Freitage!3週目も終了。

フライタァーーーグ(両手をあげる)

 

STRUMを教えてくれたコニャックくんは私の同期で唯一のオーストリアンなので、ウィーンあるあるを教えてくれます。STRUMに続いて、オーストリアには金曜日を表現する(花金とかTGIF的な)決まり文句があるかという話を今日しました。そして冒頭のとおり、両手をあげて喜ぼうぜ!と。笑

金曜日はドイツ語でFREITAGE。

 

なかなかにハードな今週も終わりました。でも日曜日にみんなで自主ワークショップを開催するので1日あけてまた会います。とはいえ、来週は祝日があるのでちょっと気が楽。いろいろ追いついてないことを進めたいし、何なら生活全般もまだまだ整っていないので、整理したい。まな板欲しい。バスタオルも欲しいし、、。

 

オペラのチケットも一枚確保してるし、さらにローザスが公演をしているので当日券に並ぼう!と友達と盛り上がっている!みたい!

 

さて、今週は週通しの授業と、単コマのものと、あとは技術系の授業でシアターのバックステージを見に行ってきた。ちょうど先週ゲネプロで見た演目を上演しているので、とてもわかりやすくて面白かった。そして来週も本番を見に行く。ゲネプロではオーケストラと演出がちょいちょいずれていてバタバタだったけど、さてどうなっているのかとても楽しみ。学生料金で買っても、さらに専攻の先生がそこから50パーセントバックしてくれる。見るべき演目一覧が張り出されていて、その中から最低でも3本は観劇を推進されている。勉強の一部、ということらしいけど、まさかの5ユーロ。。信じられない。あっでも私は大概の学生割引は適用されない。。学生割引はさらに年齢制限もあるのです。友達がなぜかアンフェアだ!と怒ってくれていたけど。笑

話がそれてしまったので学割話はまた今度。

 

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びっくり200年以上の歴史。

 

連れて行ってくれた技術系の先生はオフィスが大学のすぐ近く。つい3日前も朝、駅で会って一緒に大学まで歩いた。昨夜リトアニアの劇場から帰ってきた、疲れたよ〜とそこであったドラブルを語っていた。この先生、テクニシャンなので、テクニシャン的に困るデザイナーやアーティストの話の宝庫である。そしてテクニシャンらしく、神経も細かめ。でもよく、ふらっとアトリエに現れては、面白い本を持ってきてくれる。そしてドイツ語の発音がクリアなので聞きやすい。ありがたい。

 

先週の反省を生かして、「うちで映画見るけど夜どう?」の会にも参加してみた。

そう、友達を作る努力!

フラットシェアをしていると呼び出しベルに本人の名前がないことがあるので、ちゃんと部屋番号も確認したし、ワインを持ってちょっと遅れて参加しました。

着いたら、まだもう一人待っているところで「何も見逃してないよ!」と。

 

全部で9人、スウェーデン、ドイツ、イギリス、オーストリア、そして私。

 

着いた時に白熱していたのは、EU問題。先週、オーストリアでも選挙があったのもあるけど、彼らにとってはとにかく大事なトピックス。意見もバラバラ。ただ共通していたのは「愛国心」が「移民問題」にすり替わっているんじゃないか、ということ。

EUって結局何をもたらしてるのか?を1時間は以上話してたんじゃないかと。リアルな話が聞けてとても面白かったし、社会主義の話から最終的に巨像の話へ。

巨像が気になる方はВершина статуи "Родина-мать"画像検索ですぐ見れます。

なぜかどうしてもこの像を見に行きたい願望に取り憑かれてるらしい。

わかるけど、わからない。笑

 

映画はフランスの同じ監督の20年代と70年代のをそれぞれ。

1本目はストーリーというよりイメージのつぎはぎで、白黒映画。

15分しかないのだけれど、見終わった瞬間、主催の男の子に注がれる視線。

「ん〜〜〜〜〜説明して!」と。

 

つい意見を求めあってしまうのは性でしょうね。めんどくさい、私たち。

 

そして気がつけばもう12時前!帰ろう、明日も朝から授業だよ!とバタバタと。

楽しかったです、とても。なんだか、気が抜けて。彼の部屋もとっても素敵で、いいお家だね!と言ったらお部屋ツアーとシェアメイトを紹介してくれました。最上階だったので天井も高くて

