脈略のないドイツ生活3か月目の近況。

6週間の激務が過ぎ去ったので、その調節で4週間近くのOff期に入りました。

 

いよいよ、やっと自分の労働契約書のカテゴリーとポジションを理解してきました。いや、サインする前に理解しとくべきなんですけどね…。とりあえずフレックス制みたいな、かなり融通の利いた、もとい都合のいい労働形態のようです。まぁ、とりあえずよしとして、受け入れています。苦笑。

 

Off期といっても、休暇ではないので、ゆるいホームオフィスみたいなものです。平日に旅行に行くわけにもいかず、友達も居ない街で一人で引きこもっています。でも電車で2時間以内の場所なら行ってもいいらしいので、来週はちょっと、こそこそ出かけようと思います。リサーチと称して。母が言っていました。人間も動物だから、毎日動いて、何かして、クタクタで眠るのが一番健康にいいんだ、と。

 

ならばと、クタクタになるために、

今日は、来週の会議までに読まないといけないテキストを取りに久しぶりにオフィスまで行ってきました。ついでにサーバーからの添付資料の必要なメールの返信やインターン希望の人の書類に目を通して振り分けなども。でもわたし、こっちの高校や職業訓練校に行ったことがないので、成績表が添付されていてもさっぱり…。これ私が仕分けするの無理あるのでは?と思い、とりあえず上司に転送してダブルチェックを受けることにしました。

 

そんなことをしていたら、同僚が外から「あぁあああああ」と唸りながら帰ってきた。

先週から私のOff期とバトンタッチで彼が新しいプロジェクトを動かしているのだけれど、すでに暗雲たちこみまくりで、やばい!聞いて!やばい!という話を小一時間うんうん、と聞く。何でも聞く。たしかに、やばい。

 

というわけで、私が仕分けながら、ちょっとよさそうなインターン生がいたから、早々に面接して、そっちのプロジェクトに入ってもらおうという話に。手が空いているので、明日にでも人事部等々に連絡して、バックグラウンドチェック入れて、来週には面接しよう、代わりにやっとくよ、そうしよう、と。ちょっと愚痴って気がまぎれたのか、とりあえず今日何も食べてないからご飯食べようと、夕方17時に一緒に最初の食事に。

 

彼も私も、ここで名をはせてやる!みたいな野望が全然ないタイプの平和主義者なので、ゆるゆるのんびり仲良くなり始めました。とことん嫌になったら辞めて、好きな街に引っ越そうぜ、そうしようぜ、人生まだ長そうだし、みたいな。愚痴って一緒にご飯がつっつける同僚が出来そうで、ありがたいなぁ…。

 

職場はこんな感じです。

10月のお給料が、なぜか今日振り込まれるという珍事はありましたが。私の最近の密かなトレーニングは「楽観的になる」なので、とりあえず気にしないことに。たとえば、オーストリアの健康保険が2か月かかって、やっと無事解約されたり、博士課程の休学も手続きがやっと終わったり。とりあえず、終わりよければすべてよし。なんとかなる。なんとかなったし。そう言い聞かせる日々。

 

一番のネックだった家も見つかりました!

色々コメントでアドバイスくださった皆様、ありがとうございます。あとは12月に引っ越して、新しい書類を揃えて、銀行をドイツに動かし、Dビザから長期滞在許可への切り替え。国を移動するのって帰国してまた入るよりなんか面倒な気すらしてきました…あと一歩だ、頑張れわたし。

 

ちなみに、お家は同い年の仕事をしている女性とのルームシェアです。初めて会ったときに、良い距離で生活できそうな予感がお互いにして、さらにお互いに長期で家を空けたり、仕事に明け暮れる時期があるので、その間誰か家にいたらいいよねという点も意気投合。家賃も全部込みで予算内だし、キッチン用品は揃ってるし、お掃除好きみたいだし、彼氏が私と同じ第三国籍の人で、わたしのドイツでの状況もよく理解してくれてちょっと気が楽です。なにより、とりあえず1年暮らして、先のことはまた考えようみたいなところも気楽でいい。

 

前の記事で、引っ越す前提の新築を建てるみたいな憂鬱さがある、と書いたのですが。その気持ちは今も変わらなくて、新しい一人暮らしの家は最低2年契約ばかりで、やっぱり気が重くて。

 

なのでたまたま気の合いそうなルームメイトと出会えたので、一人暮らしは保留に。気が重いことに自分から首は突っ込まない。1年したら、もうすこし自分の日常が地に足がついているといいなと思っています。

 

そんなよもや話を、ウィーンの友達と長電話。

「なんでここで、この仕事しているのか自分でもよく分からない。そう思ってるのに、実際は細かい手続きなどをちゃくちゃくと終わらせてる自分もいて、現実に自分がしていることと、自分が考えていることが乖離していて、足が地面から5cm浮いてるみたい。そういう表現ドイツ語にもある?なければ、白昼夢みたいなことなんだけど」

 

という話をしていました。地に足が付いているは、そのままドイツ語でもmit beiden Füßen auf der Erde / im Leben stehenっていうみたいです。ことわざってなんで万国共通なのが多いのか興味ある…

 

彼は、「白昼夢でも夢見れることがあるのは、良いことだと思う」つまりは「その夢に集中したら現実と一致するってことでしょ」と目から鱗のアドバイスをくれました。たしかにただお先真っ暗だぜみたいに落ち込むよりはマシかもしれない。

 

こんな感じが、ここ2週間くらいの私の近況。

もう気が付いたら2022年もあと2か月。

いろんなことがありました。今年は本当に、本当に大変だった気がする…後厄だからですか…?なにはともあれ、もう、早く地に足をつけたい。それだけです。

 

毎日ただ、クタクタでベットに入ってぐっすり眠るのが一番の幸せな気がしてきました。

前回のプロジェクトのご褒美にお仕事をしていた人からプレゼント。
ドイツで貰った最初のプレゼント。

シンプルに生きたいものです。