3日で9本。Viennaleで映画マラソンスタート。

23時に家にいる!嬉しい。というわけで、先週末の3連休は23時30分スタートの映画を見て、ディスカッションして深夜3時すぎに帰宅という日々でした。さすがに中日には疲れて、つまらない映画はぐーすか…。クラスメイトはまた風邪をぶり返し「このスタディは忙しくて厳しすぎるよ、不健康だ〜」と鼻声でアスピリン飲みながら今日は早々と帰宅していった。かわいそうに…。

 

祝日でも関係ない、授業です。何の授業かは簡単にこちらへ。

 

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 まだあと数本、見に行きます。でも、せっかくなので、勝手に映画ランキング。もし興味があれば、どこかでぜひ!2018年の新作だけですから!ちなみに今までで一番長いので、とにかく暇だな、しょうがない読んでやるか、くらいな気持ちで続きへどうぞ。それでもあらすじすら書いてないんですが。偉そうな一丁前なことを書いてますが、この1年の成長。ここではこのぐらいのクリティックはスモールトークの域です。いいとか悪いとかの感想からの成長ということで!生暖かく見守っってください。笑

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寿司が好きに優しさを感じる。

金曜日にビザの更新へ行ってきました。

色々あったのですが、ことが済んでからまとめて書こうと思っています。私はどうも現在進行形なことを書く、さらにはトラブル系はことさら慎重になってしまうみたいです。ただのチキンなんですけどね。まぁ、要約すると大変だった、です。

 

さて、朝からビザの更新でなんともシンドイ思いをしたものの、午後からは制作のため街へ出かけました。月曜日には教授とのミーティングもあるので、ある程度今セメスターでの制作について話し合える材料が必要です。そのため、連日心身ともに、物理的にも精神的にもウロウロ。特にここ2週間は街角で座り込んでデッサンをしては、お腹を壊すの繰り返しです。手が動いている間は気がつかないのですが、夜になると体調が悪くなる。日中にお尻を散々冷やしてるからでしょうね。まぁクラス中風邪引いているんですけどね。笑

 

金曜日も夕方ごろ、路上の隅っこでデッサンを始めました。壁に寄りかかって書いていたら、中から上品なマダムがゴミ捨てのため登場!ドアとは知らず、すいません〜と言うと「いいのよ」と柔らかい笑顔で座り込むのを許してくれました。

 

その後も気づけば1時間ほど、黙々と手を動かす。

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ドイツ語だけじゃ生きていけないのか。ウィーンの大学、英語編。

そういえば、1年目に英語の使用について少し書きました。

 

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 大学が始まって2ヶ月の頃でした。この時書いているネイティブ英語とは、生活に根ざした英語のことです。極端に言えばTGIFは通じないよねってことを書いています。

私はことあるごとに、ドイツ語挫折話をひたすらに書いてきました。でも単位は取れてるんだよね?どういうこと?そんなに英語でなんとかなるのか?ってかそんなに英語ペラペラなんかい?という素朴な疑問にお答えして、今日はウィーンの芸大での英語の話をちょっと書いてみます。

 

英語を授業で使うかいないか?答えは「結構な頻度で使います!でも義務ではない」

ですが大学の入学条件の語学能力はドイツ語しか書かれていません。一部、例えば建築学科は英語の語学証明も必要ですが、基本的には英語能力証明の提出は義務付けられていません簡単に言えば「聞くまでもなく、英語はしゃべれるよね」みたいなところがあります。

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もうすぐVIENNALE。映画祭です。

来週の連休を楽しみにしていたのですが、がっつりと授業で埋まりました、こんにちは。でもいいんです、勉強するためにここに居るんだし…。そうだ…うん。

 

さて祝祭日になんの授業?と思われるかもしれませんが、舞台ととりわけ映画の批評文を書いている先生の理論の授業。必須科目です。前回のセメスターでは毎週8時間ぶっ通しでしゃべりまくる先生にノートの手が止まらず全員超ぐったり。