 

「僕ラッキーだよね!」って。

 

ちなみに彼はとってもスウィートで、日本にいたらモテモテ間違いなし。

リアル王子様感がすごい。中身はもっと王子様なのがすごい。

 

素敵な雰囲気だったけど、もちろん写真はありません。ひとの家ですしね。

というか、作品関連以外、ウィーンでの写真が全然なくて。記念写真的なものを誰も撮らないって最近気がつきました。何ならSNSもやってる人はほぼいない、やってても投稿ゼロ。「インスタ映え」は嫌味に近い感じです。これは初めてのパターン。

 

いろいろと興味深い彼ら。

これからも友達作りも怠らずに、円満を楽しめますように〜。

Not your fault. You are not a baby. 嬉泣きと悔泣きは嬉しい方が勝つ。

今週もフル全開で始まりました。

 

昨日も21時までみっちり、月曜日が一番ヘビーな気がします。

そしてみっちり、な結果もう最後の方にはドイツ語を聞こうという気持ちも散漫になってしまいました。そしてそれを察知した教授から帰り際に、一度個別でミーティングした方がいい気がするけどどう?と。

 

本来、私からお願いすべきことなのに、、。

もちろん今日アポイントを入れて、個別ミーティングをお願いしました。

同じくイングリッシュスピーカーのブリティッシュくんにもアポイント取れるよ!と伝えて二人とも無事、今日個別で話すことができました。

 

とても実践的なヒントと、かつ今セメスターで私ができるであろう範囲を示してくれました。どう取り組み始めるのか、というのは新しい分野で創作を始める時はハードルが高いでしょう、と。教授は、例えばね、こういうアプローチがある、と具体的に教えてくれました。確かにドイツ語を聞いていても「ひょっとしたら」という言葉をよく発しています。「ひょっとしたら、こういうことかもしれない」と。

教授は否定するような言い方をせずに、もちろんつっこむ所はガンガンついてくるけれど、道の示し方はとてもナチュラルです。だからこそ後で、なんて言っていたのかを思い返すと、「違うよ」と指摘された所が浮き上がってもきます。指摘する箇所が的確なので余計残るというか。

 

もちろん、「この人の元で学びたい」という生徒しか受験に来ないわけですから、生徒側の聞く姿勢も果てしなくオープンではあるけれど。

 

どうもこの専攻には「権威」とか「政治」みたいなものは皆無のようです。

 

教授は言うなればヨーロッパ劇場芸術、とりわけドイツ語圏では「巨匠」です。もしくは他の先生の言葉を借りるならば「スター」。

でもいつでも、私たちの所から眺め、アドバイスをくれます。寄り添ってくれる。

 

「もっと話していい」

「もっと他の人と対話していいのよ」

 

今日は2つの授業が朝から14時までと16時から20時までありました。

後半の授業ではかなりアカデミックな内容で一人一人が数回意見を述べさせられる内容で、かつズバッとついてくる先生でした。

 

どうしてその作業に取り組んでいるのか?

その先に何を見据えているのか?

その手法はどういう結果を期待して取り組んでいるのか?

 

私は最後の質問の意図がつかめず、しかも回ってくる順番が最後の場所に座っていたので、「もう一度質問の意図を伺いたいのですが?」と質問しました。すると先生から

「遠慮せずにもっとわからないと表現していいんだよ」と

そこでなんでかわからないけれど

「ドイツ語がわからないのは私のせいなので。」

と言ってしまったんです。それこそ大人気ない発言でした。でも先生は

「NO~!!!! NOT youre fault!!」と

「君のせいなんかじゃない」

 

誰に何を聞いたっていいんだよ。せっかくここで勉強しているのに静かにしているのなんて、君だって辛いじゃないか!と。

 

すると、みんなが「そうそう!」と

5thセメスターにいるロシア出身の女の子が

「私も1thセメスターの時、毎日頭爆発して、吐きそうで辛かったよ!」と。

 

なぜかそこでまた「みんなは私みたいな赤ちゃんを抱えていて、なんだか申し訳なくて。でもきちんと内容の理解が追いついたら自分で質問します。ありがとうございます。」といいました。

