃない」と。

 

 

たくさん苦労してきた母の口癖は「今が大事」

先のことなんてわからない。お金なんてあったり、なかったり。

物だって、手に入れたと思ったら、手放したり。

 

何かがずっとそのまま続くことなんてない。

だから、子供たちが自分の好きなように「今」を生きているのが嬉しい、と。

 

お金持ちになろうとか、誰かに認められよう、安定した何か、とか

そんなことより

自分で探して、準備して、勝手に世界のどこへでも出て行ってしまう。

好きなことばかりしている私たちで満足だそうです。

 

私も弟も、こんな母の影響から逆に「安定」に多大なる憧れがありますが。笑

でも、どうもその道に落ち着けないのは、母の「楽しもう」の血が流れているのかもしれません。血は争えない。

 

そういったわけで、落ち込んだり笑ったり、アップダウンの激しさを久しぶりに体感しています。でもまだ10日。先はまだまだあるので、とにかく母の言うように「今」できることを笑顔でやるだけです。

 

明日は週に1度のみんなでアトリエディナー(シェアリング)です。

先輩たちの提案で、よりカジュアルな対話をしよう!の会です。

全然通じないドイツ語を明日もめげずに声に出そうと思います!