9月からドイツ編に突入する予定、という予告です。

バタバタしていたら、8月になってしまいました。

 

前回書いたように、この半年悶々と考え続けたことで、自分のプラットフォームを作るんだという夢が見えて視界が少し良好になりました。


これ以上ここでダラダラしていてたら、日本での再出発的なものを逃してしまって、両親の老後に合わせて帰国しても何も無いのではないか…という強迫観念から解放されたと言いますか。今すぐ日本に帰らなきゃ、日本で再就職しなくちゃいけないという自分に課してたプレッシャーから抜け出すことが出来たような。
この半年悩みまくって、やっっっと足元が見えました。

さて、ここからは現実的な話になります。
自分のプラットフォームづくりについては、こつこつ個人で出来ることを日々重ねるだけです。ですが、生活も営まなければなりません。生計を立てなければ。

 

そして、博士課程を休学するのでそもそもVISAのことも考えなければなりません。
オーストリアの学生ビザはもともと週に20時間の就労しか許可されていなくて、芸術系の仕事の契約書と合致しません。それゆえに、この5年間、何度も自分の専門分野の仕事のオファーを断ってきました。今まではそれでも学業を終えることが目標だったので、仕方ないの一言で片づけられたのですが…今やこれは大問題。

ここで二択。
①日本に帰国して、自分の夢を追いながらアルバイトをして生計を立てる。

②ヨーロッパに残って、自分の専門分野できちんと契約を貰って社会保障付きの仕事で生計を立てながら自分の夢を追う。

 

ふむ…別にどっちでもいいけど、年齢を考えると案外ヨーロッパに残った方がよいバランスの仕事、つまり自分の夢と交差する仕事が見つかるかもしれない…っていうか見つからなかったら、選択肢が一個になるからシンプルだな…。

 

 

というわけで、6月にふらっと自分の専門分野の求人を眺めるようになりました。ただ、テーマは変わらない。どこに住んで、何歳かに囚われない未来につながる道。

そんな中、一つだけ、これは興味深い、働いてみたいという求人を発見しました。ものは試し、これで何の音沙汰もなかったら、ウィーンの夏を満喫して10月帰国だ!そんなわけで、一つだけピンポイントで応募しました。

 

タイトルでお察しの通り、ドイツでの仕事の契約を頂きました。契約は2年。延長するかもしれないし、途中で働きが悪ければ首を切られるでしょうが、とりあえず2年。

7月の中旬に面接の連絡が来て、翌週には採用連絡が来て、契約書が手元に。9月からの仕事なので、就労VISAが間に合うか怪しいですが、とりあえずやれるとこまでやってみようと思います。雇用主は州の管轄でポジションも大学の学位と一致しているので、問題なく下りるはずだと言っていますが…申請のアポイントが全然取れなくて…すごいギリギリだよ…ネイティブの言うVISAダイジョウブヨはちょっと不安なんだが…。という心配性を発揮しています。

 

家を探したり、保険など、ドイツで暮らすのも初めてなら、就労ビザの申請も初めてなので若干パニック状態ですが…それでも仕事でちゃんと困らないように、8月はコツコツ語学にも時間を割きます!えぇ…頑張るんだ、わたし。

正直、ウィーンからドイツへの引っ越しの手配とか全然分からないことだらけなのですが、ちょっと長くなってきた海外生活の経験値なのか「何とかなることだけ縁がある」とすら思うようになりました。少なくとも、母国にいつでも帰れる自分は幸せものです。

 

ちょうど5年前の今頃、ウィーンに行くことが決まって、分からないドイツ語を翻訳しながら東京から家探ししていたのを思い出します。まさか5年後に今度はドイツに移動するとは一ミリも考えていませんでしたが…。

 

全部まるっとちゃんとおさまり、スタートが切れたら。
今度はある程度、高くはないけど安定した収入になるので、自分のやりたいことにも集中できそうです。そして念願の一時帰国も。絶対に今年中に一度は帰るんだ!クリスマス休暇があるはずだ…!!

 

そんなわけで、もしかしたら一旦卒業後のモラトリアム編は幕を閉じるのかな。
ドイツで仕事編というカテゴリーになるかも。
あぁ…うまくいきますように…

このブルジョアなウィーンの景色を懐かしく思う日が来るんだろうか…