 

もう泣きそうでした。悔しいやら、情けないやら、嬉しいやら。

この感情をこの3週間ずっと味わっています。

 

 

授業が終わって、キッチンで(アトリエにはキッチンがある)コップを洗っていたら、まだ話したことない1つ上のクラスメイトが

 

「私はあなたを赤ちゃんだなんて思わないわ。私たちだってわからないことがたくさんあるのよ。一緒よ。気にしちゃいけない。」と。

 

もう涙腺が危なくて、ありがとう!そうだね!ありがとう!とだけ言って。

でも絶対泣いちゃいけないと思い、今日はまっすぐ帰ってきました。

 

 

もう悔しいとか、苦しいとか、解放された気分です。

だってこの環境でそんなこと思う方がどうかしてるんだよ。

私は、わからないことを失敗しながらサバイバルすればいいんだってやっと、本当に理解しました。

 

日本人の友人がいる韓国人のクラスメイトが昨日、私に辞書をわざわざ引いて

あなたはこう思ってる気がする、と見せてくれました。

 

「迷惑」

 

そして、私もドイツの大学の1thセメスターの時、言葉がわからなくて本当に大変だった。でも「全て」それこそ「全て周りの同級生に質問してた」

きっと韓国と日本は文化が近いから、そう思う気持ちわかるけど、この言葉はもう忘れた方がいい。ここでは誰もそんなこと思わないんだから、と。

 

どうして、こんなことをわざわざブログに書くのか。

私はきっといつかドイツ語が話せるようになると思う。雑談も何もかも聞こえ、理解できるようになると、「なんだか嫌なこと」も増えると思うんです。

 

そういう時に、最初に経験したことを思い出したいし、もし留学することに対して語学の面で尻込みしている人がいたら、こういう環境もあることを伝えたい。

 

そして、昔、私が日本で勉強していた時に、どうしてもっと留学生の気持ちに寄り添えなかったのかを今更反省することが多いんです。

 

もちろん、私は特別素敵な場所にいるだけかもしれない。

留学する国、大学、全てがそうじゃないって知ってるけれど、

「どう思っているのか」

「何を与えられるのか」

私はもう間違えたくない。

だから綺麗事のように聞こえるであろうことを承知で、書こうと思います。

 

このブログは、私が忘れたくないことが備忘録として残っているだけなので。笑

 

 

 

 

 

ちなみにもう一つ【続】STRUMの話もあります。

昨日、STRUM飲んで酔っ払った話を、コニャック男子にしたら

「そうそう、俺も頭痛しちゃうんだよね〜」だって。

 

その情報、先に聞いとくべきだった。笑

 

というわけで、STRUMはお酒に強いかに関係なく、頭にガツンとくるらしいです。

 

すっきりしたついでに、お守りでつけていたネックレスが切れてチャームがなくなりました。お祓い?明日も無事、笑って苦しめますように!

 

Bis Morgen!

 

 

 

のだめカンタービレに共感する日が。作品作りばかりしていると友達ができない。

日曜日の夜。

ウィーンに来て3度目の週末。

 

よく思い出してみると、週末に友達と会ったのは1度だけ。しかもほんの2時間程度、画材屋を教えてもらった帰りにお茶しただけ。

 

今週末も、結局お誕生日パーティーには体調が優れず、フラット近くまで行ったものの、美しいヨーロピアンたちにやっぱりなんだか場違いな気がしていまい、帰ることにした。全然たいしたことないのだけど。ネガティブすぎて自分でも笑える。そういえば、この「パーティー誘われたけどどうしよう」問題は実は私の人生にずっとつきまとっている気がします。思い返せば中学生くらいから、やれ文化祭の打ち上げだ、体育祭の打ち上げだ、と誘われる催しにはできれば参加したくないくらいでした。

それなりに友達もいたし、別に行ったところで嫌な思いをしたこともないのですが。

そんな私にお金を握らせ、行って来いといつも追い出していた母を思い出す。あまりにもそういう集団の会に乗り気じゃない私を心配していたようです。笑

 

