気楽に生きる修行をしに来たのかもしれない、5か国目。

早いもので、ドイツに来てからすでに20日が経とうとしています。

この20日が速かった理由は、色々なドイツとオーストリアのサービスに振り回されているからです。この苦労を、ここに葬りたい…。落ち着いたらまたグダグダとことの顛末を書くと思います。特に郵送事情よ…。

 

そんなわけで、わけがわからない、もとい心がはち切れそうなくらいのストレスでよく眠れない状態で仕事の初日を迎えたのですが…

 

ドイツには、というかたぶん日本以外には職場において「新人期間」なるものが存在しません。勤務初日からバリバリと即戦力で働くよね、というものをじゃんじゃん渡されて目が回りながら初日を終えます。やばい。

 

でも、各部署がどこにあって、どういう構造で一つのプロジェクトが動いているのかがわからない。そもそもコンタクトリストが欲しいし、担当者らしき人の名前と顔と、何より電話番号がほしい。これが必要、だれに仕事を振るのか?私がやっていいのか?を右に左に行ったり来たりしながら、一週間が終了。やばい。

 

そして、州の雇用という二重構造なので、たとえば、あっスマホで仕事のメール開きたい…開けない。IT部に聞きに行く、あっ州の許可が必要だからと書類を渡されてサイン→提出、許可を待つ。あっこのドアのセキュリティと私のカギ結び付けてほしい、州の許可が必要→書類→サイン→許可を待つ。その繰り返し。時間かかる…。

 

アトリエで働いている仕事を発注している皆様は朝の8時から働いていて、私はリハーサルが10時から23時まで。アトリエの人とアポイントを取ると必然的に早朝なので、家に帰ったらノックダウン。フレキシブルな就労時間なので、プロジェクトが完結すれば、長期休み、また新しいプロジェクトというので就労時間を調整するようだが…人が足りてない…というかでもエネルギーコストが爆上がりするから雇用控え中のようで、エネルギーコストの予算が組み終わるまで、耐えてくれ!とな。やばい。

 

ただ、慣れていなくてやばいのか。このプロジェクト中は24時間フル稼働は芸術分野においてはスタンダードなので、さして気にしていないが、ブレイクタイムを取れるくらいの人数は雇用してくれるよね…?と不安もありつつ。とりあえず最初のプロジェクトは10月末までなので、いったん走り切るつもりです。

 

全体的に、すぐに良くならない、意見だけは主張し続けろ、ケセラセラ。

そんな空気感の職場です。確かにすべての施設がこのシーズンからリノベーションをスタートして、すべてがカオス。日本だったら、ある程度の状況を見越して、シーズンが始まる前に事前に他部署の移動などを完了しておくものですが、休み至上主義なので、休みの予定をずらしてまでそういうことはしていない。つまり、私はプロジェクトの初日だが、他の部署は引っ越し初日。何か物を頼んでも「あーーできるし、あるんだけど、段ボールあけないとわかんないや。えっ?いつまで?わかんないよ。てへ」っという返事が返ってくる。ケセラセラ。

 

数日たって、必殺仕事人みたいに自分だけ上手にオーガナイズしようとしても、周りがついてこれないし、なんなら「あいつは日本人で細かい」という印象が付きかねないので私もそのペースにのっかってみることにした。何よりチームで仕事をしないと前に進まないし、まだ人間関係が構築されていないので、今は良い関係を築くことが先決な気がする。きっと私がここに流れ着いたのは、気楽に生きるパターンを身につけるためだ。彼らの「仕事のことはパーソナルに取らないのがベスト」を一度取り入れてみようと…。

 

それにしても、知り合いも、ましてや友達もいない場所で仕事だけしに来た感じなので、プライベートの健康を上手にとっていかないとな…と思っています。今は週末になるとウィーンの友達から連絡が来て、おしゃべりしてるけれども…みんな忙しいだろうしなぁ。

 

そんなわけで、社会保険の手続きが滞っているので、状況確認に窓口に行きたいと思います。言ってすぐどうにもならないだろうが、言わなきゃさらにどうにもならない。

 

たくましく生きていこうと思います。

日本は台風が直撃中のようで、みなさんお気をつけて!