今回はVIENNALEの上演作品についてのクリティックを書きます。そう、映画祭が来週から始まります。各国の映画祭のように、ハリウッドスターが来るとか、レッドカーペットがどうのっていう感じの映画祭ではないらしい。というくらいしか私には知識がありませんが、去年もやっていたし、恒例行事です。平日は授業ですでに埋まっており見に行けないので、祝祭日に一気に見ることになりました。3日で12本。プログラムの関係上、1日4本が限度です。

 

メモを持って、ガリガリと書き出しながら見て、最終的に批評文を書かなければならないので、先生が他のお客さんの邪魔にならないようシートを予めまとめて確保しとくとのことでした。字幕追いかけるだけでも、中々なのに、メモなんて取れるだろうか。でも将来、批評文を書くことはほぼ100%、縁がないと思うので、これも人生経験。挑戦してみるしかないでしょう!

 

プログラムを眺めていたら、日本の映画も結構上映されるので、久しぶりに日本の映画みたいわぁ〜って方にもいいと思います。サイトが見やすくて、上映言語で検索をかけることもできます。とはいえ、メジャーどころは「万引き家族」ぐらいでしょうか。映画の選定にポリティックと新作が掲げられているので、どうも日本の映画は選考基準で引っかかりにくいのかもしれません。

 

おすすめというか個人的なメモ。

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WGKKで喧嘩腰になり、成長を噛みしめる。

ビザ更新時に必要な書類を発行してもらいに、WGKKへ行ってきました。

一度目は1年前の加入時。

 

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 この時の私、結構しおらしいなと回想。この時はドイツ語喋れなくてすいません〜って超低姿勢でした。今も喋るのは一番苦手なので、低姿勢な気持ちは持ち続けているつもりですが、そんなことでは言い訳当たり前のヨーロッパでは生きていけません。「で?理由は?」みたいなところがありますよね!「私には正当な理由があるから悪くないわ」みたいなところがありますよねっ?と在住の方に同意を求めたい。笑

 

さて、WGKKのカスタマーサービスへ朝から行ってきました。

 

すでに引っ越した時に住所変更をしに9月にも行っているマリアヒフファー通りのカスタマーサービスへ。そう、その時は年配の女性が対応してくれ、とっても笑顔でフレンドリー。私のドイツ語にも嫌な顔一つせず対応してくれました。「なんだ、やっぱり前回怒鳴られたのは私が悪かったんだな。きちんと常識の時間内に赴けば、丁寧に対応してくれるんだなぁ〜」と随分と安心して帰宅したものです。

 

ですが三度目はまたハズレを引きました。

窓口に順番が来たので現れた私を見て、WGKKのお姉さん盛大なため息!

「はぁ〜。で?何ですか?」

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日本好きと住むといろいろある。

私の2ヶ月限定のルームメイトは日本好きです。

日本にも一度旅行に行ったことがあり、そこから日本食にアニメ、舞妓などなど日本の文化オタクです。ちょっと興味があるくらいかと思っていたのですが、キッチンの棚には日本のインスタントやお菓子、見る映画は邦画かアニメ。邦画どころかアニメなど全く見ない、日本製品は高いので手が出ない私からすると、どっちが日本人やらと言う感じです。

 

最初の頃は微笑ましく、彼女の日本好きの話をうんうんと聞いていたのですが…。

キッチンに折り紙で作られた蝶々が散りばめられ、箸立てが設置されたあたりから、う〜んこれは困ったなと思っています。100パーセントこの家に遊びに来た人は、私が折り紙で蝶々を折り、箸立てを設置したと思うだろうな。

 

そんな趣味は全くないので、どうしたもんか。

でも、それこそ一人の家じゃないですからね!折り紙受け入れるしか!