でも年の功なのか、なんだかそれでもいいか、と言う気になってきてしまいました。

人見知りもしないし、初対面の人と話すのは大好きです。

東京で一人暮らしをしていた時は近所にお気に入りのバーを見つけては週に2回くらい通い、そこでしか会わない、名前も曖昧な人たちと世間話をするが好きでした。自分のことを知らない人と会うのは結構楽しい。

でも、まぁお酒を飲んで、会話よりも雰囲気を楽しむ会というのがおそらく苦手なんだと思います。思い返せばデンマークの時はちょっと無理して参加してたけど、結局最後の方にはもういいかなと思って顔だけ出してすぐ帰ってた。最終的に仲良くなったのは同じようにパーティーやっててもお構い無しに映画に誘ってくるような子たちでした。そして先生。

 

少人数の集まりは、割と積極的にいくのですが。

 

結局、顔を出さなかった私に、唯一参加したクラスメイトからYou should come!とメールが来る。

 

クラスからは他に誰も来てないよ!

 

主催者の子はドイツ人で、仲良しの友達もほとんど一緒にウィーンの大学に進学していて、友達のコミュニティはすでにある子なのです。だからパーティーは大盛況みたいでした。そこは全然心配ない。

ただクラスからは誰も来てない。。

 

そしてむか〜し読んだ「のだめカンタービレ」を思い出した私。

クラシックの世界で生きていくのに「友達とも会わずにず〜っと練習、練習、練習。それも何百年前の人が作った曲を。今の流行りもわからずに、これがずっと続いていくなんて私には耐えられない。」みたいなセリフを思い出しました。

 

私もこのまま週末まで作品作りばかりに精を出して、さらにパーティーにも顔を出さないでいると、ウィーンには友達が出来ないかもしれません。

 

そういえばカナダの時も英語の勉強以外何もせず、全然友達が出来なかった。

 

元来さみしがり屋なのに。

これはいけない気がする。

でも制作には集中できる。

でも、4年は住むんだし、、、友達。

 

パーティーについては置いといて、友達を作る努力は必要だと反省した週末。

どっちにしても1日も早くドイツ語覚えなきゃ。

結局ドイツ語覚えるまで、友達はできない気がします。笑

 

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家の前はドナウ川(小さい方)

できれば、来年には友達をお家に招待して夕食を共にするくらいの楽しみがあるといいなぁ。どちらにしても、日本の大切な人たちとの交流が今の私の支えです。 

 

 

 

age is just a number。やっぱり大人である。Sturm飲んで酔っ払う。週末報告。

今週も気がつけば週末。

今夜は友達の誕生日パーティーです。尻込みしつつもせっかくなので顔だけ出そうかな。金曜日の夜は学生寮(今は学生寮に住んでいる)のパーティールームでパーティーあるよ、とキッチンで教えられ、こちらもSee you laterって言っちゃったからちょっと顔を出してみました。

 

でも、3秒で帰りました。

 

もう、こういうパーティーは卒業(そもそも慣れ親しんだこともないけど。笑)したので。。。と言う様子。ハウステクノガンガンで、ミラーボール回ってた。笑

 

そうか、大学生はやっぱりこうだよね、と我に帰る。

そもそも、学生寮は2棟あって、大学の持ち物ではなくウィーンでは不動産屋?みたいなところが経営しています。なのでウィーンの色々な大学の人が住んでいるのだけれど、私の住んでいる棟はシングルルーム棟だからか比較的静かな人が多い印象。週末の夜中にドタドタ音が聞こえることはあるけれど、基本的にはキッチンで会う人もワイワイする感じじゃない。ちなみに今のところ工学、理系の人が多い感じ。

 

私のクラスメイト?スタジオメンバーは、まぁ大人(ただの変わり者の集まりかも。笑)なんだということも良くわかりました。ウィーンの大学生はそうなんだと勘違いしかけてた。

みんなでご飯を食べに行っても、ああいう雰囲気にはならない。素敵なバーが好きだし、美味しいワインが好きだし、やっぱり芸術の話と美味しいご飯屋さんの話が好き。音楽や映画の話をしてあの映画のイントロのオーケストラが!と興奮。

なんなら、つるんだりもほとんどしない。いい意味で円満であることを楽しむだけ。

それでも専攻分野の特徴として「対話」と言うのが色濃いので、他の学科に比べると交流が多いと学内留学生が言っていたけれど。アート界隈の人は一人の時間が圧倒的に多くなるので、そんなもんだよね〜と言う話をしたばかりです。

 

Age is just a number。年齢なんてただの数字さ。

 

つい3日前。冒頭の誕生日の子の流れから、みんなはいつ生まれなの?と言う話になりました。何歳になるんだっけ?あなた何歳?と。

 

私の専攻は大方が別に専門分野をすでに学び終えて働いてから入学してくる人も多いので、25歳くらいが平均的な感じ。私は最年長。

冗談めいて「歳言いたくないな〜」なんて言ったら、20歳の男の子にスパッと言われちゃいました。

 

「ヨーロッパでの年齢なんてただの世間話の1種。聞く方も意味なんかないんだよ。むしろアジア人は若く見えるから俺は羨ましいね。俺なんて28くらいって言われるよ。」と笑い飛ばされました。

 

28歳には見えないけれど。20歳にも見えない。笑

 

最近思うことがあります。

私は元々、そんなに人の顔色が気にならない(良くも悪くも)タイプ。

でもウィーンで勉強を初めてからどうも過敏だな、と自分で思うのです。それこそ、年齢言いたくない、なんて初めて思った気がします。そしてふと、それは言葉が喋れないからじゃないか?と思いました。

耳の情報だけでは満足に理解できないので、周りの空気や顔色を伺って解決しようとしているんだと思います。言葉は人を自立させる大切なツールなんだと。

 

そんなこんなでクタクタにやってきた週末。

今日は朝からスーパーに行って当面の食材を調達。ちょうどクラスメイトに教えてもらったSTRUMと言う飲み物を発見。

これはワインになる前の飲み物みたいなものです。ぶどうが発酵してアルコールが出始めているもの。「美味しいよ、アルコールちょっとだけだしね」と言われたのを鵜呑みにして、帰ってランチと一緒に飲んでみました。

 

いやいや、もう立派にお酒じゃないか!!

 

シュワっとして酸味もあり、甘みもあり、でワインではないけれど。

美味しいけど。普通に酔っぱらいました。普段からコニャック飲んでる人に聞いちゃダメだった。笑

 

おかげで酔っ払って、読まなきゃいけない文献もおざなりです。まだ頭が回ってる。

 

9月から10月ごろまでの限定で飲めるものらしいです。美味しかったので、量もほどほどに楽しもうと思います〜オススメです。

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落ち込んだ時の母の言葉。まだ10日。

こんばんわ!只今、ウィーンは夜の22時。

今日はお昼からモデリングの授業➡︎19時からオペラのゲネプロ(公開リハーサルみたいなやつです)を見に行きました。

 

1thセメスターの私たちと、交換留学生の新顔をモデリングを教えている先生が全員招待してくれたのです。授業が17時を過ぎた頃、先生がみんなに、1時間早く行ってシアターのカフェでお茶しましょう。ムードを観劇に変えなくちゃ!と。みんなでワインをグラス一杯。先生がご馳走してくれました。

この先生ももちろん現役のScenographerで先生のブックを授業の間に見せてくれました。彼女曰く、教授はスターだけど、私は予算のない仕事も多いのよ、と。しかし、どれもとても素晴らしく、一貫して詩的で、彼女の優しい人柄の奥にこういう情緒が隠れているのかと。いつもニコニコしていてとても親切な先生なのです。

 

今日も、建築用語や舞台用語の略語(ドイツ語)がわからず、設計設備のシートが解読できず、質問しに行った時のこと。英語にトランスレーションされている辞書のような本がある、明日持ってきてあげるわ!と。高いから欲しいかどうかチェックしたほうがいいからね!と。優しい…。

 

オペラ自体は、みんなの感想はう〜ん。。いや歌は素晴らしかったのだけど、割と淡々とした演出だったなぁと言う印象。明日の朝、みんなでレビューをするので、どんな感想が飛び交うのか楽しみ。

まぁ、ドイツ語なのでまだほとんどわからないけど。とほほ。

 

そんなこんなで、毎日が順調風ですが、

落ち込むことも多くアップダウンな毎日です。

 

周りの人々、環境は最高です。

神様ありがとう、と毎日言いたい。いや、周りのみんなに。

 