 

ルームシェアって好みの空間が共通しないと割とストレスなんだなぁということに、今更気がつきました。私はピンク、ファンシーなものや、超モダンな空間には興味がありません。私の家は中々のボロアパートですが、プラスチックのテーブルも好きじゃないし、ガラス張りのエントランスも好みじゃないので、こんなボロさの方がいい。

 

それに対して彼女は、モダンでピカピカ、ツルツル。ピンクにキラキラなテイストが好き。そしてお買い物が大好きなので、棚一杯のご飯から、洗面所周りまで新品で溢れています。さすが日本好き!っとちょっと納得しちゃいました。彼女からすると、全然日本の匂いがしない私との生活は肩透かしだったのではないかと思います。それでもいつもアジアン屋台で出来合いの惣菜を買って帰ってくるので、そこまで好きならと一度だけ、焼うどんを一緒に作りました。たいそう気に入ってくれて、二度目は自分で作っていました。たまたまキッチンに飲み物入れに行ったら調理中で、まさかのトマト導入を目撃しました。私は日本の焼うどんの極意をきちんと教えられなかったようです…なぜカリフォルニアロールが生まれたかに思いを馳せて、そっと立ち去りました。指摘などもちろんしません。美味しければ、それでいいじゃないか。

 

今まで、日本好きの人の期待に答えられたことが一度もない。笑

 

期待に答えられず、なんだか切ない今日この頃。

残念ながら、好みは合わないけれどいい人なので、背徳感も一入です。

 

ちなみに彼女の後に入ってくる、今度はロングタームの新しいルームメイトはポリティックで論文随筆中。キッチンの蝶々に早速「変だ」とダメだしする、中々気の強そうな子です。アート関連のセオリーをやっている子なので、まぁ共通項はあるだろうと思うのですが。今度はどうなるかなぁ…。

 

理想の家探しで、気づいたら5年間引っ越しばかりだけは避けたいなぁ。

1988年が私に全てを教えてくれるらしい。

新しい制作テーマをあと1週間で大まかに掴まなければならないのに、相変わらずウロウロしていて前に進んでいない。やることが多すぎるのか、考え事が多すぎるのか。

今日もウィーンの街を5時間歩いて、本を買ったところで集中力が風船のように飛んでいくのを眺めた。結局何を掴んだともわからず、ドイツ語の勉強やら、新しい奨学金の応募書類やら、やらねばいけないことを片付けようと、諦めて帰宅。

 

でも欲しかった本に偶然出会ってホクホクでバスに乗った。

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私に全てを教えてくれるらしい本。要は簡易百科事典なのですが、1988年版というのが嬉しい。インターネットで調べ物をすることが多くなってから、自分の好奇心の幅がみるみる萎んでいるのを実感している。知りたいこと、興味あること、つまりはすでに目の前にあることを言葉として入力して調べるのは、早いけれど浅い。更にはアルゴリズムで私の好きそうなことしかインターネットは提案してくれないので、ツマラナイ。でも本はパラパラ手にとって読んでいるうちに、「本当に新しいこと」に出会わせてくれるので、やっぱりこちらの方が刺激は強めだなぁと思うのです。ネットで買うよりも、本屋に行った方が新しいことに出会えるのと同じですね。

 

帰りのバスで開いたぺージ。

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動物の足跡の見分け方。そういえば、今日カラフルな小さな動物みたいな足跡を道で見つけて気になっていた。大きさから猫かなぁなんて思っていたけれど、一致しなかった。あれは誰か人間の自作だったような気がする。こんなことも、調べる気は無かったけれど、偶然教えてくれるのはやっぱり本だなぁとしみじみ。

環境に優しい範囲の生産と供給で本屋さんの生計が成り立つよう、ぜひ経済に詳しいどなたかに考えていただきたい。そして便利さより、本の持つ可能性が残る世界が続くといいなぁと心から思うので、私はできる限りこれからも本屋に足を運ぼうと思います。