恵まれているにもかかわらず、 

私は自分の合格から入学までの3ヶ月間、どうしてもっと必死にドイツ語をやらなかったのかと後悔ばかりしてしまいます。

受けたい授業があっても、私が混じると先生が英語まじりになり、気を使わせてしまう。みんなだって忙しいのに、ドイツ語大丈夫?と声かけられる、あまりの優しさにどうも慣れることができないのは、どうしても周りの目を気にしてしまうからかもしれません。私、お荷物だな、情けないな、申し訳ない。そんなことばかり考えてしまう。

優しさに慣れてないのは、自分が優しくないからかもしれません。

 

ドイツ語がおぼつかないので、それが理由の間違いもたくさんあります。

 

今朝、頼んでいた冬物の荷物が届き、母にお礼の電話をしました。

どう?と聞かれて、正直に思っていることを話し、情けない、と言うと。

 

「でも今、素晴らしい環境にいるじゃない。数ヶ月後にはなんとかなってるかもしれないし、どうにもならずに帰りたくなって帰るかもしれない。でもどちらにしても、今目の前に素晴らしい景色が広がっているなら、それを楽しんだほうがいいよ。将来を気にして自分にプレッシャーをかける必要なんてない。何者にもならなくていいじゃない。今のほうが大事じゃない?」と。

 

いつも、母は私の背中をぐんっと押してくれます。

不思議と「大丈夫」とは言わない母。

うまくいかないかもしれない、でもいいじゃない、と。

 

思えば受かる自信なんて微塵もなく、ウィーンに試験を受けに行くか悩んでいた時も「観光だと思って行ってくれば?別に受からないならそれでもいいじゃない」と。

 

 

たくさん苦労してきた母の口癖は「今が大事」

先のことなんてわからない。お金なんてあったり、なかったり。

物だって、手に入れたと思ったら、手放したり。

 

何かがずっとそのまま続くことなんてない。

だから、子供たちが自分の好きなように「今」を生きているのが嬉しい、と。

 

お金持ちになろうとか、誰かに認められよう、安定した何か、とか

そんなことより

自分で探して、準備して、勝手に世界のどこへでも出て行ってしまう。

好きなことばかりしている私たちで満足だそうです。

 

私も弟も、こんな母の影響から逆に「安定」に多大なる憧れがありますが。笑

でも、どうもその道に落ち着けないのは、母の「楽しもう」の血が流れているのかもしれません。血は争えない。

 

そういったわけで、落ち込んだり笑ったり、アップダウンの激しさを久しぶりに体感しています。でもまだ10日。先はまだまだあるので、とにかく母の言うように「今」できることを笑顔でやるだけです。

 

明日は週に1度のみんなでアトリエディナー(シェアリング)です。

先輩たちの提案で、よりカジュアルな対話をしよう!の会です。

全然通じないドイツ語を明日もめげずに声に出そうと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファーストウィーク終了。優しさに溺れている。

やっと金曜日!TGIF! 

 

今日もクタクタで、でも金曜日だから!と外食してきちゃいました。食べたのチャイニーズだけど、美味しかった。最後の授業でパワー全て吸い取られて、黙々とどでかいご飯を友人と平らげ、お腹ぱんぱん。お米はいいなぁ。生き返りました。夜出歩く余裕もなかったので、比べようもありませんが、セントラルの目抜通りは人がいっぱい。ライトアップが綺麗だったなぁ〜

 

さてとりあえず、今週の記録。

日記は三日坊主だけど、今経験していることを言葉にするのは大切だと思うから。

 

月曜日

大学初日。

11時に新入生と専攻の教師陣と教授とのミーティング。入試で会ってともに合格したメンバーとは久しぶりの再開。元気だった〜と話しながら席に着くと、他に4名知らない顔が。2名はヨーロッパの他の大学からの交換留学生で2名は同じ大学の他の専攻からのエクスチェンジ。私たち入試通過の正規入学6名と冬セメスターはプラス4名で合計10名が新顔です。教授と密に接することができる贅沢な環境です。

 

14時からは2年生も加わって簡単な顔合わせと冬セメスターの主専攻のテーマ発表。来年初演、教授が舞台美術と衣装を担当するオペラを私たちもプロジェクトとして1、2年全員が個別のプランに取り組みます。すでに学期前にメールで初稿から第4稿まで台本が配られていて、まさに進行中。来年の新作なので、内容は伏せますが、無事封切りされたらぜひ現地に見に行きたいなぁ〜。このミーティングが18時まで。

20時からはウェルカムパーティー、でも私は引っ越しがあるので欠席。

 

火曜日

初稿台本の読み合わせから内容についての議論。

今回のプロジェクトの概要と芸術チーム、音楽家との今までのコミュニケーションや教授陣の事前リサーチ、フィールドワークについての共有がありました。

 

水曜日

午前:履修についての説明

午後:第2稿と3稿の読み合わせから作曲家、脚本家、演出家のそれぞれの見解資料も読み合わせし、議論。これまた3時間越え。

 

木曜日

午前:学識の授業

午後:第4稿の読み合わせと、原題の読み合わせ、もはや通常運転、議論3時間。

 

金曜日

午前:学識の授業

午後:テクニックの授業のイントロダクションでそれぞれのポートフォリを見たいと先生からリクエストがあり、4時間!何と4時間かかって、それでも時間が足りなくて最後は早足。全員の作品にこれでもかと向き合いコメントしてくれる。彼も先生だけれど、もちろん現役のテクニシャン、いろいろと舞台芸術の現状について問題定義していたのが印象的でした。

 

総括

体力ありすぎるよ!!!!

議論、議論、議論、、、、、

1コマが平均3時間から4時間。いやむしろ来週からは6時間通しのコマもたくさんある。8時間の日もあるし、最後の終わりが21時の日もある、、、。

興味深いし、勉強になるし、素晴らしい環境であることは間違いない。ただ、もう毎日クタクタで帰宅して、さらに明日のためにまた自分でいろいろやって、、、

多分、言葉がわからないから疲労も1、5倍くらいになっているとはいえ、アカデミックであるとはなんたるか、という感じです。

 

でも本当に、みんな優しいのです。先生も最初の5分と最後の5分は英語で話してフォローしてくれたり。議論が白熱してみんなの使う言葉が複雑になってくると、周りに座ってる人が「説明しようか?」って声かけてくれたり。同級生が朝や夜にドイツ語理解できてる?大丈夫って?てそれはもう、みんなとにかく優しい。

 

別にネイティブじゃないのは私だけじゃないのです。

教授が現役で活躍していること、講師陣も全員現役とあってヨーロッパ中から生徒が集まっていて、3分の1はドイツ語が母国語ではない人たち。みんな勉強して習得したドイツ語で堂々と議論を渡り合ってる。正直、私が話せないのは私の勉強不足でしかないので、先生が英語で気を使って話し始めるともう本当に申し訳ない気持ちになります。

でも、誰も責めない。誰も私のそういう状況をジャッジしてこない。

一人一人がとにかく自立している、そして余裕があり、大人。

19歳や20歳の同級生が最年少だけれど、考えていることも振る舞いもとても素敵です。私はあのくらいの年頃はただの子供だったし、今だってそう。

 

どうしたらあんなに、なんと言うか自立した人間になれるのか。

そしてそういう人しかいない環境というのは初めてです。教授の好みなのか?

 

アトリエにいる彼らは教授や先生を含めて毎日とにかく笑顔。そういう優しさに溢れているし、それは外に出てもそう。銀行でも、区役所でも。みんな笑顔で会話してる。

まだ新鮮だから。言葉がわからないから汚い部分が見えない時期。そこを考慮したとしても。この1週間は幸せだな、と思う瞬間が何度もありました。

とにかく心地よく、素敵な見習いたいと思う人たちに毎日出会い生活しています。

ウィーン生活が始まりました。所感。忙しくても残したい。

どんな人がこのブログを読んでくれているのか、正直よくわかりません。

自分の徒然日記を公開しているだけなので、カナダのこと知りたいのに!全然デンマークじゃないじゃない!というご指摘がいつかあるんじゃないかと。でも仕方ない。

今はウィーンに住んでいるのです!!

 

ウィーンは秋、涼しくて外を歩くととても気持ちがいいです。

 

本当はいろいろと整理して、順を追って書きたいのですが、

今回は気持ちに引っ張られて「グダグダ」と書こうと思います。

いつも通りです。笑

 

10月にウィーン入りし、月曜日から大学が始まりました。

まだ到着から4日しか経っていませんが、新しい言語の中で、かつその言語が拙いと1日の流れが恐ろしくゆっくりになります。1つ1つが新鮮で吸収率が圧倒的に上がるので、まるで子供のようです。子供の1日は長いんだろうな、1日に学ぶこと、刺激が多いから頭の整理のために昼寝が必要な気持ちを身をもって経験しています。夕方家に着くと頭がオーバーヒート、完全に頭痛と知恵熱でクタクタです。

 

今日は単位履修についての説明が朝ありました。

私の専攻はマイスタークラス制と言って、合格を出してくれた教授の元で4年間みっちりと学びます。卒業まで最短で8セメスター、5年まではEUの生徒は学費もほぼ無料で在籍が可能です。私の卒業学位はマスターに相当するのですが、ディプロマというヨーロッパ独自の教育システムを採用しており、4年で院卒まで突っ走ります。単位数もBAとMAを足したのと同等。通常は5年のところをおよそ1.5倍のペースで進みます。

 

留学前、ヨーロッパの大学がどのくらい忙しいのかが急に心配になり、グーグル先生に聞いてみたものの、もちろんそんなことをわざわざ書いている人もおらず。

 

今日、朝の履修の説明を聞いて確信しました。

 

とても忙しい!

何なら、単位を取るためにインターンも必要なのですが、下手したらこれは夏休みにインターンに出るしかなさそうです。そのぐらいつめつめです。

そもそも入学初日から主専攻のセメスターテーマの導入が始まったところで、覚悟するべきでした。もう朝10時から夕方18時までみっちりです。

しかも制作の方向性について決めなければいけない初期段階なので3時間議論、みたいな毎日です。議論の仕方はデンマークなんかよりアグレッシブです。

日本の美大がどんなものなのか、卒業していないので比べるつもりはないので、主観で「忙しい」と言うことですが。。。

 

すでに始まって3日、読まねばならない本が大量にあり全然寝られません。

30代にはこの徹夜は堪えます。笑

しかもドイツ語(当たり前)なので理解度も心もとない。辞書がなければさっぱりです。むしろ詩的で美しい文章=辞書にない単語だらけ、半端じゃない。

 

まだ3日なのに!やばい!

 

区役所にも行きたいし、銀行も開かなきゃいけないし、何ならキッチン用品がないから毎晩トマトときゅうりとパンとハムしか食べてない。

 

チョコラBBに頼りっぱなしです。もうすでに口内炎だらけ、年には勝てない。笑

 

それでもみんな毎日きっちり読み切り、堂々と意見を述べている。

私はドイツ語がダメダメすぎて、まだ全く議論には入れていません。

私の専攻でドイツ語が話せないのは私だけです。

なぜ、こんな状態で合格をくれたのかわかりませんが、グダグダ言ってられない!

やるしかない、ドイツ語。

 

というわけで、本当は大学のドイツ語コースにも通いたいのですが、いかんせん専攻の授業が18時まで詰まっているので、私の大学のコースには通えません。仕方がないので学費がかかる、他の大学が開いている夜間のドイツ語コースに通います。

 

これはデンマーク時代の反省です。

制作がメインになってくると、課題の出来である程度言語がカバーされてきてしまいます。するとそこにあぐらをかいて、語学の勉強をサボります。

結果、私のデンマーク語は初級で止まってしまいました。

 

今回は3rdセメスターまでにドイツ語の中級証明が必要というのはもちろん、アカデミックに学んでいるわけなので、絶対に語学も習得したい。

なので週に1回、夜はドイツ語に通い、何とか今年中に議論に参加できるところまで行きたいです。いや、そもそも1ヶ月後に中間プレゼンテーションがあるので、それまでに少しでも!という気持ちです。

 

あ〜日本語書いてちょっとすっきり。

そろそろ、今日のテキストに向かいます。しばらくは週末もお勉強ですが、それでも再来週には授業の一環でみんなでオペラを見に行きます!学生は何と10ユーロ。

 

さすがウィーン、この恩恵にあやかりたいと思います。